
昔の思い出話を書きます
すぐヨムなのにすぐ読めない

昔、広島の繁華街で、
私は急いで歩いていた。
英語の研修に遅れそうで···
いつも以上に物々しかったけど、
私にはどうでもよくて、
人を掻き分けて、
大きな交差点の前に立った···
信号が変わらない···
黒い車が私の前に横付けした。
青になった時に渡れなくなるから、
私は迷惑に思った。
それにしても、
黒い車だと思った。
···黒すぎる···
?
光ってる。
普通じゃ無い。と、
思うやいなや、ドアがバンバンと開いた。
前後にも車があって、
バンバンとドアが開いて、
インカムを付けた大柄な男性がニョキニョキと出てきて、キョロキョロした。
私の目の前の車から出てきた男性も、私の目の前に立って、キョロキョロした。
邪魔だなと思って見上げていたら
目が合った
···
インカムの男の人は私を見て、
あれ?
って顔をして、
でもまぁいっか、これ(私)なら
みたいな顔をして、
後ろを振り返って車を見た。
すると、目の前から、
インカムの男性じゃなくて、
安倍さんがニョキっと出てきた。
安倍晋三さんだった。
手を上げて
満を持したポーズだった、
私とは全然温度が違った。
わぁー!!
と周りから歓声があがった。
見回すと、警備にやんわり止められて、
遠巻きに観衆がいた。
私だけが触れるほどそばにいた
。
SPに見逃され···
私はうっすら、
選挙とか、
『安倍さんが来ます』
というアナウンスが街に流れていたことを
思い出したけど
まだ、
早く信号を渡りたかった。
安倍さんは私を見て、
握手しようとして、
私の顔つきを見てすぐに察して、
選挙カーに登りに行こうとした。
でも、
途中に誰もいないのを見て、
握手できるのが私だけだと分かって、
行こうとした体をもう一度こっちに向けた。
私も、二度目に目が合った時には
安倍さんが少し困ってる空気を感じた···
安倍さんは、
私を見て何かを判断して、
小さく
よし、じゃぁ、
と呟いて、
私に一歩近づいて
手を伸ばした。
私はつられて手を伸ばした。
握手をすると、
信じられないくらい手が熱かった。
驚いてもう一度安倍さんを見上げると、
まっすぐ私を見て、
うなずいた。
すると、手から、目に見えるほど熱くて
濃度の高い何かが、はっきりと腕を伝って、
私の体に流れて来た。
目を見開いていると、
安倍さんの背中の向こうに、
熱がオーロラのようになって
ザワッと燃え上がるのが見えた。
確かにそう思った···
安倍さんはまだ、私を見ていた。
頑張ろうね、
頑張るんだよ、
と言われた
安倍さんは何も言わなかったけど
そう思った。
はっきりと、
安倍さんは映画のスクリーンに映るように
大きくて、私は小さかった。
時が止まって、
私の胸が動かされた瞬間、
ついに支援者が押し掛け、私はぶつかられ、
もみくちゃにされた
顔を上げると、
安倍さんは、はるか遠くにいて、
皆に握手と笑顔で応えていた。
↓
信号が青になっていたので、急いで道を渡った。
ビルの上階の研修会場に入ると、
窓から街宣車が見えて
安倍さんがスピーチしていた。
私は窓からその後ろ姿を見ていた。
私はスルーしてたのに、
あの背中の人は、
誠意を向けてくれたんだなぁ
あの時、安倍さんは車から降りて、状況を把握して、私に手を伸ばす行動一つとっても、はっきりと『判断』をしていた。一瞬のことだった。
私はつられて手を伸ばしただけ。
恥ずかしかった。
その日は研修中、
ずっと、握手のことを思い出していた。
10年くらい前かな···安倍さんはしばらくして、
二度目の総理大臣になった。
内閣総理大臣になられました。
エネルギーに魅せられたけど、
政治家さんなので、
思想のことなど、話が複雑になるので、
あまり周りに言えなかった···
でも家族には、
「安倍さんは友達なんよ!」
って、うそぶいて
冗談で笑ってもらってた。
安倍さんはすぐ忘れただろうけど、
私は覚えてるよー
いいともで、タモリさんとイチゴ食べてたの、
好きだったよー
それにしても
あの姿を見て、
銃を打ったって?
あの姿を···あの姿に···??
今日もう、安倍さんいないの···?