世界地図を見ながら今の日本を考える

 地球に人類が誕生し、文明が誕生してから5000年ほど経っています。この度は紀元前は置いておいて、近代の地理的な移り変わり、世界地図で「国」がどのように変わって行ったのか。を見ながら日本と「国」について考えてみました。

 世界地図の紀元1年から現在に至るまでの変化を見ていると、時が流れるに連れ、様々な「国」が現れたり消えていったり、大きくなったり、縮小したりしていることが分かります。現在存在していない国が、世界地図上で大きな地域を占めていた事もありますし、小さな国が現れては消えてゆく。 文明と呼ばれるモノが出来て以来、世界の歴史は各国の土地の取り合い、国盗り合戦だと言うことも出来ると思います。

 

  西洋の列強と言われた国々が競争で、世界中を植民地化していた1800年ころからは、東アジアで植民地支配されなかったのは、日本、シャム(タイランド)、清くらいで、その他の東アジアの国々は大東亜戦争が終わるまで、西洋諸国の植民地でした。

 そんな事を思いながら、日本人と日本(国)について考えてみると、日本の国としての素晴らしさを再認識します。地理的には温帯にある四方を海に囲まれた島国。海、山、川、があり、海では豊富な海産物、陸でも農地に適した土地があり畜産も可能。四季があり季節ごとに海や山の幸に恵まれている。たしかに、地震や台風なのどの災害もあるけれど、災害の負の事象を遥かに上回る恵みがあります。

 このような自然環境で産まれた人達は、民は国=(すなわち)自然の一部であり、国は民のためのものという発想、思想になるように感じます。そこから、自然を敬う心というものが出来、海、山、川、動物、両親、先祖を敬う心が作られたのではないかと思います。
 そして、我々の叡智を超えた存在が神であり、自然(災害を含む全ての事象)=神として尊ぶ心を持つにようになったのではないかと。

 私は日本に産まれ、日本人であることをとても幸せに感じています。こんな素晴らしい日本が自分の次の世代にも、その先の世代にもずっと変わらず引き継がれて行かれれば良いと思っています。しかし、今の日本の現状を見ていると、「日本」が壊され、違った世界に引き込まれようとしていると感じます。これは本当に悲しいことです。

 歴史を振り返ってみると、日本が脅かされた事は幾度となくありました。近いところではペリーによる開国から、明治維新、大東亜戦争、そして現在。 そう、まさに今もです。

 戦略してくる方はして来る方で、大義が有るのでしょうが、日本としてもそのまま侵略されたくはありません。しかし、多くの日本人がそれに気がついていないのか。よく分かりませんが、政府もその侵略に加担するような政策を進めています。
 それが今一番憂慮されることです。今の状況を見ていると、幕末から明治維新へのあの時代と、大東和戦争が始まる前の日本の状況と比べてしまいます。起きている事象は違えど、狙われている事は明白で、このままでは日本が無くなってしまうのではないかと思えます。
 
 うまくして国としては無くならなくても、日本の伝統、心は無くなってしまう可能性が大きいように感じています。

 つづく