◆総評
日本の英語教育の歴史をまとめる感じです。江戸時代は漢学や蘭学と同じような教授法でしたが、明治時代になって、発音重視の正則英語と訓読重視の変則英語に分かれてどうのこうの。大正〜昭和期には原則英語で授業を行う教授法がイギリスから持ち込まれていたんですって。驚きました。

成績は「優」でした。

◆レポートについて
難しくはないです。

1単位目は教授法の歴史をまとめて、自分はどの教授法を使いたいか書けばいい。

2単位目は学習指導要領の中で英語の目標、授業時数、科目名がどうやって変化してきたかをまとめれば大丈夫です。

◆科目終了試験について
受験英語の変化を述べよみたいな感じだった気がします。採点も厳しくはないと思います。

◆参考文献
・文部科学省(平成29年)『中学校学習指導要領解説外国語編』
・文部科学省(平成20年)『中学校学習指導要領解説外国語編』
・小山久美子(2015)「中学校英語科教育におけるコミュニケーションの指導法に関する研究」(『川村学園女子大学研究紀要第26巻第1号1頁〜11頁』)←ここから論文が読めます。

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【科目概要】

◆科目名
PK2080 英語科教育法1

◆担当教員
 髙橋 和子

◆テキスト
 『英語教育21世紀叢書 日本の英語教育 200年』伊村元道著(大修館書店) 

◆学習上の目標
日本の英語教育はどのような変遷をたどって行われてきたのか、江戸時代から現在に至るまでの時代背景を踏まえながら 概観します。扱う内容は多岐にわたり、英文法、カナ発音、教授法、学習指導要領、教科書、英和・和英辞典、お雇い外国人と ALT、小学校英語などが含まれます。英語教師になる上で、ぜひとも知っておきたい知識を身に付けるための科目です。
RT:「その他必要である、または期待される主体的学びの概要」
・レポート作成:課題に従って教科書の該当箇所をよく読み、必要に応じて参考文献を参照しながら執筆すること。レポート返 却後は、担当教員のコメントをよく読み、与えられた課題について理解を深めること。
・試験:試験前には、あらかじめシラバスをよく読み、教科書の要点を理解した上で試験を受けること。試験後は、試験問題と自 ら書いた解答を十分に振り返り、理解不足であった点を復習すること。
SR:「その他必要である、または期待される主体的学びの概要」及び「予習・復習に必要な時間」
・スクーリング:スクーリングのシラバスに記載されている授業計画に従って教科書の該当箇所をあらかじめ読み、概要を理解 してから授業に出席すること(予習、スクーリング 1 コマにつき 1.5 時間程度)。スクーリング後は、教科書の該当箇所及び授 業で配布されたプリント等をよく読み、要点を改めて確認すること(復習、スクーリング 1 コマにつき 1.5 時間程度)。
・レポート作成:課題に従って教科書の該当箇所をよく読み、必要に応じて参考文献を参照しながら執筆すること(予習、1.5 時間程度)。レポート返却後は、担当教員のコメントをよく読み、与えられた課題について理解を深めること(復習、1.5 時間 程度)。


◆科目の到達目標
・知識・理解:日本の英語教育の現状と課題、学習指導要領に掲げられている目標と内容の基礎的な点を理解すること。
 ・技能:中学校・高等学校の英語教育に必要な、基礎的英語力・知識・教育技法を身につけること。 
・理解・技能:自らが英語を学習してきた過程をふり返り、指導法や実際に使われている教科書の研究を通して、指導の要点や効果的な教育方法を見出せるようになること。

◆科目の学習要点事項
現在の英語教育は、これまでの英語教育の歴史に立脚しています。 以下のような観点から、日本で英語教育を行う上での意義・問題点・限界などに関して考察を深めてください。
 ・江戸時代から現在まで、日本人はどのように英語を学び、教えてきたのか、その概要を理解すること。
 ・江戸時代から現在まで、日本における英語教育はどのような教授法を用いて行われてきたのか、その概要を把握すること。 
・学習指導要領の中で、「外国語教育」(英語教育)はどのように扱われてきたのか、おもな内容を理解すること。
・日本における英語教育はどのような教科書を用いて行われてきたのか、戦前・戦中・戦後の代表的な教科書の内容を把握 すること。
・受験英語のおもな歴史を把握すること。
・日本の英語教育の現場に導入されている ALT は、どのような変遷を経て来日するようになったのか、その時代背景を理解すること。 
・小学校外国語活動(英語活動)はどのような歴史を経て、現在公立小学校にも導入されるようになったのか概要を理解し、その意義や問題点を自ら考えること。 
・小学校外国語活動(英語活動)の歴史を理解し、中学校以降の教育機関における英語教育との連携について、自ら考えること。 
・日本で編纂されたおもな英和・和英辞典に関する知識や、英語教師が講読してきたおもな雑誌について知り、現在入手可能なものを自分でも活用してみること。
 ・日本で英語教育を行うにあたって、これまで様々な論争が繰り広げられ、多様な提言がなされてきた。これらおもな事項(近年の例を挙げれば「平泉・渡部論争」、「英語第二公用語化論」、「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画」な ど)の概要を把握し、自身の意見を持つこと。

◆レポート課題
1単位目
江戸時代から現在に至るまで、日本における英語教育は、どのような教授法を用いて行われてきましたか。そ の概要を述べなさい。その上で、あなたが英語教員になった場合、どの教授法を用いて授業を行いたいかを 考え、その理由を説明しなさい。
 
2単位目
『中学校学習指導要領』・『高等学校学習指導要領』の中で、「外国語教育」(英語教育)はどのように扱われて きましたか。「目標」、「授業時数」、「科目」名などに言及しながら簡潔にまとめなさい。

◆解説1単位目
このレポート課題は、以下2点を含めることが必要です。
 1 日本における英語教授法の概要
どのような時代に、どのような意図で、どのような教授法が日本に導入されましたか。教授法について書かれた箇所(第4、 5章)の要点をまとめるばかりではなく、時代背景について書かれた箇所も参照してください。
2 あなたが導入したい英語教授法 ここで選ぶ教授法は1つでなくても構いません。英語教育の目標を明確に踏まえた上で、あなたが実際に用いてみたい教授法を選び、その選択理由を説明してください。

◆解説 2単位目
過去から現在に至るまでの『中学校学習指導要領』・『高等学校学習指導要領』の内容を理解し、その要点をまとめてくださ い。学習指導要領に書かれた内容を単に写すことなく、特色を指摘することが必要です。その際、学習指導要領について書か れた箇所(第6、7章)をまとめるばかりではなく、各時代の背景に考慮しながら論じてください。
なお、今回の使用テキストには、現行および次期学習指導要領に関する情報が含まれていないため、参考文献で挙げる文 部科学省のホームページを参照の上、可能な限り現行および次期学習指導要領(現行版は、『中学校学習指導要領』平成 24 年度から施行、『高等学校学習指導要領』平成 25 年度から施行)についても言及してください。