新聞の記事で「働く高齢者4人に1人」という記事をみました。
「高齢者」の年齢は65歳以上です。
これは世界保健機関による定義で、世界共通だそうです。
医師としてかかわる患者の大半はいわゆる高齢者になります。
そんな高齢者の皆さんを見ていて思うのが、「実年齢と見た目の印象は全く違う」ということです。
70歳代後半、80歳代になっても若々しくて元気な方をよく見かけます。
一方でまだ60歳代前半で高齢者ではないのによぼよぼで自力歩行もままならない人もいます。
入院の際にその人の病気の状態だけでなく生活状況や背景も知ることになります。
年齢を重ねても元気な人は生き方も元気な人が多いです。
やりたいことがあったり、楽しみがあったりすると見た目も若く見えてきます。
最近思うのが、この「高齢者」の定義をそろそろ見直した方がよいのではないかということです。
65歳以上は文句なしに「高齢者」として扱われてしまいます。
元気な人が「とうとう俺も高齢者か」と、ため息をついて老け込んで見えたこともありました。
制度上何らかの区切りが必要になることはわかりますが、すべてが同質とは限りません。
高齢化が進む中、定年の見直しなどいろいろな施策が打ち出されているのをみます。
最初は混乱が生じるかもしれませんが、思い切って定義を変えるのも一つの手ではないでしょうか。
間もなく後期高齢者になろうとする父が話してくれました。
「俺が子供のころの60歳と今の60歳は全く違う。昔の60歳なんて今の80歳くらいの見た目だったぞ」
多少大げさな表現になっているかもしれません。
しかし、時代や社会が変われば高齢者が高齢者でなくなるのかもしれません。