久しぶりにブログを書きます。
私は普段急性期の医療機関でソーシャルワーカーとして働いてます。担当は周産期センターと婦人科・外科病棟ですが、わりと他の診療科にも呼ばれて出向いて沢山の方のご相談に乗ってきています。
この仕事をしていると、心の底から、生きるって凄い事だ、とか、人の心の深さ、人生の重みを感じて感動するのですが、今日もまた一人の方から沢山学ばせていただきました。
彼(赤ちゃん)は私の師匠です。
私をママに選んでくれて本当にありがたいです。
あの子の誇りになれるママになりたい。
今日は偶然エレベーターで半年前にご相談に乗ったママさんとばったり出会いました。
半年前お会いした時は、不妊治療を経て出産したお子さんに先天性の疾患がみつかり、現代の医学を持ってしても数日かもって数ヶ月と医師から説明を受けたママさんでした。
生まれた子の障害について受け入れる事もさりながら、同居されていたご親族との関係にも深く悩まれており、助産師さんからの依頼でお話させていただいたのが始まりでした。
詳しい事は省きますが、彼女との面接の中で、彼女が本当に苦しい事は何か、どうなりたいのか少し整理して、ご主人とも面接し、出産して我が子を受け止めて生きていくと気づいた彼女は、そこからめきめきと変化して、今はご主人と2人、お子さんの付き添いに足繁く通ってきてくれています。
できればおうちで過ごす時間をわずかでも作りたいところですが、数々の危機的な状況をくぐり抜けてどうにか生き抜いてこられているお子さんなのでなかなか自宅へ帰るという道は開けず、でも奇跡的に入院生活を送っているのです。
ママの生活が落ち着いたところで、定期的な面接は終了し、今は時折お見かけした時にお話しているのですが、いよいよ多分もうお別れが近いかもしれないなと思っていたら、今日バッタリとお会いしたのです。
ママさんと話していたら、半年前の彼女とは見違えるくらい、シンプルにスッキリとなっていて、今の状況も全身全霊で受け止めているのを感じました。
彼女が、
私、もう心配するのやめたんです。最初は不安だし心配でたまらなくて、いろんなことが気になって離れていてもソワソワして。
でも、あの子は懸命に生きてる。そしてちゃんと意思もあります。好き嫌いも。看護師さんのこともちゃんと見分けてますよ。私よりパパの方が好きみたい😆リハビリしてる時は、みてみて!ってチラ見したりね。ほんと、そばにいたらわかるんです。
あの子は生きたいと思って、存在自体で頑張ってる。そんなあの子の力を信じないでどうするのって。それからはあまり迷ったり不安にならなくなりました。
先生たちからはもう諦めた方が良いと思われてるのかなって思う時もあります。でも、私達が諦めた時あの子の命が尽きる気がするので、絶対に諦めたくないんです。
私はママの内面の大きな変化に感動して泣きそうになり、こう伝えました。
凄いね。Aちゃんはこんなにもママやパパにパワーを与えてくれてるんですね。生きてるだけだけでいいって人生の中で心の底から思えることって実は本当に少なくて、でもこの真実に出会えると人って本当の意味で豊かに生きていけると思うんです。
さっきママはAちゃんのこと諦めたら死んでしまう気がするって言いましたよね。そこだけは、こう言い直していいですか?Aちゃんは、存分に生を味わって、存分に生き抜いたと思った時に多分肉体から離れると思います。Aちゃんは多分沢山のお役目を果たしにきた天使ちゃんと思うんです。沢山の痛みや苦しみと共に生きることの素晴らしさと本当の愛の深さをパパとママ、そして私達に味合わせてくれてるんですね。だからね。Aちゃんが旅立つ時はAちゃん自身が決めると思う。寂しいですよね。肉体で触れ合えなくなるのは本当に寂しい。でも、Aちゃんを通してママが気づいた沢山の真実は本当の意味で宝物だと思います。今日少しうかがっただけでも、私自身ほんとうに満たされた気持ちになりました。Aちゃんにも、ママパパにも、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
とお伝えしました。
仕事を通じて、こんなにも人の心の琴線に触れる事を味わえるなんて、私は本当に幸せだなあと思います。
Aちゃんご家族の幸せな一日が少しでも長く続き、旅立たれた後もAちゃんと共にパパママが仲良く暮らしていくことを心から祈ります。