人の心
覗く甕の如く深淵
時の流れによる詠い
詠いによる謳い
謳いによる謡い
謡いによる歌い
歌いによる唄い
詠いによる雫が音に
酔い痴れる
認めぬ心に昏き影
表す心に昏き闇
己が潜みし器
蓋閉じ意味なく
静に零れし器へ壊
器を壊し
心を壊し
身を壊し
時を壊し
感じしモノ壊し
狂いに狂え
ソノ器に満たし
器へ狂気
器へ狂喜
器へ憤怒
器へ憎悪
器へ冷酷
繰り返し言葉
時に測りごと
還る事非ず
時より静寂
時より暴虐
赤き雫
昏き雫
蒼き雫
流れしモノ
止まらず
其のモノに詠いて
枷より鎖
鎖より枷
潜めし心より
自ら壊し
凶笑
禍凶狂焔
時至らば器を壊し
堕ちゆく運命
狂いゆく定命
人心壊れし時
情け無き笑いと共に
全てを壊しゆく
宴より紅き詩に熨せ