技術の進歩とともに、私達の生活は便利になり、ある意味豊かに成ったと言えます。しかし、技術の進歩と文化の進歩は必ずしも同調せず、技術の進歩が文化を後退させる懸念もあります。そして、文化の後退はその国や地域から個性を失わせ、より単一的な世界を作ることに貢献するかもしれません。グローバリストにはとても都合が良いことでしょうが・・・・。

 

こんなニュースがありました。

 

Google、"包括的 "な言葉で訂正してくれる機能を提供開始=報道

Telegraphの報道によると、Googleのドキュメント・エディターは、人々が入力する言葉をより「包括的」なものに修正するようになるそうです。

ビッグブラザー(失礼、ビッグパーソン)がGoogleであなたを訂正している」という見出しのこの記事は、同社がGoogleドキュメントに「包括的警告」を実装し、ユーザーに「警察官」や「家主」といった、性別を表す用語の使用を控えるよう提案する方法を概説するものである。

 

文字を入力したとき、誤字やスペルの修正をしてくれるだけではなく、「表現」の訂正を「警告」してくれる機能が提供されるようです。

 

一見すると便利に思われるかもしれません。しかし、穿った見方かもしれませんが、これは一つの誘導であり、多くの人が同じ表現を使うようになる可能性があります。結果、個性は失われ単一性が増していきます。

 

言葉は文化です。表現は個性です。文化が違えば言葉も違いますし、表現とそこに含まれるニュアンスも異なることもあり、外国語に翻訳する場合、そのあたりがもっとも難しいところでもあります。

 

AI(人工知能)による補助はとても便利で、例えばAI翻訳により言葉の壁をある程度超えることが出来るようになり、今まで入手が困難だった情報も得られるようになりました。しかし、そのまま鵜呑みに出来るわけではなく、母国語の能力により、その精度は異なると思われます。そして、母国語を理解する根底には、祖国の国体を理解しているか否かにより、感覚は異なると思われます。

 

母国語であっても特に漢字などは、漢字によってニュアンスや表現も異なりますし、単語だけではなく、表現を誘導することは洗脳に繋がる可能性もあります。

 

今の日本は、私もそうでしたが、正しい日本の歴史を教えられていません。学校教育では、自虐史観にともなう虚偽の歴史教育が行われ、そのことにより、日本の国体(皇統)はおろか、日本人についても知ることを阻害されています。

 

この様な状況で言葉による表現を単一化された場合言葉=文化でありますから、文化そのものを失うことに繋がってしまいます

 

そんなお袈裟に何言っているんだ。と思われるかもしれません。たしかに、単語をひとつ変えるだけなら、大した事ではないと思います。しかし、これは序章であると思えます。学校教育のデジタル化が進められています。教科書を無くし、端末機器を使うということは、ノートも電子ノートになるでしょう。教科書がデジタル化されれば、とり単一的に成り、教師がデジタル化されれば、より同じ方向性を持った授業という洗脳が行われるようになります。おもしろい?ことに、多様性を主張し、マイノリティーに着目する人たちがこの様な一元化を推進していることは注目すべきです。

 

祖国の生い立ちを知り、正しい歴史を学ぶことで、日本の国体(皇統)を理解し、日本人という存在と自分自身を認識出来ます。中野剛志氏が「歴史は記憶である」とおっしゃっていました。人は記憶の積み重ねがあるから、今の自分が誰だか知っているのであり、記憶喪失してしまうと、自分が誰なのかも分かりません。歴史も記憶の積み重ねであり、それを知らないということは記憶喪失の状態であるとも言えますので、そうなると日本人は、私はいったい誰なのか?ということに成ってしまいます。

 

また、今の私たちの生活は、父祖や父母たち先人たちが築いてくれた、文化と文明の恩恵を受けて成り立っています。日本は神武天皇が即位されてから2000年以上の歴史があります。先人たちがその歴史・伝統・文化を繋いできてくれた先に今の私たちが居ます。私たちも未来に引き継いでいかなければなりません

 

AIはこれからどんどん取り入れられて行くと思います。そして便利にも成って行くはずです。しかし、AIに限らず最新技術は「諸刃の剣」とも考えられ、使う人によっては自らを、下手をすると国をも滅ぼしかねないと思われます。

 

便利が簡単に手に入ることで、思考停止してはイケマセンし、国体(皇統)を知り国家観を持っていれば惑わされる事もないと思います。やはり教育は大切です。AIとかデジタルとか以前に、正しい歴史と国体を教える方が先だと考えます。

 

気が付いている人は良いのですが、自分は歪んだ歴史しか教えられず、国体=皇統につて知らないことに気が付いていない人は多いと思います。

 

私は知る努力をほんの少しだけしてみた事で気がつくことの緒を見つけることが出来ました。そこから次々に様々な「なぜ?」が生まれ、多くのことが分かってきました。

 

戦後生まれの私たちにとって、大東亜戦争について知ることは大切だと思います。当時の人たちの思いを知ることで、様々な気付きがあると思います。今の歪んだ歴史教育は戦後から始まり現在も進行中です。この戦争について知ることにより、歴史が如何に捻じ曲げられて来たかを実感出来ると思います。

 

いくつか文献を紹介します。

*日米開戦陸軍の勝算: 「秋丸機関」の最終報告書  

*日米戦争を策謀したのは誰だ!―ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿そしてフーバーは

*日本は侵略国家だったのか

 

 

最後にニュース全文を転載します。

ーーー以下 転載ーーー

Telegraphの報道によると、Googleのドキュメント・エディターは、人々が入力する言葉をより「包括的」なものに修正するようになるそうです。

ビッグブラザー(失礼、ビッグパーソン)がGoogleであなたを訂正している」という見出しのこの記事は、同社がGoogleドキュメントに「包括的警告」を実装し、ユーザーに「警察官」や「家主」といった、性別を表す用語の使用を控えるよう提案する方法を概説するものである。

この警告は、ユーザーが入力した内容が「すべての読者にとって包括的でない可能性がある」ことを警告するとともに、「別の言葉を使うことを検討する」ようユーザーに提案し、「警察官」「不動産所有者」などの訂正を提案する。

しかし、このレポートでは、「マザーボード」のような専門用語でさえ、グーグルの目覚まし補正の餌食になることを指摘している。

 

ジョン・F・ケネディの就任演説をググると、Googleは「全人類のために(‘for all humankind)」ではなく「全人類のために(for all mankind)」に修正するよう提案する。

批評家たちは、Googleが言葉を取り締まり、変えようとしていることに反発している。権利団体Big Brother WatchのディレクターであるSilkie Carloは、これを「深く立ち入った行為」と呼んでいる。

「Googleの新しい文章作成支援ツールは、あなたが入力したすべての単語を読み取るだけでなく、何を入力すべきかを指示しているのです。
 

「このような言論統制は、非常に不器用で、不気味で、間違っており、しばしば偏見を助長する。このような侵襲的な技術は、プライバシーや表現の自由、さらには思想の自由を損なうものです」とカルロ氏は付け加えました。」
 

International Centre for Law and Economicsの経済政策担当上級研究員であるLazar Radic氏は、「これは信じられないほどうぬぼれであり見下しであるだけでなく、個性や自己表現、実験、そして純粋に実用的な観点からの進歩も抑制することになる」と指摘した。

ラディックの説明によると、「もし、『大家さん』の方が、小説の中で物語的に筋が通っていて、良い選択だとしたらどうでしょう?もし、"house owner "が木訥な響きで、同じような切なさを呼び起こすことができなかったとしたらどうだろう?被告が本当に「主婦」であり、自分自身をそのように称していたらどうだろうか。小説、歌詞、詩などの芸術作品を含むすべての文章は、同じ、退屈なテンプレートに従うべきなのだろうか?

Google Docsのこの機能は、同社の検索エンジンに簡単に移行することができ、同社が「エンタープライズレベルのユーザー」と呼ぶ人たちのために、デフォルトでオンになっている。

Googleは、「Assisted writingは、何百万もの一般的なフレーズや文章を基に、人々がどのようにコミュニケーションをとるかを自動的に学習する言語理解モデルを使用しています」と述べている。これは、人間の認知の偏りを反映することができることも意味します。" と述べています。

つまり、Googleは文字通りオーウェルの『1984年』の真実省の役割を担っており、言語を取り締まり、必要に応じてニュースピークが実施されるようにしているのです。

あの小説はディストピアへの警告であって、取扱説明書ではない。
ーーーここまでーーー

 

 

 

過去記事もご覧ください

*こんな教育されては未来が無い。虚偽の歴史をどうどうと教えている一例。

*日本衰退の元凶は「教育」にある!?

*天皇陛下により護られている国=日本

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