鶴見緑地に行ってきました。35年ほど前に大阪花と緑の博覧会、通称花博が開催された場所です。


敷地面積は夢洲の関西大阪万博会場とほぼ同じくらいなので、そこそこ広いです。


夢の跡は今どのようになっているのか、レポしたいと思います。


大衆演劇レポじゃなくてすいません。梅田で都若丸、池田で美山、朝日でたつみとかいろいろやってるのは知っているのですが、今回はパスです。


木川の夢の跡にも行ってません。イマナカにも行ってません。いつか行きたいとは思ってます。


マンホールには花博。

手塚治虫が手がけた最期の仕事、花ずきんちゃん。

こんだけデカいのに園内の地図からは消されて、無かったことにされているいのちの塔。

唯一の現役の遺構といっても過言ではない、咲くやこの花館。

園内には様々な木々や草花が楽しめます。


バナナって木ではなくて実は草だって知ってましたか?キャベツみたいなものらしいです。


山のエリアには花博の痕跡が遺されているそうです。会期中には園芸博ということもあって世界の庭園をモチーフにしたものが点在していたのだとか。

35年の時の流れはどれくらい留めているのか。万博とはなにか、レガシーというものはなにかを改めて考えてみたいと思います。


韓国は池までわりとしっかり残ってました。


アイルランドは古代の礼拝堂を再現したものだとか。

カナダの滝と池。

タイはあずまやだけ修復されてました。


メキシコの温室は廃墟でした。

ヨヤクナシで入れそうなインドネシア。

ネパールは門が閉ざされていたけど、割としっかり残されてました。関西大阪万博よりも荘厳な造りでした。

スペインはエントランスだけ。

中国もチベットや韓国くらいしっかり残っていたけど、立ち入り禁止でした。

池のほとりからの眺め。

ブルガリアは門だけ。

オーストリアの像。

エジプトはオベリスクのみ残ってました。


ちなみに代ゼミタワー校舎はオベリスクと呼ばれてました。今や誰も呼んでないけど。東京ドームをかつてビッグエッグと呼ばせていたような感じです。

モロッコの壁は塗り直してました。

イスラエルの聖書の庭。

オーストラリアの謎のオブジェ。

比較的残っているものは凡そこんな感じ。


ニュージーランドのオブジェ。


ハワイのミニプールみたいな池の塹壕。

セネガルに残された謎の木。

関西大阪万博のサテライト会場になるはずだったけど、結果的にはさほど予算はかけてない感じでした。修繕もほぼされてなかった。

せいぜい更新されたのは案内板やベンチを設置したくらい。木は遺されているけど、噴水や草花といった庭園の要素はほぼ維持されてませんでした。レガシーはすべて、咲くやこの花館にリソースを集中させている感じです。


一方で関西大阪万博は会場中央のいのちの森以外はほぼ残らないみたいですね。よく言えば合理的、万博とはつまり一過性の刹那に過ぎなかった。熱病みたいなものだ。


一応、大屋根リングを200メートルだけ遺す予定らしいけど。いのちの塔みたいに廃棄される可能性もなくはないです。いずれはエキスポタワーやアクアポリスみたいに撤去される可能性も。


リング近くにある大阪ヘルスケアパビリオンの建物の一部は残すけど、会場の隅っこに建てられた迎賓館は解体するみたいです。


パソナグループのパビリオンはパソナの本拠地淡路島に移築するみたいですね。オランダパビリオンも買い取ったみたいです。


オランダパビリオンの入場が他の海外パビリオンに比べて入りにくかったのは淡路島に移築するためとも言われています。観れなかった人を淡路島に引き寄せるためですね。


今回の関西大阪万博は閉会後、撤去しやすいような工夫が施されてました。コモンズとかほぼ巨大なプレハブでしたからね。


むしろ、大阪花博のほうがバブル期の開催ということもあって、いのちの塔にしても咲くやこの花館にしてもしっかり作ってます。山のエリアに点在している各国の庭園跡も残ってるところは残ってますからね。荒廃が進んで整地されてしまったところもちらほらありましたが。


花博跡地は公園としてしっかり整備されてました。今でも週末には犬の散歩やジョギング、ピクニックなどで賑わってます。


意外と維新前の行政の方が予算も余裕があったのか、手堅く仕事している印象があります。南港エリアの失敗などやり玉に挙げられがちですけど、維新がやろうとしてるのはIRの誘致ですからね。


万博の跡地に関してもおいおい決めていくといった感じで明確なビジョンがあるわけでもない。大阪都構想もそんな感じなんじゃないですか?ノリと勢いだけでぶっ壊そうとしている。


大阪府と市を、ぶっこわーす。維新。


壊したあとのことは何も考えてない。この杜撰さが維新っぽいような気がします。


関西大阪万博にしても終わってみればほぼ何も残らないわけですし。先の大阪万博や花博に比べるとお粗末だと思います。


まあ、70年の大阪万博は生まれてないので、あくまでも太陽の塔だとかレガシーを通してしか知らないんですけどね。


90年の花博に関しては二日間行った記憶はあるのですが、具体的に何を観たのかは全く覚えてないのです。泊まったホテルだとか、夜食べたすき焼きだとかはなんとなく覚えているけど、花博自体は上書きされて何も覚えてない。中身はさほどなかったような気がします。


25年の万博はたぶん、大屋根リングは記憶に残ると思います。あとはミャクミャクくらいじゃないでしょうか。展示はほぼ映像中心でしたし、なおさら残らないような気がします。遺構自体もさらに遺らない、遺さないみたいですし。IRに上書き保存するのが維新の方針でしょうからね。


あとは知らんけど、というマインドが蔓延してるような気がします。次世代のこととか何も考えてないんですよ。自転車操業というか、大衆演劇的というか。今さえ映えればそれでいい。刹那的というか。


鶴見緑地は花博の痕跡はほぼ残ってなかったけど、公園としては後世にしっかり残せていると思いました。大阪万博の跡地もしっかり公園になってますし、愛・地球博の跡地にも継承されてますよね。


このように万博跡地は公園として整備することがディフォルトになってます。沖縄海洋博にしてもつくば万博にしてもそうなってます。


関西大阪万博の跡地も一応は公園にするそうですけど、夢洲という立地を考えるとわざわざ埋立地まで公園目当てに行くだろうかというのはあります。既に万博記念公園と鶴見緑地があるわけで、それ以外にも大阪市内には公園はちらほらあるからね。飽和状態のような気がしなくもない。


IRだって実際どうなるんだろうか。わざわざ大阪までカジノ目的で行くだろうか。マカオだってあるし、韓国にだってあるみたいだし。いまさらカジノなんだよね。


まさにいまさらジローな大衆演劇状態ですよ。万博やったはいいけれど、結局なにも残らないし、残さない。残ったのは借金だけ。大本営発表では黒字と言ってるけど、実際は赤字だったんでしょ?工事費未払い問題なども解決してないみたいですし。