先日「読み終えた」と記事に書いた
足長おじさん(笑)さんこと
私の友達が段ボールに入れて送ってくれた
沢山の書籍の中の一冊♪
「私が彼を殺した」
って言う文庫本。
いやぁ~読みがいがありました。
推理小説なんですが
これが独特の視点で書かれた
読者が推理するタイプの
新しい推理小説なんです。
いつものことですが
ここから先は、ネタばれ注意です!!
まだ読んでない人は、読み進めるのはお控えくださいm(_ _)m
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この小説!
何が新しいって・・・
犯人を最後まで書いてないのです!!!
って初めっからネタばれか?これじゃ(^^ゞ
いやいや・・・・犯人書いてないからいいよね♪
この物語は、不思議な展開を見せます。
まず、一番に気づくのは
登場人物の中で
「私が彼を殺した」と発言する人物達の目線ごとに
章が区切られていること。
”達”と表現したのは容疑者が何人かいるからです。
章ごとを違う人物の視点にするのは
私が今まで読んで来た中では珍しい方です。
解りやすい所で言うと
「ハリーポッター」なんかは
章ごとに章の内容をコンパクトな文字を使って
題名をつけてます。
「闇の帝王復活」
とかね。そういう風にある程度題名から
章の中で書かれてることを予想できる感じ。
だけど、この物語は
登場人物の名前を書いて「○○○○(人物名)の章」
って感じで章がわけられてるんです。
それぞれの章が人物の視点で書かれてるから
主人公を一人にしてその人物だけの視点で書くよりも
色んな人物の考えや想いなんかも
わかるんですよ。
小説って主人公が一人っていう先入観があるでしょ?
って・・・・あるのは私だけかもしれないけど(笑)
だから、こうやって色んな人の視点で書かれてると
読んでて引き込まれる。
でも
それだけではないんです。
先にちょっと書いちゃいましたけど
「自分が殺した」って発言するんです…全員が!
全員に動機があり、
全員にそのチャンスがあったような流れになる。
なのに、ある刑事が登場し
事件を細かく調べて行った結果を
全員に話すラストシーンになり
事件当日の行動などを整理して行く途中で
どの人にも犯行は不可能かもしれない・・・って
流れになってみたり・・・
もう~先が見えない上に
展開が斬新なもんで
目が離せませんでした☆
なのに、個人的に忙しくて
続きをしっかり読むことができず
早く読みたい・・・・でも読めないって言うジレンマとも闘い(笑)
ようやく読み終わったら
一番最後の文字にやられてしまいました(>_<)
誰が犯人やねん!?
っていう終わり方・・・・
もう~ありえません!!!!(笑)
どうなったんだろうって思ってると
最後に袋とじがついていて
そこで推理をし直すように出来ている。
犯人は結局、その袋とじにも書いていません(爆)
ヒントが書かれてるだけで
犯人は読者が自分で推理して見つけるしかないんです!
だから、この本を読む時には注意が必要です。
手がかりは必ず書かれています。
それらをストーリーばかりを追って読んでると
読み落としをしてしまい、ヒントを出してくれてても
┐('~`;)┌ わからない!
って状態になっちゃいます。
私は、最後まで読んで
袋とじのヒントまで読んでも
やっぱりこの人じゃないかって思った人物がいたんですが
はずれちゃいました。
足長おじさんこと、私の友達に聞いてみると
犯人はインターネットで調べてやっとわかったということで
教えてくれたんですが、
解説を知れば確かにその人にしか犯行は不可能なんですよね~
読んでみようと思われる方がいらっしゃったら
この小説は、一人一人の章ごとの
内容をしっかり把握しながらじっくり読むことです。
何でもないような内容の中にヒントが隠されてます。
だけどね…この小説。
人が殺されてるにも関わらず
誰一人、その死を悼んでないって言うのがね~・・・
なんか怖くなった。
周りの人みんなに嫌われた状態で生きていたって
なんか空しいよね~物語の中でのことなんだけど
人間・・・やっぱ生きてるうちの行いって大事ですよ!
マジで・・・(;一_一)
そう思った物語でした。
いやぁ~実に斬新で面白かったです!(^◇^)