◆総評
これも鬼門科目。科目概要の解説の分量がエグくて読む気をなくす。
学校図書館の機能とその機能を果たすための司書教諭の役割…なにそれ…って感じでした。
この科目もテキストが難しい。図書館で参考文献を借りてこなければ無理でした。
指導案を書くのは楽しかったな。

成績は「優」でした。

◆レポートについて
1単位目はわけわかめ。読書センターとか情報店学習センターとか、そういうの。
2単位目は指導案です。6年生総合的な学習の時間で職業について調べる学習にしました。

◆科目終了試験について
レポートに比べたら採点は甘そう。

◆参考文献
・林容子(2002)『司書教諭はじめの一歩』、図書館流通センター
・中村伸子(2012)『学校図書館、まずはこれから(はじめよう学校図書館1)』、全国学校図書館評議会
・渡辺暢惠(2009)『実践できる司書教諭を養成するための学校図書館入門』、ミネルヴァ書房
・文部科学省「21世紀を生き抜く児童生徒の情報活用能力育成のために」

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◆科目名
PN5220 学習指導と学校図書館

担当教員
 齋藤 晴恵

◆テキスト
『学習指導と学校図書館』 齋藤泰則編 (樹村房) 

◆学習上の目標
・学校図書館メディアに関する情報活用能力を育成するための学習指導の基本と実際について学習する。 
・学校図書館および学校図書館メディアを効果的に活用する学習指導案を立案する。 
・司書教諭の児童・生徒および教師への支援のあり方について学習する。 
・学習情報センターとしての学校図書館の機能を学習する。

◆科目の到達目標 
・学校図書館メディアに関する情報活用能力を育成するための学習指導の基本と実際について理解できるようになる。
 ・学校図書館および学校図書館メディアを効果的に活用する学習指導案を立案できるようになる。 ・司書教諭の児童・生徒および教師への支援のあり方について理解できるようになる。 
・学習情報センターとしての学校図書館の機能について理解できるようになる。

◆科目の学習要点事項
1 学習指導における学校図書館の役割と機能 
2 学習指導における情報・メディアの活用
3 学校図書館における利用指導の変遷
4 学校図書館における情報提供サービス
5 学校図書館メディアを活用した情報活用能力の育成 
6 学校図書館における利用指導の理論的展開
7 学校図書館メディアの利用指導計画の立案
8 学校図書館メディアの利用指導計画の展開
9 学校図書館メディアの利用指導計画の評価 
10 学習支援における司書教諭の役割

◆レポート課題
 1単位目
学校図書館の機能とその機能を果たすための司書教諭の役割について考察しなさい。

 2単位目
情報・メディア活用能力とは何かを明らかにしたうえで,この能力を育成するための学校図書館を利 用した授業の計画(指導案)をたてなさい。

◆解説 1単位目
・学校図書館の機能とは何か。学校教育の中で学校図書館に求められている役割とは何か。学校教育の中で,司 書教諭に求められている役割は何か。それらを明らかにするために,わが国における学校図書館の歴史をみてい くことは重要である。学校図書館を取り巻く環境の変化とともに,学校図書館も変化してきたことに気づいてほしい。 学校図書館が変化してきた背景を理解し、現代社会の求める学校図書館像を明確にしていただきたい。 
・いま求められている学校図書館の機能と、その機能を最大限に果たす上で求められている司書教諭の役割につ いて,最低2000文字以上にまとめて論述していただきたい。

◆解説 2単位目
・情報活用プロセスモデル
テキストでは6つのプロセス|(Big6 問題解決の手順)|を学習する。この6つのプロセスの指導の詳細についてはテキストに詳述されている。全体計画を立案することは、レポート作成の準備段階であり、課題では、1時間の授 業計画を立案し、提出することを求めている。レポートで立案した授業が、Big6のどのプロセスであるのかを明確に すること。司書教諭は、すべてのプロセスにおいて、授業を計画できることが求められるが、本科目の課題では、ま ず、1つのプロセスの授業を計画することで、今後の自信へとつなげていただくことが目的である。各プロセスの中 で、情報活用能力を育む指導の目標と内容を理解できるよう学習していただきたい。まず、1つのプロセスの中で、 情報活用能力を育む指導の目標と内容を明確にし、自身が司書教諭として、どのように指導していくのかを具体的 に記述すること。
・学校図書館 学校図書館の学習情報センターとしての機能を学習していただきたい。学びの場として教室、パソコン教室、学校図書館の違いは何だろうか。課題では、学校図書館の中で行う授業を計画することを求めている。 
・学校図書館メディア
学校図書館には、多様な種類、形態のメディアが備えられている。それらを有効に利用するには、どのような指導 が必要だろうか。まず、学校図書館にある資料の所蔵情報や所在情報をどのように入手すればよいのか。情報源 の種類に適した探索ツールを選択するには、どのような指導が必要であるのか。探索ツールの種類と特徴、利用方 法をどのように指導すればよいのか。目録、分類、排架について、それぞれ具体的な指導内容を文章で表現できる ように学習していただきたい。利用目的に適合した学校図書館メディアを選択するにはどのような指導をすればよいのか。それらを利用するた めに必要な道具や情報機器がある場合には、その操作方法は、どのように指導すればよいのか。「児童・生徒がそれぞれのテーマを相談し、情報源を探す」と記述する学生がいる。司書教諭になれば、学校図 書館で所蔵する学校図書館情報メディア、それが十分でなければ、地域の公共図書館と連携して授業計画を実行 できるよう、教師を支援する役割が期待される。教師や学校図書館司書と相談しながら、児童・生徒が利用すること を想定した学校図書館情報メディアを準備することが求められる。頭の中で想像するだけでは、レポートに求めら れているところの、授業の中で利用する学校図書館メディアの特定と、それをどのように利用するかの指導方法を 記述することはできない。レポート作成には、学校図書館を利用する目的と、授業の中で生徒に課するテーマを設 定していないと、メディアの特定が困難になる。本科目の学習では、実際に図書館に足を運び、対象の児童・生 徒の利用目的に適した資料であるかどうかを、現物を入手し、内容を確認するプロセスが必須である。「~についての図鑑」、「~についての本」とだけ記述する学生がいるが、この準備のプロセスを経ていれば、具体的な書誌記述 が出来るはずである。自らが、事前にそれぞれの資料を利用するプロセスを経ているからこそ、書誌や索引、図鑑、 百科事典など、具体的な利用指導についての記述が可能となるのである。現在、学校図書館を利用できる環境にない学生は、身近な公共図書館の児童コーナーを利用することで、レポ ート作成に必要な資料を確認できるはずである。
・インターネット
「インターネット情報源を検索する」とだけ記述する学生がいる。パソコン教室ではなく、学校図書館で授業を行う 意味とは何だろう。情報科の教師と司書教諭との違いとは何かをこの機会に考えることで、指導内容を明確にできる。 インターネットを利用した学習における指導の注意点を、テキストを通して学習していただきたい。
 ・参考文献の書き方
司書教諭は、「レポートのまとめ方」で「参考文献の書き方」を指導することになる。児童・生徒の前で正確な記述 が出来ることが求められる。レポートの末尾に、計画立案した授業で使用する学校図書館情報メディアのリストを作 成していただきたい。印刷資料だけでなく、インターネット情報源も正確に記述できるようになりたい。本科目では、 レポートを作成する上で参考にした資料と、授業で利用する資料とを区別してリストを作成することになる。 司書教諭となった時に、この課題に取り組んだ経験が自信となることを期待したい。