7月8日金曜日。参議院選挙も残り2日というタイミングで、安倍元首相が暗殺されるという惨事が起きました。速報を聞いた時は驚きとともに、強い違和感といいますか、胸のあたりにイヤな感覚を感じました。

早々に一緒に居合わせた知人が、ネットにアップされた映像を見せてくれたのですが、それを見た瞬間に「ヤラれた」と感じたのです。なにが、なにを「ヤラれた」のか?

私が見た画像は斜め上部から写された画像だったのですが、ひと目見ただけで警護がズサンだったと思われ、元総理に対する警護体制とは思えなかったこと。

その後、いくつかの映像や動画を見ましたが、見れば見るほど何かがおかしいと感じられる。とにかく違和感のある映像ばかりでした。

さらに、運ばれた病院で死亡が確認された後の記者会見を見ると、医師の説明と現場の状況が噛み合わない。辻褄が合わない。犯人の動機も納得できるものではありません。

真相は分かりませんので、なんとも言えませんがケネディ大統領の暗殺と似ていると感じています。真相が解明されることを望みますが、闇は相当に深いと思われ、事実が明るみに出ることは無いかもしれません。

人の命さえも自分勝手な都合で奪う。グローバリスト達。

選挙運動中という、民主主義を否定するがごときタイミングでの政治家の暗殺。絶対に許し難い。

安倍元総理は、「美しい国。日本を取り戻す」「戦後レジームからの脱却」を掲げ総理大臣になりました。しかし、グローバリストが支配する世界の構造には逆らえず、第二次安倍内閣の時にアメリカのグローバリスト(国際金融資本)に歩み寄り、彼らの意向を聞くことで長期政権を維持しました。
その一方で中国共産党やロシアのプーチン大統領とも友好的な関係を保つことにより、アメリカ一辺倒ではない、日本の立ち位置を取ってきました。
ナショナリストのトランプ大統領やプーチン大統領と良好な関係を築き、ある意味バランスを考えた政策をしていたように思います。
しかし、アベノミクスの結果としては中共の侵食を助長し、アメリカのグローバリスト(国際金融資本)に大企業を売り渡し、規制緩和で一次産業も弱体化させてしまいました。また、非正規雇用化や貧困化を促進させ、少子化も促進させました。


そして、モリカケ問題を嘘で誤魔化し、憲法改正の議論すら出来なかった。もっとも、モリカケは野党が総バカだったこともあり、憲法改正の議論をしたくないために無駄に長引かせたことも問題です。
 

与党も野党も根っこは同じです。この構造を変えない限り現状は変えられない。しかし、与党、野党の中でそのことに気がついている人は何人いるのだろうか?

霞が関の官僚は世界の構造をどのように捉えているのだろうか?

国民の多くは世界の構造など意識すらしていないと思われます。
 

この様な状況の中で、安倍元総理の存在は大きかったと思います。なぜなら、自民党最大派閥のリーダーで、歴代最長の任期を務めた元総理大臣であり、今の岸田総理だって、安倍氏の後ろ盾の基に総理になったわけで、自民党内での影響力もさることながら、アメリカのトランプ氏やロシアのプーチン氏とも関係が深い。

国家観も哲学も無い岸田総理はバイデンの腰巾着となり、アメリカのグローバリストの言い成りに動き、ロシアに経済制裁を行い、ウクライナに軍事支援をして、ロシアとの関係を最悪にしてしまった。これからのエネルギー問題を考慮するとき、ロシアとの関係改善は必須で、そんな時に安倍氏が居るのと居ないのとではぜんぜん違う。

ナショナリストのトランプ氏が復活すれば、アメリカとの関係も改善が期待できるが、バイデンの腰巾着=ネオコンの傀儡の岸田総理では、安倍氏ほどに上手くはいかないと思われます。

ウクライナ問題もいつかは終わります。長引けば途中から戦略が変わることも有りえます。ネオコンの言い成りに動いていて、はしごを外されたとき、日本は窮地に追い込まれる。

安倍氏の死は、様々なことに影響します。彼らの策略はいつも一石二鳥ではありません。一石五鳥にも六鳥にもなるのです。

選挙では自民党を大勝させました。危機が起きると人は安定を求める。しかも今回暗殺されたのは自民党=与党の重鎮です。同情票も多く入ったとも言われています。

安倍氏が掲げていた「憲法改正」。意思を引き継ぐというキレイな言葉とは裏腹に、非常に危険な匂いがします。自民党案は国民の人権が守られるとは思えない内容です。
グローバリストの新世界秩序に、国民の人権や権利はありません。

今、欧米諸国と日本がやらされている事は、破綻・自滅政策です。グレートリセット=全てをご破算にするということ。経済、貿易、エネルギー、食糧、金融、生活、価値観、等々を彼らに都合の良いモノに全部一からやり直す。作り直す。そういう事なんです。

とてもそんなことに同意できませんし、日本の国体とも合わないと考えます。
そして、日本人の多くが同じように感じると思います。
 

安倍氏が居なくなったことにより、プーチン大統領とのパイプが断たれました。トランプ大統領にしても同様です。これはネオコンにとっては都合が良いことですが、日本にとっては痛手です。グローバリストの現政権では、気が付かないかもしれませんが、日本は資源も食糧も自給できません。これは本当に危険なことです。特に食糧は国民の命に直結します。

そして、1%未満のグローバリスト達も一枚岩ではありません。今、世界経済フォーラムも内部で分裂しているように思われます。大きく分けると、中国共産党側と欧米グローバリスト側(ネオコン)。双方が自分たちに有利に事を運ぼうとしているように感じます。それは、ウクライナ問題が起こったあとのダボス会議でのキッシンジャー氏の発言、ジョージ・ソロス氏の発言などからも察せられます。

そのことは、金融再編にも影響しますし、日本にとっても多大な影響を及ぼす可能性があり、デジタル人民元に飲み込まれないようにするためにも、早急に対策を行う必要があります。そんな時もナショナリストで積極財政派の安倍氏には居てほしかった。

安倍氏が亡くなられたことで、岸田総理は最も忖度する人がいなくなったので、グローバリストの言うことを実践しやすくなってしまいました。
 

今の自民党という組織は、無い方が良い気がします。本来保守であったはずが、グローバリストに侵食され、とても保守とは言えない状態であり、既得権益や後援会や後ろ盾が大きすぎて身動きが取れない状態で、党という仕組みが害にしかなっていないように思います。

今の議員さんは全員が戦後生まれであり、正しい国史を教えてもらっておらず、多くの議員が国体や皇統について理解していると思えません。さらに、戦後の教育はグローバリストが作り上げた彼らの都合に合わせたモノであり、国内外の最高学府は「彼らのエリート養成機関」であり、彼らの教えが絶対であり、彼らにとって都合が良い事が模範解答なのです。

安倍氏も世界経済フォーラムのヤング・グローバル・リーダーズの一員でしたが、国家観はあったと思います。しかし、賛同する議員が少なかったし、国民も目覚めていなかった。だから、世界の構造に飲み込まれてしまったように思います。

参政党のような政党が出現した今、国民が目覚めれば、構造を変えることが可能だと思います。アメリカのトランプ氏はアメリカの目覚めた有権者に支持され大統領になりました。日本の政治家の中にも国家観を持った議員さんは居るはずです。

私達が国史を学び、国体、皇統を理解することで、日本に向いている議員さんたちも動きやすくなるはずです。そして、国民の意識が変われば、政治家も変わらざるを得なくなる。

グローバリストの好き勝手にされ、日本が日本で無くなる事は耐え難いです。

 

日本は日本人のモノ。

世界最古の歴史を持つ国。
世界で唯一、性善説であり、「和」という言葉と概念を持つ国。

日本。

私達の世代で亡くして良い訳がない。


安倍氏は無念だったと思います。

亡くなった方を、自分の良いように利用するのではなく、真意を継承するべきです。


安倍晋三氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

 

 

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