大衆演劇専門の劇場として2023年10月に華々しく、密やかにオープンした歌舞伎町劇場もこみち、もとい、ハナミチ。


柿落としには新宿区長と小林幸子まで招いて盛大に、密やかにセレモニーを行いました。


開業2周年を迎え、3年目の歌舞伎町劇場ですけど。


来年の2月で大衆演劇から降りるそうです。



大衆演劇からドロンするみたいです。3年目の浮気ですね。大衆演劇ではありがちですね。


正しくいうと、大衆演劇専門の看板を下ろして、大衆演劇からはフェイドアウトするけど、完全撤退ではないよ、これは劇場を維持するための苦渋の選択、断腸の思いで大衆演劇からは距離をおくよ、という意味でしょうね。


たぶん、とりあえず2年は様子見て、集客があまり良くなかったら、3年目以降は方針を変更するという決まりでもあったのではなかろうか。


肝心要のバックヤードも離れた場所だったみたいですし。本気でやるつもりならばフルストロットル、同じ建物にバックヤードを設けたはず。あたりまえ田のおでんに焼きめし。



意外とシビアなんですね。まあ、そりゃそうだ。


そもそも、大衆演劇の劇場を歌舞伎町に作ったところで集客なんて難しいに決まってる。大阪だって厳しいのに、東京なんてなおさら。


結局、大阪からの遠征客頼みになるわけで、新宿から大阪まで夜行バスくらいしか直行できないし。新幹線乗るには品川か東京まで出ないといけない。


外国人やホストなどがウロウロしている歌舞伎町は大衆演劇的にもアウェーでしかなく、大衆演劇には北千住だとか蒲田とかもっと下町が合っているような気がする。


まあ、新世界界隈も昨今は外国人だらけだけども。浅草界隈も外国人だらけではある。


とはいえ、歌舞伎町はターミナルとしてデカすぎる。建てるならば、せいぜい新大久保だとか代々木あたりの方が大衆演劇っぽくはなかったか。完全に街の中に埋もれていたし。おねりをしたところで雑踏の中でかき消されていたし。


あと、篠原系ではない劇団は関東ではやはりやりにくいのではなかろうか。人気、集客云々以前に、篠原からそっぽ向かれていたら興行として厳しいのは目に見えてる。


それくらい大衆演劇のキャパシティは縮小している。東京に関して言えば、篠原かそれ以外か、それ以上のそれ以下でもない。大衆演劇がキテるというならばともかく、その兆候は微塵もないのが現状である。


歌舞伎町劇場もよく大衆演劇でゴーサインを出したなと思ったり。大阪でそこそこイケてるから東京でもワンチャンイケるだろうとでも思ったのだろうか。


大阪のひとは余程のことがない限りわざわざ大阪からは出ない。大阪で充足してるのに、なんでわざわざ交通費使ってまで東京まで行くというのか。特に今年は万博まであったのだから、わざわざ大阪でも観られる大衆演劇ごときに何度も東京に通ってる場合ではない。


そもそも、なんで客が旅役者をわざわざ追っかけていかなければならないのか。西園寺のストーカーオヤジ旅人よっちゃんかよ。


また、東京のひとも余程の暇人でもない限り、遠征などしない。池袋から小一時間で行ける川越あたりでも暇人くらいしか集まらないのが現実である。


いわゆる、座付きファンなど望めるべくもなく、三吉同様に運営が厳しいことになるのは目に見えていた。喫茶店で少しばかり稼いだところで、赤字になるのも自明の理。我慢できるのもせいぜい、2年くらいだとはじめから算段していたのではなかろうか。


これは劇団の責任だとか観に行かないファンが悪いというよりも、はじめからこうなることは予測できていたこと。想定外などそうは起こらないというのが現実なのだ。奇跡なんてめったに起こらないから奇跡なのだから。


大阪万博に関してはそもそも万博というコンテンツにはポテンシャルもあったからね。数字の上では黒字になるのも想定内ではなかろうか。

※建設費、警備費など除いた額において、若干黒字という話である。


まあ、おおさか維新の会は大風呂敷を広げることでも有名だからね。とりあえず、できるかできないかは置いといて、言ってみるのがイカニモ維新だったりする。大阪都構想はその最たるものだ。


万博は置いといて、IRはどうなる?万博がイケたのだから、IRもなんとかなるだろうなんて思っていたら大きな間違いだと思う。インフラにせよ、オーバーツーリズムにせよ、根本的な課題は全然解決してない。万博などはやり捨ての掛け捨てみたいなものだからね。所詮は半年間のイベントに過ぎないのだから。喉元過ぎればなんとやらである。


大衆演劇は1ヶ月公演が基本なので、後先のことなどあまり考えずにノリと勢いだけで行うきらいがある。それゆえに、確固としたビジョンというものが皆無だったりするんだ。2、3年先のことですら考えられない業態なわけで、いわゆる自転車操業だったりするんだよな。飲食店同様に客の入りは水物だったりする。


まあ、3年目に元鞘に戻った感じだろうな。結局は篠原かそれ以外か、という現状はまったく変えることができなかった。風穴すら開けられなかった。




大阪もこれから先どうなるのかは先行き不透明だからな。いつまでも万博だとかミャクミャクに浮かれている場合ではないと思うぞ。どのみち明日には全て終わるのだから。



振り返ってみると、一体アレはなんだったんだろうかとふと思うものだと思う。半年後には何事もなかったかのように過ごしているはずだ。



ミャクミャク様も49日過ぎれば彼岸に行ってしまうのではなかろうか。