父に

良いお葬式をしてあげられたな    と

思うのだけれど。

 

きれいな顔にしてもらって

ピカピカの白い着物を着せてもらって

丁寧に ひつぎに収めてもらったのに

なのに たったの1時間半で 骨になって出てきたときは 衝撃だったな。

 

60になって 90の親のお葬式は 結構きついな と 感じる。

 

大工小屋の掃除をしてたら 墨壷が出てきた。

自分が もう少し若ければ 

大事にとっておこうと 間違いなく思ったんだけど

自分も そろそろ 先が見えてきてる訳で

さてさて どうしたもんだか。

 

行年 92歳。

尋常高等小学校を出て

大工の丁稚奉公に。

 

営業・打合せ・見積・設計・施工

全部自分でやって

100軒近くの

公民館や 家や 小屋やら の 木造建築を 建ててきました。 

親方の下にいたころは 昭和の天皇陛下のうんこ箱も

作ったことがあるらしい。

昔は 出かけられるときは 必ず検便してたらしいが

ほんとかね。

 

父が 残していってくれた 90年の 物語。

教訓が満載の 喜劇の傑作。 

 

 

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