高すぎるDSA
DSA(Daily Subsistence Allowance)とは日本でいう日当。出張に出るとホテル代や食事代として給料の他に日割りでお金をもらえる。東京への出張の場合一日3万5千円ぐらい。一週間滞在すると20万円以上もらえる計算だ。やろうと思えば毎日ネットカフェやサウナに泊まって宿泊費を浮かし、残りを全部懐に入れることもできる。このDSA欲しさに何かにつけ出張をする職員も多い。ユニセフの募金箱に100円や500円入れて、世界の子供が平和に暮らせることを願う人に対しては裏切りだと思う。
国連には大きく分けて二つのタイプが存在する。ズバリ、働く人と働かない人。一度雇用するとなかなかクビにするのが難しい職場だから、働きもせずタダ飯食らってる職員(その多くは現地の上級職員)が多すぎる。こういっては悪いけど自分の職場でも半分は何をやってるのか分からない。かと思えば毎日10時間以上働いている職員もいて、この辺のバランスの悪さを何とかできないかと思ってしまう。
以前地球半周の出張をするという人が「ビジネスクラスじゃないのよ」と怒っていたことを思い出す。確かに10時間以上(!?)のフライトの場合ビジネス使用が許可されるが、そういう人が公式の場で貧困撲滅についてあれこれ言ってるのを見ると情けなくなる。
金の話が多く、UNICEFはどこどこの職員より給料がいいだとか、誰のグレード(職員の階級=給与体系)がどうだのと、毎日そんな話ばかり聞かされるとうんざりする。
いったい国連の理想とかってどこにあるのよ?中に入れば入るほど分からなくなる。
国連には大きく分けて二つのタイプが存在する。ズバリ、働く人と働かない人。一度雇用するとなかなかクビにするのが難しい職場だから、働きもせずタダ飯食らってる職員(その多くは現地の上級職員)が多すぎる。こういっては悪いけど自分の職場でも半分は何をやってるのか分からない。かと思えば毎日10時間以上働いている職員もいて、この辺のバランスの悪さを何とかできないかと思ってしまう。
以前地球半周の出張をするという人が「ビジネスクラスじゃないのよ」と怒っていたことを思い出す。確かに10時間以上(!?)のフライトの場合ビジネス使用が許可されるが、そういう人が公式の場で貧困撲滅についてあれこれ言ってるのを見ると情けなくなる。
金の話が多く、UNICEFはどこどこの職員より給料がいいだとか、誰のグレード(職員の階級=給与体系)がどうだのと、毎日そんな話ばかり聞かされるとうんざりする。
いったい国連の理想とかってどこにあるのよ?中に入れば入るほど分からなくなる。
風に舞い上がるビニールシート
NHKドラマ「風に舞い上がるビニールシート」(全5回)を見た。UNHCR(国連難民高等弁務官)で働く日本人女性を主人公にしたドラマだが、あまりにも現実と乖離していてコメディーにしか思えなかった。作者はこの作品で直木賞を取ったようだが、略歴を見るとやはりというか国際機関での勤務経験はゼロ。ほとんど取材もせず思い込みで書いたのだろう。UNHCRが全面協力とあるが、このドラマを通して認知度・イメージを上げ、ドナーからお金を集めようという魂胆がみえみえ。こんな嘘臭いドラマにお墨付きを与えるUNHCRの図々しさに感動してしまう。
やたらに吼える人(エド)が東京のオフィスからニカラグアのプロジェクト・マネージメント(プロジェクト管理)らしきことをしている点で既に終わってる。設定通りニカラグアに難民キャンプがあったとしても、プロマネは現地オフィスに勤める職員の仕事だろ。なぜエドがはるか離れた東京から吼えるのか意味が分からない。また黒豆と赤豆を間違えたとあるが、そもそもエドの専門は何?と考えてしまう。ロジスティックス?プロジェクトマネージメント?キャンプマネージメント?栄養?いずれにせよはるか遠く離れた場所からいちいち現地のやり方にチャチを入れるエドは、実在したら現地事務所から総スカンを食うこと間違いなし。
また、出てくる職員の援助にかける情熱を気味悪く感じた。NGOでもあそこまで熱い集団は見たことがない。それが外務省に頭を下げてお金を集めるのが主たる仕事の東京事務所ならなおのこと。ドラマの中でエドと主人公が言い合いしていたが、金融あがりのオペレーションスタッフ(主人公)がプログラムのことに意見すること自体間違っている(UN内でオペレーションはプログラムより格下との位置付けは共通している)。専門分野によって高い壁があるUN機関を日本風に間違ったアレンジをしてしまったのだろう。
東京での採用はよく分からないがそもそも国際機関での経験もない20代(!?)の日本人を、例えオペレーションスタッフだとしても採用するのだろうか?面接にはかなりシビアな質問が多く、それなりの経験を積んでいないと咄嗟には答えられないものばかり。陰湿な人の多い職場だから(UN全般に言えること)、 入って早々あんな風に上級職員と言い合いしたらもう先はないかも。
UNHCRとシマ争いをしているIOM(国際移住機関)の職員はこのドラマをどう見るのか興味がある。また食糧の供給をしているのにWFP(世界食糧機構)の名前が出てこないのもWFPにとっては面白くないだろうと想像する。UNDPやUNICEFといったUN機関の「大御所」もUNHCRがこれだけ前面に出ては面白くないだろう。
全体としてUNHCRを過度に美化した設定に薄気味の悪さを感じた。もしかしたら原作はそれなりにリアルな素材があって、ドラマ化される時点でUNHCRから「検閲」があったのかもしれない。
ちなみにたまにあの手のうざい新人が入ってくることがある。理想に燃えて目を輝かせて、自分の専門外、力の及ぶ範囲を越えてあれやこれやと言うタイプ。たいていは良家の出身でトップ大学を出て、現場・人生経験ともにとぼしく自分の職分を分かっていない。国連にあんなチームワークがあったら今頃世界中「One UN」が実現していただろう。
やたらに吼える人(エド)が東京のオフィスからニカラグアのプロジェクト・マネージメント(プロジェクト管理)らしきことをしている点で既に終わってる。設定通りニカラグアに難民キャンプがあったとしても、プロマネは現地オフィスに勤める職員の仕事だろ。なぜエドがはるか離れた東京から吼えるのか意味が分からない。また黒豆と赤豆を間違えたとあるが、そもそもエドの専門は何?と考えてしまう。ロジスティックス?プロジェクトマネージメント?キャンプマネージメント?栄養?いずれにせよはるか遠く離れた場所からいちいち現地のやり方にチャチを入れるエドは、実在したら現地事務所から総スカンを食うこと間違いなし。
また、出てくる職員の援助にかける情熱を気味悪く感じた。NGOでもあそこまで熱い集団は見たことがない。それが外務省に頭を下げてお金を集めるのが主たる仕事の東京事務所ならなおのこと。ドラマの中でエドと主人公が言い合いしていたが、金融あがりのオペレーションスタッフ(主人公)がプログラムのことに意見すること自体間違っている(UN内でオペレーションはプログラムより格下との位置付けは共通している)。専門分野によって高い壁があるUN機関を日本風に間違ったアレンジをしてしまったのだろう。
東京での採用はよく分からないがそもそも国際機関での経験もない20代(!?)の日本人を、例えオペレーションスタッフだとしても採用するのだろうか?面接にはかなりシビアな質問が多く、それなりの経験を積んでいないと咄嗟には答えられないものばかり。陰湿な人の多い職場だから(UN全般に言えること)、 入って早々あんな風に上級職員と言い合いしたらもう先はないかも。
UNHCRとシマ争いをしているIOM(国際移住機関)の職員はこのドラマをどう見るのか興味がある。また食糧の供給をしているのにWFP(世界食糧機構)の名前が出てこないのもWFPにとっては面白くないだろうと想像する。UNDPやUNICEFといったUN機関の「大御所」もUNHCRがこれだけ前面に出ては面白くないだろう。
全体としてUNHCRを過度に美化した設定に薄気味の悪さを感じた。もしかしたら原作はそれなりにリアルな素材があって、ドラマ化される時点でUNHCRから「検閲」があったのかもしれない。
ちなみにたまにあの手のうざい新人が入ってくることがある。理想に燃えて目を輝かせて、自分の専門外、力の及ぶ範囲を越えてあれやこれやと言うタイプ。たいていは良家の出身でトップ大学を出て、現場・人生経験ともにとぼしく自分の職分を分かっていない。国連にあんなチームワークがあったら今頃世界中「One UN」が実現していただろう。
国連への憧れ
日本人なら誰でもあると思う。紛争地や災害現場での緊急援助、国の大小に関わらず各自が一票を持つ世界政府。
僕の国連との初めての出会いはとある紛争地域でのことだった。卒業旅行にわざわざ紛争地を選ぶこと自体変わっていると思うかもしれない。でも僕は当時何万回も本や映像で見聞きしたことを生で見たいという欲求があった。もしウン十年前の自分に出会えることができるなら、僕はちょっと優越感を感じながら「ノコノコと何をしに来たんだ」というようなことを、やんわり、嫌味っぽく言ったかもしれない。
どうもその頃の自分が何を考えていたのかよく分からない。

難民キャンプで働く若い国連職員の女性に出会った。白人でおそらく20代後半。ハタチそこそこの僕にはとても眩しく映った。何を話したのか覚えていないが、彼女の泥に汚れたTシャツと頭にかぶる国連の青いキャップの映像だけは今でも鮮明に覚えている。
彼女は国連で働く国際職員のなかでは少数派のフィールド(現場)に配置された一人だった。もしかしたら国連ボランティア(UNV)だったのかもしれない。当時は今と違ってほとんどのUNVがフィールドに配置されていたからだ。
UNHCR(国連難民高等弁務官)のスタッフだったかもしれないし、UNICEF、WFP(世界食糧機構)などのフィールドで真価を発揮する団体だったかもしれない。今となっては知る由もない。
国連=正義の味方。今思うとバカバカしいほど単純な枠組みで物事を見ていたハタチ。国連機関全体に言えることだが、マーケティングが非常にうまく、ちょっとしたポスターや装備品などもセンスのいいものが多い。上の写真で握手しているUNHCRの女性が1千万に近い年収を得て、写真撮影のために初めてこの場所を訪れ、普段は首都の高級マンションで暮らしている・・・と知っても僕は驚かない。「パッケージ」次第でどんなものでもそれ以上に見せてしまうのは国連に学ぶべき点だと思う。
僕の国連との初めての出会いはとある紛争地域でのことだった。卒業旅行にわざわざ紛争地を選ぶこと自体変わっていると思うかもしれない。でも僕は当時何万回も本や映像で見聞きしたことを生で見たいという欲求があった。もしウン十年前の自分に出会えることができるなら、僕はちょっと優越感を感じながら「ノコノコと何をしに来たんだ」というようなことを、やんわり、嫌味っぽく言ったかもしれない。
どうもその頃の自分が何を考えていたのかよく分からない。
難民キャンプで働く若い国連職員の女性に出会った。白人でおそらく20代後半。ハタチそこそこの僕にはとても眩しく映った。何を話したのか覚えていないが、彼女の泥に汚れたTシャツと頭にかぶる国連の青いキャップの映像だけは今でも鮮明に覚えている。
彼女は国連で働く国際職員のなかでは少数派のフィールド(現場)に配置された一人だった。もしかしたら国連ボランティア(UNV)だったのかもしれない。当時は今と違ってほとんどのUNVがフィールドに配置されていたからだ。
UNHCR(国連難民高等弁務官)のスタッフだったかもしれないし、UNICEF、WFP(世界食糧機構)などのフィールドで真価を発揮する団体だったかもしれない。今となっては知る由もない。
国連=正義の味方。今思うとバカバカしいほど単純な枠組みで物事を見ていたハタチ。国連機関全体に言えることだが、マーケティングが非常にうまく、ちょっとしたポスターや装備品などもセンスのいいものが多い。上の写真で握手しているUNHCRの女性が1千万に近い年収を得て、写真撮影のために初めてこの場所を訪れ、普段は首都の高級マンションで暮らしている・・・と知っても僕は驚かない。「パッケージ」次第でどんなものでもそれ以上に見せてしまうのは国連に学ぶべき点だと思う。
