9月30日、ウラジミール・プーチン大統領は、ロシア人に演説し、ドネツク共和国とルガンスク共和国、ヘルソンとザポロジエ地域の新しい地位を公式に発表しました。

 

2022年9月30日 23時16分  NHK
ロシアのプーチン大統領はモスクワのクレムリンで、日本時間の30日夜9時すぎから、演説を始めました。ウクライナ東部のドネツク州とルハンシク州、南東部ザポリージャ州、それに南部のヘルソン州の合わせて4つの州をロシアに併合することを一方的に宣言しました。

※同時通訳入の動画で演説が見られます。
 

 

併合式でのプーチン大統領の演説全文

2022 年 10 月 1 日午前 9 時 12 分 

ロシアのプーチン大統領は金曜日、クレムリンで、自軍が一部占領していたウクライナの4つの地域を併合する式典を主宰した。以下は、プーチン大統領の演説の全文である。

 

 

演説約40分ほどあり、全文は長文となるので、その中で特に印象に残ったところを採り上げ、日本の現状を踏まえながら、思うことを書いてみます。

 

前半は、今回の4州の併合までの過程について書かれていますが、ここは飛ばします。

 

ソビエトの崩壊について触れられたこの言葉から。(強調は山岳)

1991年、ベロヴェシスカヤ・プーシチャで、一般市民の意思を問うことなく当時の党エリートの代表がソ連邦の崩壊を決定し、人々は突然、故郷から切り離されたことに気がついたのである。このことは、私たち人民の共同体を引き裂き、バラバラにし、国家的な大惨事となった。革命後、かつて連合共和国の国境が裏で切断されたように、ソ連の最後の指導者たちは、1991年の国民投票における大多数の人々の直接的な意思表明に反して、わが偉大な国を破滅させ、ただ事実を人民たちに突きつけたのであった。

自分たちが何をしているのか、それが最終的にどんな結果を招くのか、十分に理解していなかったことは認めます。しかし、それはもう問題ではありません。ソ連は存在しない、過去は戻せない。そう、そして今のロシアにはもう必要ないのだ、私たちはこれを目指しているわけではないのだ。しかし、文化、信仰、伝統、言語によって、自分たちをロシアの一部と考え、何世紀にもわたって一つの国家で暮らしてきた祖先を持つ何百万人もの人々の決意ほど、強いものはありません。これらの人々の、真の、歴史的な祖国へ帰ろうという決意ほど強いものはない。

 

ソビエトの崩壊も、グローバリストの戦略によるものだと言えますが、それは今にして思うことで、当時は気が付かなかったと言うことなのでしょう。現在の日本の衰退も、当然ですが政府や官僚も望んでいたわけでは無いと思います。

 

私たちの同胞、ウクライナの兄弟姉妹、すなわち私たち統一民族の出身者は、いわゆる西側の支配層が全人類のために準備しているものを、自らの目で見たのである。ここで彼らは、実際、仮面を脱ぎ捨て、真の内面を見せたのだ。

ソビエト連邦の崩壊後、西側は、世界が、私たちすべてが、永遠にその独裁に耐えなければならないことを決定した。そして1991年、西側諸国は、ロシアがこのようなショックから立ち直れず、自ら崩壊していくだろうと予想した。私たちは90年代を覚えている。飢えと寒さと絶望に満ちた恐ろしい90年代である。しかし、ロシアは抵抗し、復活し、強化され、再び世界の中で正当な位置を占めるようになりました。

 

西側諸国は、新植民地主義を維持するために、あらゆることを克服する用意がある。それは、西側諸国が寄生することを可能にし、実際、ドルの力と技術の独断を犠牲にして世界を略奪し、人類から真の貢ぎ物を集め、不当な繁栄の主な源泉であるヘゲモニーの賃貸料を引き出すためである。このレントを維持することが、彼らの重要な、真の、そして絶対的に利己的な動機である。だからこそ、完全な非主権化が彼らの利益になるのである。それゆえ、独立国家、伝統的価値観や独自の文化に対する彼らの攻撃、彼らの支配を超えた国際的統合プロセス、新しい世界通貨、技術開発の中心を弱めようとする試みが行われるのである。彼らにとっては、すべての国が米国に主権を明け渡すことが重要である。

日本はまさに、このような状態に置かれていると感じます。エネルギー、食糧という生きていく上で絶対に必要なものを牛耳られ、国防の要である軍事まで頼らざるを得ない現実があります。

ある国の支配エリートは、自発的にこれに同意し、自発的に臣下になることに同意し、他の国は買収され、脅迫される。うまくいかなければ、国家全体を破壊し、人道的大惨事、災害、廃墟、何百万もの滅茶苦茶にされた人間の運命、テロリストの飛び地、社会災害地帯、保護領、植民地、半植民地などを残して去っていく。彼らは、自分たちの利益さえ得られれば、どうでもよいのである。

我が国のことを言われているのか。と思えてしまいます。

もう一度強調したいのは、「集団的西側」がロシアに対して行っているハイブリッド戦争の本当の理由は、まさに欲の中にあり、無制限の力を維持しようとする意図の中にあるということです。彼らは、我々に自由を望んでいるのではなく、我々を植民地と見なすことを望んでいるのです。彼らは、平等な協力ではなく、強奪を望んでいる彼らは、我々を自由な社会としてではなく、魂のない奴隷の群れとして見たいと思っているのだ。

彼らにとって、直接的な脅威は私たちの思想や哲学であり、それゆえ彼らは私たちの哲学者を侵食する。私たちの文化や芸術は彼らにとって危険なので、それらを禁止しようとしている。私たちの発展と繁栄も彼らにとっては脅威であり、競争が激化している。彼らはロシアを全く必要としていません、私たちが必要としているのです。(拍手)

 

西洋はルールに基づく秩序を重んじるという話ばかりが各方面から聞こえてきます。そのルールはどこから来たのでしょうか。誰がこのルールを見たのか?誰が同意したのでしょうか?いいか、これはある種のナンセンスであり、まったくの欺瞞であり、二重基準、あるいはすでに三重基準なのだ! バカのために作られたものだ

ロシアは偉大な千年王国であり、国であり、文明であり、そのような不正な、誤ったルールによって生きることはないでしょう。(拍手)

 

日本は2000年以上の歴史のある現存する世界最古の国です。神代の時代から数えれば1万年を超える歴史があり、その伝統、文化、言語、等々を受け継いでいるのです。日本には日本のルールがあります。和(やわらぎ)を重んじる日本は、自国の事だけではなく、周囲の国々とも調和を願います。そもそも、グローバリストとは、思想信条が根本的に異なると思われます。

 

欧米のエリートは、国家主権と国際法を否定しているだけではない。彼らの覇権主義は、全体主義、専制主義、アパルトヘイトの性格を顕著に帯びている。彼らは、堂々と世界を彼らの属国、いわゆる文明国と、今日の西洋の人種差別主義者の計画によれば、野蛮人と未開人のリストに加えるべき残りのすべての国とに分割しているのである。ならず者国家」「権威主義政権」といった偽のレッテルはすでに用意されており、国民全体や国家に汚名を着せるもので、このことに新しい意味はない。西洋のエリートは、かつてそうであったし、今もそうであるように、植民地主義者なのだ。彼らは、民族を差別し、第一級とそれ以外の等級に分けます

私たちは、このような政治的ナショナリズムや人種差別を決して受け入れませんし、これからも受け入れることはないでしょう。そして、人種差別でなくて何なのか、今世界中に広がっているロシア恐怖症は何なのか。西欧が、自分たちの文明、新自由主義文化が全世界の議論の余地のないモデルであると確信していることが、人種差別でないとすれば、何であろうか。"われわれと共にない者は、われわれに敵する" という奇妙な響きさえある。

西洋のエリートたちは、自分たちの歴史的犯罪に対する悔恨の念さえも、他のすべての人々に転嫁し、自国の市民にも他の人々にも、たとえば植民地支配の期間について、自分たちにはまったく関係のないことを告白するよう要求しているのである


西洋は、中世に植民地政策を開始し、世界的な奴隷貿易、アメリカのインディアン部族の大量虐殺、インドやアフリカでの略奪、イギリスとフランスによる中国との戦争、その結果、アヘン貿易のために開港を余儀なくされたことを思い出す価値がある。国全体を麻薬漬けにし、土地と資源のために民族全体を意図的に絶滅させ、動物のように人間を狩るということを行ったのです。これは、人間の本質、真実、自由、正義に反している
 

西洋は、というよりもグローバリストたちは、が正解だと思いますが、何れにせよ、世界を支配したい人=西側世界を動かしている人達には、すっかり当て嵌まりると思います

 

西側諸国は何世紀にもわたって、他の民族に自由と民主主義をもたらすと繰り返してきた。民主主義の代わりに抑圧と搾取を、自由の代わりに奴隷化と暴力を、です。一極集中の世界秩序全体は、本質的に反民主的で自由ではなく、欺瞞的で偽善的なものなのです

アメリカは世界で唯一、核兵器を2回使用し、日本の広島と長崎を壊滅させた国である。ちなみに、彼らは前例を作ったのです。


また、第二次世界大戦中、アメリカはイギリスとともに、ドレスデン、ハンブルク、ケルン、その他多くのドイツの都市を、軍事的な必要性もなく廃墟にしたことを思い出してほしい。そして、これは反抗的に、何の、繰り返し言うが、軍事的必要性もなく行われた。目的はただ一つ、日本への原爆投下と同じように、我が国と全世界を威嚇することであった

米国は、野蛮な「じゅうたん」爆撃、ナパームや化学兵器の使用により、韓国とベトナムの人々の記憶にひどい傷跡を残しました。


現在に至るまで、ドイツ、日本、大韓民国などを実際に占領し、同時に対等な同盟国だと皮肉っているのです。あのね、これってどういう同盟なんでしょうね。これらの国の指導者が監視されていること、これらの国の第一人者がオフィスだけでなく、住宅の敷地内にも盗聴器を設置されていることは世界中に知れ渡っているのです。これは本当に恥ずべきことです。これを行う者にとっても、奴隷のように黙っておとなしくこの無礼を飲み込んでいる者にとっても、恥ずべきことである
 

非常に悔しいですが、事実だと思います。今の政府を見ていれば、一目瞭然かと思います。首相は完全にグローバリストの言い成りですし、さらに中共にも媚びている。本当に恥を知れ!と言いたい。高官も同様です。本来であれば優秀な人達のハズなのに、なぜ、亡国・売国政策しかしないのか? 情けなさ過ぎます

 

しかし、それは私たち国民にも責任があります。私たちも洗脳され続けたとは言え、あまりにも政治に無関心でした。そして、程度の差こそあれ同じ様に「今だけ、金だけ、自分だけ」になっていたように思います。

 

アメリカの独裁は、武力、つまり力ずくの法に基づいています。時には美しく包装され、時には何の包装もされていないが、本質は同じである - 拳法である。それゆえ、世界各地に何百もの軍事基地を配備し、維持し、NATOを拡大し、AUKUSなどの新しい軍事同盟をまとめようとするのである。また、ワシントン-ソウル-東京の間に軍事的・政治的なつながりを作ろうとする活動も活発に行われている。真の戦略的主権を持ち、西側の覇権に挑戦することができる国家、あるいは持とうとする国家はすべて、自動的に敵のカテゴリーに含まれるのである。

米国とNATOの軍事ドクトリンは、このような原則に基づいて作られており、完全な支配を必要とする。西側エリートは、同じように偽善的な方法で新植民地計画を提示する。平和主義を装ってでも、ある種の封じ込めについて話す。このような巧妙な言葉は、ある戦略から別の戦略へとさまようが、実際には、ただ一つのことを意味する。それは、あらゆる主権的な発展の中心を弱体化させることである。

 

人々は印刷されたドルやユーロで養うことはできない。これらの紙切れで養うことは不可能であり、欧米のソーシャルネットワークの仮想的で膨張した資本で家を暖めることは不可能です。このすべてが重要で、私が話していることも重要ですが、今言われたこともそれに劣らず重要です。紙幣で誰かを養うことはできません-食べ物が必要ですし、これらの膨張した資本化で誰かを暖めることはできません-エネルギーが必要なんです

 

ウクライナ問題が始まり、ブレトンウッズⅡ体制も崩れる、ドル派遣も崩壊し新たな仕組みに移行するということが言われています。どんなに沢山お金を持っていても、お金は食べられません。紙幣は燃やせば一時体を温めますが、化石燃料のようなエネルギー源にはなりません。そんな当たり前のことですが、非常に重要なことだと思います。お金が全てであるというのは、本当なのでしょうか?

 

私が特に強調したいことは何でしょうか。西側エリートは、世界的な食糧危機とエネルギー危機から建設的な解決策を見出そうとしていないと信じるに足る理由がある。彼らは、不公平と不平等の問題を解決するつもりはないのです。彼らは、自分たちになじみのある他のレシピを使う用意があるのではという危惧がある。

 

お金で世界を支配するという現在の構造は、人間本来の生き方とは異る世界にしてしまっていると思えます。支配者に平等などという概念があるはずも無く、期待するだけ無駄というより無意味であり、極小数の彼らを大多数の私たちが無視することで、問題は解決出来るハズです。その時に、私たち側から、彼らになびく輩が出てきてしまう事が最大の問題であり、信じるにたる理由の一つかもしれません。

 

私たち自身のために、非常にシンプルな質問に答えましょう。私は今言ったことに戻り、この国のすべての市民、会場にいる同僚だけでなく、ロシアのすべての市民に語りかけたいと思います:ここ、私たちの国、ロシアで、パパとママの代わりに、親1番、2番、3番という親を持ちたいのでしょうか?劣化と絶滅につながる倒錯を、小学校から学校で子供たちに押し付けることを本当に望むのでしょうか。女と男以外にも様々な性別があることを叩き込まれ、性転換手術を勧められることを?私たちは、このようなことを私たちの国や子どもたちに望むのでしょうか。私たちには、このようなことは受け入れられません。私たちには、別の未来、私たち自身の未来があります。

繰り返すが、欧米エリートの独裁は、欧米諸国の人民自身を含むすべての社会に向けられている。これは、すべての人にとっての挑戦である。このような人間の完全否定、信仰と伝統的価値の転覆、自由の抑圧は、「逆宗教」[宗教の正反対]の特徴を獲得している、まさに悪魔主義である

 

ジェンダー問題など、「問題」ではありません。「問題」にしているだけであり、これも分断工作のひとつです。なぜに両親がパパ、ママではないのか?こんなバカげたことを取り上げること自体が異常であると思えます。

 

日本では報道されませんが、カリフォルニア州では、小学校での性教育について、保護者からクレームが殺到しているようなのですが、その内容を知ったら驚くどころか、言葉を失うと思います。

 

様々なことを知れば知るほど、本当に彼ら(世界支配したいグローバリスト)は、狂人としか思えません。プーチン氏は悪魔主義(サタニスト)と言いていますが、私も同感です。

 

ヨーロッパとアメリカを含む世界中に、先ほど申し上げたように、志を同じくする多くの人々がおり、彼らの支持を感じていますし、見ています。一極覇権に対する解放、反植民地運動は、最も多様な国や社会の中ですでに展開されています。その主体性は高まるばかりである。将来の地政学的現実を決定するのは、この力である
 

本当にその様に思います。世界は反グローバリズムで動き出していると感じます。日本もこの流れに早く乗り、世界中の国民主義・民族主義の人達と連携するべきだと思います。世界の国々と友好的に連携する。日本には元々その資質が備わっていえると思いますし、日本こそリーダーに成るべき国だと思います。

 

そのためにも、日本人は目覚めなければイケナイと思います。

 

最後にプーチン大統領はこのように話して締めくくりました。

 

偉大なる歴史的ロシアのために、未来の世代のために、私たちの子どもたち、孫たち、ひ孫たちのために。私たちは、彼らを奴隷化から、彼らの心と魂を不自由にすることを目的とした怪しげな実験から守らなければなりません

今日、私たちは、ロシア、わが国民、わが言語、わが文化が奪われ、歴史から抹殺されるなどということが決して起こらないように戦っているのです。今日、私たちは社会全体の結束を必要としており、そのような結束は主権、自由、創造、正義にのみ基づくことができます。私たちの価値観は、人間性、慈悲、そして思いやりです。

そして、真の愛国者イワン・アレクサンドロビッチ・イリインの言葉で私のスピーチを終えたい。「もし私がロシアを私の母国と考えるならば、それは私がロシア語で愛し、熟考し、考え、歌い、話すということであり、ロシア民族の精神力を信じるということである。その精神は私の精神であり、その運命は私の運命であり、その苦しみは私の悲しみであり、その開花は私の喜びである。」

この言葉の背後には、1000年以上にわたるロシア国家の歴史の中で、私たちの祖先が何世代にもわたって守ってきた、偉大な精神的選択があるのです。今日、私たちはこの選択をしています。ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の国民、ザポロージェ州とケルソン州の住民がこの選択をしました。彼らは、国民とともに、祖国とともに、その運命を生き、祖国とともに勝利する選択をしたのです。

私たちの背後には真実があり、私たちの背後にはロシアがあるのです!(拍手

 

今の日本は本当に危機的状態にあります。しかし、多くの国民はそれを認識出来ていません。政府は国民がおとなしい事をいいことに、売国・亡国政策を加速させています。官僚の多くは日本人であり、日本を貶めたいと思って政策を作っているとも思えませんが、結果としてはすべてが逆行しています。

 

このまま進んで行けば遠い将来ではなく、数年後には日本は溶解していまうと思えます。そして、これは日本だけに起きていることではなく、世界中で同時進行しています。だから、プーチン氏は彼らと死ぬ気で戦っているし、ヨーロッパやアメリカでも、目覚めた市民が行動を起こしています。そして、世界の反グローバリズムの流れは勢いを増していくと思われます。

 

今の日本の国力で抵抗する事は難しいと思いますが、国民の大半が目覚めて、国を守るという事を真剣に考え行動すれば、事態は好転すると信じています。なぜなら、私たちは先祖代々受け継がれている、「やまとごころ」をDNAの中に備えているからです。そこには2000年以上の蓄積があります。まだまだ、完全消去はされていません。きっかけさえあれば大丈夫です。

 

まずは、現状をしっかり認識することが肝要だと思います。

 

 

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