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京セラ名誉会長 稲盛和夫氏の書いた「仕事」に対しての考え方、取り組み方を書いた本でした。
プロローグに、~幸福になる「働き方」~というタイトルからはじまるが、現在、働く事がまるで必要悪のようにとらえられていて、「一生懸命働く」こと「必死で働く」ことがかっこ悪いと思われる見方もあることに、問題を投げかけています。

働くことでストレスを解消することも、働くことで自分の人生を彩ることも、働くことで自分自身をアピールすることもできる。
「働く」という行為は、人の一生の中で最も多くの時間を割くものであり、最も多くの出会いや気づきを与えてくれるものです。
そんなことを稲盛さんは自分の人生を例に、凡人である僕に教えてくれたと思います。

読み進めていくと、京セラを立ち上げてから、常に完璧を求めて、決してあきらめずに事業を進める姿が読み取れますが、会社の経営をする僕としては、稲盛さんと同じ思いを持ち続けていこうと思います。

エピローグに稲盛氏の仕事観、人生観をあらわす方程式として

  人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

この考え方、熱意、能力を正しく、そして強く持つことで人生の結果は、大きくも小さくも出るということです。また、熱意、考え方がマイナスな力だとするとその結果は大きなマイナスとなってしまうことがある。非常に、よく人生を考えられた言葉であると思いました。

働き方から見た、正しい人生の過ごし方。最後に稲盛氏が正しい「考え方」を紹介してありました。

常に前向きで、建設的であること
みんなと一緒に仕事をしようと考える協調性を持っていること
明るい思いを抱いていること
肯定的であること
善意に満ちていること
思いやりがあって、優しいこと
真面目で、正直で、謙虚で、努力家であること
利己的ではなく、強欲であること
「足るを知る」心を持っていること
そして、感謝の気持ちを持っていること

非常に感銘を受けました。社員の皆にも読んでもらいたいと思います。