先日、メンフィスグリズリーズと2WAY契約を締結した河村勇輝選手が、NBAデビューを果たした。
昨年末で、渡辺雄太選手が、同じグリズリーズを離れ、日本のBリーグ千葉ジェッツに移籍をしたが、いれかわるように河村選手が渡米エグジット10契約から2WAYに変更する形でチームと契約をした。
比較的バスケには精通していると思っているが、世界最高峰であるNBAにおいて選手契約をする難しさは痛いほどわかる。
世界基準で活躍するサッカーは、欧州を中心にトップリーグからカブリーグまで多くのチームがあり選手としても選択肢も多い。
しかしながら、NBAは孤高のリーグであるため、突出して強いリーグになっている。そもそもバスケは5人のスポーツなので、11人のサッカーより少ない。
日本ではスーパーと呼ばれる選手たちが、結局NBAの舞台への壁は大きく、過去は、田臥選手、渡辺選手、八村選手の3人のみであった。それが、今回、河村選手が加わり4人となった。
日本人でバスケットを知っている人からすれば本当に感激すべきことである。
河村選手は、名門福岡第一高校から東海大学。そして東海大学を中退し、横浜Bコルセアーズに入団。そして、今回グリズリーズと契約をした。
私がはじめて河村選手の存在を知ったのは、かれが福岡第一高校2年のウインターカップだった。2年生ながら落ち着いたプレーをして上級生に鋭いアシストをしていた。
そして、3年生時も活躍をして、高校生ながら、三遠ネオフェニックスと特別指定選手契約を締結。そのデビュー戦もかなり話題になったのを覚えている。名門東海大学でも1年生ながらスターティング5に名を連ねチームを引っ張っていたが、やはり彼の向上心は大学ではなくプロを見ていたのだろう。大学を中退し横浜Bに移った。
昨年のバスケW杯。そして今年のパリ五輪にも出場をした。
日本のPGと言えば、現在千葉ジェッツの富樫勇樹選手であり、W杯のころは彼のサポート選手のイメージであったがいつしか日本のPGといえば河村といえるような存在になった。
最後に、彼の偉業をたたえる意味で言えば「低身長」と「Bリーグ」経由である。
今シーズンのNBAの登録選手で言えばかれは下から5人程度になるであろう。バスケットはやはり身長がものをいうスポーツ。そういった意味では田臥選手も、富樫選手もその壁を破ることはできなかった。※田臥選手はNBAプレイヤーになったがすぐに解雇されてしまった。
そういった意味では河村選手の身長で、NBAデビューを果たすのは快挙だ。
今までのNBA契約選手はアメリカの大学を経由して契約をしてきた。そしてそれがNBA選手になる道でもあった。しかし今回は日本のBリーグの選手が契約した。これはこれからの子供たちがBリーグ→NBAがあることを証明した形になる。これも快挙。
ただ、私は、大リーグの大谷選手もそうだが、河村選手を見ていると本当にバスケットが好きなんだと思う。しいて言えば職業ではなく趣味。
やはりそういったマインドでなくてはいけないと思う。
うな丼梅入り