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京都メンエス思い出波止場

京都のメンズエステでのセラピストとの数々の物語。

それは淡い思い出となって、妄想となって、今も僕を縛り付けるんだ。

【メンズエステ3原則】
・健全性
・不確実性
・二律背反性

誤爆の申し子として
この世に生を受けた私であるが、
近年誤爆をチャレンジするような
健全店が新しく生まれてこない。

これも時代の流れである。
嘆いていても仕方がない。

あのヒリヒリするような空気感で
セラピストと切磋琢磨する。

そんな体験が得られにくくなっている。


そうすっと、足が向くのは

「これ風俗とちゃいますのん?」

と言いたくなるような
コンセプトのサロンとなる。


ほんで最近も行ったわけ。
相場からすると高価格帯の店だ。

そしたら、ここは確かに風俗だった。

セラピストはやや歳がいっていたが、
そのボディはとても素晴らしく、
組んず解れつした後に
全裸で、素◯的な感じで発射することになった。


ほんだら、ここは高価格帯でもあるし、
きちっとお金さえ払えば、
性的欲求を満たせるサロンとして
僕たちから認知されるわけじゃん?

誤爆をするようなエネルギーがないとき、
予定調和が欲しいとき、
そんな時に利用するサロンとして。

あら良いですね、て感じで。


その体験から数ヶ月後。
その時がきた。

もうとにかく今はこの体内に滞る
エネルギーを爆発したい、という、
そんな感情の時が。


前のセラピストはいなかったので、
まあ他でも何かしらはあるんだろう、
と何の疑いもなく予約した。

指定されたマンションに入ると、
前回と異なり二十歳前後の
とても若いセラピストだった。

その瞬間、私に不安がよぎる。


正直、私は若いセラピストに
あまり良い印象を持っていない。

確率論として、
この仕事を舐めていることが多いからだ。

世界観を間違っているとでもいうのだろうか?
サービス提供者と客の構図を
逆転しているように思う。


今回も見た目は可愛らしい感じではあるが、
その物腰は丁寧ではない。

その振る舞いにマッサージのダメさが
滲み出ている。

ダルそうなエネルギーが
出てしまっている。


待ち受けているのが、
苦難であると確信した瞬間であった。


あかんやないか、こんなことしたら。
普通のお店の1.5倍くらいの支払いやん。
これは大変なことやよ。

と思った。涙も出てきた。


お父さんお母さんに産んでもらったこの命。
時間は命そのものだ。
そのうちの120分を
このセラピストに捧げるなんて。


この値段でその感じよく出せるなあ。
若い女の子は簡単にお金が稼げる時代なのか。

パパ活的な感じで。

アプリ的な感じで。


シャワーを浴びても
このショックから立ち直れないまま、
ついに施術は開始されてしまった。

コンディションは最悪である。


その施術は、予想通り酷いものであった。

否、値段が普通であれば
通わないまでも納得はできたかもしれない。


サービスに対する誠実さが
一切感じられない。

別に風俗的サービスはなくても良い。
それ以外に満足させる方法はあるからだ。

そんなものがなくったって、
通い続けるサロンもある。


でも、彼女はそのような魅力の一切を
持ち合わせていなかった。

ただ若いだけだ。


ちょっと密着感を出して、
鼠蹊部触っといたらええんやろ感。

悔しい気持ちが溢れてくる。
コケにされたような気分。


何が一番悔しいって、
私が勃起していることだよ!


そしたらこのセラピストは、

あっ、やっぱりこいつ勃起してけつかる。

「アタシのマッサはこの値段の価値、
価値ってか価値観?持っちゃってる。
値段と同等の。

ビジネスの基礎は貨幣とサービスの
等価交換とオーナーさんからも聞いた。

つまりこれは等価交換、ということ。」

となるのであって、

私の後にやってくる客が
同じ被害に見舞われる。

見舞われるんだけれど、
鼠蹊部のタッチがないわけではないので
やはりその人も勃起をして
等価交換される。

このスパイラルは終わらない。

誰によって? 

私によって。


等価交換してんのやったら
ええやないか。

という人があるかもしれないが、
それは彼女の見解または妄想であって、

私たちにとって
これは等価ではないのである。


マンションを出ると、もう暗くなっている。
生ぬるい風が吹き抜ける。

ホホバオイルに塗れた私の体は
乾くことを知らず、
通りの暗がりにぼう、と明かりを灯すのだ。