あくまでも個人的な見解として記録しておこうと思う。
渋谷に集まっている人間は多数の群衆なんで【あいつらはこうだ!と明確に定義することはまず不可能だ】ということを前提とした上で考えてみた。
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1.路上で開放的遊んだりするのが好きな人間
2.本格的なコスプレ行為そのものが好きな人間
3.ダンス文化や路上文化等のサブカル好きな人間
4.とりあえず、なんとなく暇だから渋谷に遊びに行ってる人間
5.一緒にハロウィンやる友人がいないから一人で行ってる人間
6.彼氏or彼女或いは友達に誘われて一緒に行っている人間
7.噂の渋谷騒乱を覗きに来た単なる野次馬
8.女の子のナンパ(出会い目的)や痴漢目的の確信犯
9.意図的に悪意から何かやらかそうとしている確信犯
10.取材や記録目的で喧噪の中に侵入している人間
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ざっと考えただけで10種類思い浮かぶが、おそらくは理由はもっと色々あると思う。この中でどの人が多いか?ってのは多少は絞れる。
2と3は別に渋谷である必要はなく、とくに本格的にコスプレやる人の場合は川崎や池袋の方が見せることができるからそっちに流れるだろうし、2と3の人間は少ないだろう。
となると多いのが、1、4、5、6だ。
その結果、多くの人が多く集まるからこそ一部が問題を起こしてしまったり、欲望や悪意から8、9の人間も集まってくる。また、騒乱を覗いたり或いは記録したり記事にする目的で7と10も集まる、と。
1、4、5、6の人たちがなぜ渋谷に集まるのか?と考えると、その理由もいくつかあると思う。
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a.地域共同体の崩壊で東京都近郊の地元の祭りやイベントが縮小
b.古くからある寺社の祭りや商店街的なイベントを若者が楽しめない
c.遊ぶ人間がおらずに寂しく人恋しい
d.仕事でストレスを抱えていたり普段良い子でいることで抑圧を抱えている
e.理屈なく「とりあえず渋谷へ」が合い言葉
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私は、「人との繋がりや絆が希薄化」し、「地域共同体が崩壊」して地元に集う場所がなく、古い祭りや寺社は年寄りばっかりの状態で「若者~中年の居場所」がなく、一人で「出会いもなく寂しい」から【賑やかで同じくらいの年齢の人が多く集まる渋谷を目指して出てくる人が多い】と感じている。
結果、渋谷の一極集中化が生じてああなりやすい。
という私の仮説の背景には、「とりあえずデモへ」という形で政治運動を【居場所とする】人たちについて知っているからというのもある。
「とりあえず渋谷へ」と同じだ。
私は路上が解放の場として機能しているケースについて実際に知っているし、私もそれは体験したことがある。デモやりながら踊るサウンドデモなんかはその典型だ。
サウンドデモじゃなくても、たとえばフジテレビデモでは主催者に彼女ができたら?やめちゃったとかもあったが、そういう点も【人との繋がりを本来は欲している】というのが見て取れる。
人と繋がることで熱が収まってしまったりするケースすらある。
ノンポリの場合もそれ同じだと感じる。
デモとか嫌だけどハロウィンならありで、【ハロウィンという共通の目的を持っている人間にとっての一夜限りの居場所が路上に出現】し、仮装した群衆同士はそこで誰かと知り合ったり、話をしたり、踊ったり、お酒を飲んだりする、と。
そこに一夜限り、普段の生活とは全く異なった開放的な空間が生じる。その高揚感が渋谷ハロウィンの原動力となっているのだ、と。
私はこれはかつての祭りの流れを組む路上文化だと考えているし、犯罪さえ起こさなければ?こういうガス抜きはある程度必要だと考えているんで、うまいこと、渋谷以外の場所にも人々が自由に集える開放的な場所をつくって欲しいとも思っている。
治安を乱さないためにも。
軽度うつで自殺願望のある子なんかも、渋谷ハロウィンみたいな場が歯止めになっている可能性も指摘したい。犯罪行為は言語道断だが、良い側面ももちろんあるんで、一方的に批判するのもどうかと思うのだ。
世の中には色んな人がいるから。
2018年の渋谷ハロウィーン、ネットの世論は否定派多数だったのか 池袋・川崎とともに分析してみた