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こんにちは、かみのとです。

最近は不摂生な食生活をしてしまっているので、シャワーを浴びる前に筋トレをする様に心掛けているのですが、腕立てや腹筋をしていると20歳の時にボクシングジムに足繁く通った時を思い出します。

ボロボロの倉庫を改造して作られた荒々しいジムに強面の会長、強面な先輩方、強面のトレーナーに強面予備軍な若者達。

まるで北野武のキッズリターンの世界に入ってしまった様な感覚になったのを覚えています。

ジムの中は中央にどでかい青のマットを敷いて作られた会長お手製のリングがあり、上の階に会長のオフィスと筋トレ用の器具が置いてあります。ジムに着いたらウォーミングアップをして、会長のミット打ちをこなした後に各々個人的にトレーニングをしていきます。



ある程度出来るようになるとスパーリング「防具をつけたアマチュアの試合」をするのですが、面と面を向かって、相手を殴る。一見、あまりにも単純ですが、目に見える情報がリングの中で何をしてくるかわからない相手だけであり、相手の拳がいつ襲いかかってくるか分からない恐怖と自分の拳を相手に喰らわせないといけない使命、その狭間で繰り広げられる駆け引き。ボクシングは、他人を観察する力がないといけない、心理戦のスポーツなんだと、相手と二人っきりのリングの中で、ファイティングポーズを構えながら理解しました。

ただ、相手を観察し過ぎて何も手を出さないと、僕の様に鼻血をリングに撒き散らかすだけです。

やっぱりパンチを顔面に喰らうと痛いし、アッパーを喰らうと一週間くらい顎の違和感取れないし、腹に喰らうと息が出来なくなります。


それでも、相手の動きを見極めて、相手に自分の拳が当たった時の爽快感、達成感。
あれほど気持ちよくて、生きてる実感をした事はないです。


辛い事は多かったけれど、ジムで過ごした時間はこれから生きていくうえで糧となり、一人の人間として、大きな要素になっていると思います。

皆さんも何か始めたい衝動に駆られた時はジムの扉を叩いてみてはいかがでしょうか。




と、締めくくりたいのですがブログを書いている間にボクシングを題材にした小説を思い出したので簡単にご紹介して終わりにしたいと思います。


町谷良平さんの1R1分34秒。



成績不振で、長年のトレーナーにも見捨てられた冴えないプロボクサーのぼくが変わり者のトレーナー、ウメキチとタッグを組むことになり、ウメキチに振り回されながらもボクシングと自分の人生と向き合っていくお話です。


主人公はボクシングを軸に生きていますが、主人公の心情の変化や淡々として、普遍的な日常は、ボクシングを知らない人でも一人の人間として共感でき、主人公の日常の些細な葛藤が読者にも問いを求めて、考えさせてくれるはずです。




是非、本屋さんに置いてあったら、お手に取ってみてください。











それでは、チャオ^_−☆