2019.7.14 ケリー・オハラ×渡辺謙の「王様と私」来日公演を
見てきました。
一生に一度の来日公演と名打ってあって確かに謙ちゃんの演技を
生で見られるのなんてないかもしれないと私にしては
結構奮発したお席で観劇。
結果。
うん、取って良かった
やっぱり謙ちゃんは素晴らしい役者だよ
存在感が半端なく、さすがの演技力でございました
(私ははね駒で恋をして、中学生の時に独眼竜政宗で迫力に打たれ
御家人斬九郎を目をハートにして見ていた、そこそこの
渡辺謙ファンです。女にだらしないのが玉に瑕なのよね~)
超有名作品にも関わらず予備知識は家庭教師と王様の話という
相当ザックリな状態で臨んだ観劇だったけど、とてもわかりやすい
筋立てで楽しく見ることが出来ました
英国の家庭教師アンナとシャム王・モンクレット王が衝突を繰り返し
ながら徐々に打ち解けていく物語。
実在の人物・アンナの手記を元に(1860年代)描かれた小説
「アンナとシャム王」(1944年)が映画化され、後にミュージカルとして
公演されたのが1951年。
今回の公演は2015年のリバイバル作品の2018年に公演があった
ロンドンカンパニーの来日版です。
(ブロードウェイ版は謙ちゃんがトニー賞にノミネートされて
話題になってましたね!)
家庭教師っていうのは66人いる子供たちと奥様達のって
事だったね。
東洋と西洋の文化の違い、自立した女性と男尊女卑の考えの王
との考えの違い。それぞれの主張をしながら、対立しながらも
互いに認め合っていくという話の運びも、美しく聞き心地の良い
楽曲も素直な運びで流れていく。
これがプロトタイプというものか?
一転二転していくようなことがないので多少の筋運びの物足りなさと
同時に安心感を覚えました
ただ気になったのが
これ作品自体が古い話なので、やっぱり西洋第一主義だなぁと。
野蛮人と言われて英国大使を西洋風にもてなそうとするのなんて
日本の鹿鳴館みたいだし、現代だったらその国のその文化の
特色を出すこと、そしてそれを受け入れることが素晴らしいって
話の流れになったんじゃないかな?
ケリーオハラさんはトニー賞の常連の大女優さんだけあって
凛とした佇まいも、表情豊かな表現も、そして美しく張りのある
歌声も素晴らしい女優さんでございました
そして第一夫人役のセザラー・ボナーさんも良かったなぁ。
というかキャスト皆さんやっぱり達者
謙ちゃんは王様である横柄さを見せながらも、その重責に苦しむ
孤独を見せ、時に激しく時にコミカルな演技で場を仕切り
愛すべき国王像を描いておりました!
そうだよね、自らが決めていく王って決断の連続で
その答えに絶対的な正解があるのか分からないし不安だよね。
そこで何か言われたら「うるさい!」ってなるかもしれない。。
と、つい同情してしましたよ。キュートな王様だったなぁ
で、ですね。
国王を補佐する首相役の人、最初に出てきた時に
大沢たかおに似てるなぁと思ってたんですよ。
幕間でパンフレットを見たらですね。
たかお御本人でした知らなかったからビックリ
友達がたかお好きなのでテンション上がってました(私も好きだが)
え?話題になってたの?知らなかったの私達だけ?
ロンドン公演で演じてたんだね。
でもカーテンコールでたかおが出てきてもそれほど特別に拍手が
大きくなるって事がなかったから、もしかして気が付かなった人も
それなりにいるのかも。
来日公演なので全編英語。
横に字幕が出るという感じだったので少し距離があったかも。
やはり日本語の方が感情移入はしやすいかもしれないなぁ。
ダンスがメインの演目とかならいいかもしれないけどね。
有名な「Shall we dance?」が見れて聞けてテンション
上がった。あのシーンはこの作品のハイライトだな
以前、ラマンチャの男を見た時に感じたんだけど
有名な作品、長く続いている作品はやっぱり安定した
面白さがあるんだなぁと。
王様と私もやはり素敵な作品でした。本当に見れて良かった