昨日 母校富士高校の3年生に「20年後を想像して今動け!」というタイトルで講話させて頂きました。
僕としては心の底から若者たちに伝えたい事をまとめたのですが、伝わったかどうかはわかりません。
僕は大学受験に失敗したのですが、その後20代は社会人としてそれなりに評価も受け、実績も出すことができました。
しかし、本当の意味で成長できたのは、父の会社を継いでからです。必死になって会社を続けるため、毎日働いた30代が最も良い経験でした。
でも、20代からもっと今の仕事に繋がる情報収集ともっと仕事に繋がる学びを積み重ねられたら、僕はもっと大きな飛躍や夢を叶えることができたと思います。
こんなに目まぐるしく社会が変化する時代に、のんびりと過ごすのではなく、自分の可能性や自分の特性にもっと目を向けて「学び」続ける18歳が育てば、日本は必ず良くなると信じています。
どうか人生で一番可能性を秘めた年齢である18歳のうちに、自分の人生の方向性を決めて欲しい。
ただ、終了後のアンケートでいくつかの質問がありましたので、そちらの一部をこちらに披露します。
(質問)
大学で何をすればいいか、高校生のうちにしておいた方がいいことは何か
(回答)
とにかく大学以降でどんな職に就きたいのか?を高校生の段階で考えて、そのために必要となる学科を選ぶことが必要である。
(質問)
よりよい社会を作るために最も必要なことは何か
(回答)
自分の大切なもの、大切にしていること、よりよい社会とはどんな社会かを自分の中で まずは定義することが大切だと思う。
またとても心地よい考えや、尊敬できる人、あこがれる生き方などを今沢山知ることが大切。
(質問)
尊敬している実業家はいるか
(回答)
稲盛和夫さん(京セラ創業者)
(質問)
人の上に立つのに大事にしていることは何か またリスクや苦労は何か
(回答)
この場合の上とは会社の中での事だと思いますので、会社内で社長というポジションを進める時に大切にしていることとして回答します。
挑戦することを忘れない事、情報収集することを忘れない事、社員のひとりひとりに声をかけること、潰れる前に辞める決断をすること。
リスクは家族だけでなく社員を含めて多くの人達の生活を担っていること。
苦労は若き頃にお金の勉強ができていなかったので、事業資金の貯め方、使い方、資金計画の作り方などを独自で学んだことが大変であった。(しかし、お金の勉強をする機会はあったと思うが真剣に勉強しなかったのかもしれない)
(質問)
なぜ父の会社を継いだか
(回答)
父が31歳の時に急死して勤めていた会社を辞める決断をした。ただ、子供のころからいつかは父の仕事を継ぐことも頭にはあったと思う。
(質問)
借金を背負うなど多くの困難を乗り越えて成功してきた上柳さんが反省を次に生かすために気を付けていることは何か
(回答)
会社は僕の所有物ではなく、あくまでも一緒に働いてくれる社員さんとの共同運営する組織であることを忘れない事。いずれこの会社を去る時に、日本の法制度によって管理されている会社を誰に託し、誰がこの会社で生活のための給与を得ていくかを考えて、55歳以降を過ごすかを考え続けている。
(質問)
なぜ肩書きが「うなぎ社長」?
(回答)
大学の友人や青年会議所の先輩から何度か「うなぎ」というあだなをつけられ、また色黒で坊主頭のころに「ウナギイヌ」に似ていることから、「うなぎ」と言われるようになり、今は気に入って自ら「うなぎ社長」と言っています。
(質問)
20年後の東名グループはどうなっていると思いますか?
(回答)
大変良い質問に感謝です。東名グループは社是が「産業人としての誇りを持ち この仕事を通じて 自らの生活向上をはかり 社会に貢献する」です。この言葉通りの成長をしていると思います。また、僕はその会社にオーナーとして元社長として関りを持っていると思いますが、社長業として君臨するのではなく、一人の技術者として関りを持てていたら良いなと思っています。理想的には自分が亡くなる5年ほど前まで社会に役立ち貢献する人生をこの会社に寄り添った形で送れたら嬉しく思います。
貴重な機会を頂いた富士高校の皆様とまちの遊民社 畑さんに感謝致します。