靖国神社に参拝 | 海水ヒカルの神様ブログ

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各地の神社にお参りしていたら神様からいろいろなことを教えてもらえるようになりました。特定の団体や集団に所属せず個人でやっています。

今まで靖国神社には、行ったことがありませんでしたが、近くを通ることがあったので、夜遅い時間でしたが、お参りすることにしました。

飯田橋駅を出発し、九段下の交差点を右に曲がって坂道を登ります。

東京は都心でも、急な坂が多いのには、驚かされます。

こんな坂の上に靖国神社があるのか......。

靖国神社はテレビでしか見た事がなかったので、勝手に平地にあるものだとばかり思ってました。

そうして、しばらく歩いて行くと、立派な鳥居が見えてきました。

あそこが靖国神社だな。

鳥居の前に着いて、下から鳥居を見上げてみました。

「へえ、大きな鳥居だなあ。」

と感心して、しばらく見とれていると、

「大きければ良いってもんじゃないっ!」

と何やら不快そうな声が聞こえてきました。

だいたい神社に行った時というのは、喜んで歓迎してくれるものですが、ここでは何か怒っているようなものを感じました。

何で怒ってるんだろう?拝殿に行って聞いてみよう。

というわけで参道を歩いて、拝殿へと向かいましたが、すでに夜遅いので、すれ違う人は全くいません。

参道は幅も広く、昼間や、みたままつりの時などは、さぞ賑やかであろうことが、想像できました。

そんなことを思いながら歩いているうちに、拝殿の入口にたどり着きました。

しかし、すでに門が閉まっていて、中に入ることができません。

おまけに、門から少し離れた場所で、警官が一人で立って監視しています。

靖国問題で、いろいろ揉めているのは知ってますが、まさか警官が立って見張っているとは。

門の前で、手を合わせて拝んでも、警官の視線を後ろから感じて、なかなか落ち着いて祈ることもできません。

一晩中、警官に見られているのですから、戦没者の方達も、かなり不愉快であろうことが察せられました。

それでも何とか心を鎮めて、戦没者の方達と会話をしてみることにします。

すると、さっき怒っていた声の主が話しかけてきました。

よく観察してみると、陸軍の軍服を着ていて、軍刀を腰から、ぶら下げています。

「戦没者の霊は、ここには居ない。みんな普段は、地元の墓や神社に居る。」

「何の縁もない都心の神社なんかより、故郷の自然や町の中に居た方が、居心地が良いに決まっているだろう。」

この軍人さんは、顔立ち等から推測するに、おそらく家柄も立派な高級軍人なのだろうと思いました。

「ま、そんなところだ。あくまで、みんなの代表に過ぎないから、私のことなど、どうでも良いだろう。」

誰なのか気になりましたが、結局、名前までは教えてくれませんでした。

話を聞いてみると、いろいろと溜まっている事があるらしく、私に吐き出してくれました。

「本当に慰霊の気持ちがあるのなら、各地に所在する慰霊碑や激戦地に赴いて祈るのがよかろう。」

「残念ながら、ここは平和のシンボルではなく、アピールの場となってしまっている。」

「戦没者の慰霊のために訪れるのならまだ良いが、『外国からの圧力に負けないようにしろ』だの『日本を強い国にしろ』だのと、そんな邪な祈願をする人間があまりにも多いのだ。」

「靖国だけじゃない。各地の慰霊碑や神社で、そういうお願い事をするのは本当に止めてほしい。」

「お願いするのならば、平和に関することを願ってほしいものだ。」

平和ですか。

平和とは戦争がないということなのでしょうか?

気になったので、軍人さんに問いかけてみました。

すると、ぼやけたイメージが浮かび上がって来たので、さらに心を鎮めて、そのイメージに集中してみました。

そしたら、いろいろなイメージが、頭の中に沸き起こってきます。

家で夕食を取りながら、和気あいあいと団らんしている姿

ある者は会社に行き、または学校に通い、同僚、もしくは友達と仲良く会話している姿。

公園で寝転がったり、繁華街で遊んだり、図書館で本を読んだりと、どれを見ても、日常のありふれた光景ばかりです。

その時、ハッと気づきました。

何気なく過ごしている、ごく普通の日常生活。

これが平和なのか!

「そう、それが平和だ。いつも君達が当たり前のように過ごしているであろう日常生活。それこそが平和なのだ。」

「平和な世の中に感謝する気持ちを、いつまでも忘れないでくれたまえよ。」

なるほど、平和とは、この平凡な日常生活そのものだったのですね。

そのことを当たり前だと思わず、感謝の気持ちを忘れないようにしないといけないなと、改めてそう思いました。

「戦争を起こさないように努めていきますので、私達のことをこれからも見守っていて下さい。」

お祈りをして、軍人さんに別れを告げましたが、もう軍人さんは、来た当初のように怒ってはいませんでした。

「うん、それで良い。」

そして優しい声で私を見送ってくれました。