妻と飛んだ特攻兵
8・19満州 最後の特攻
豊田正義/著
内容
「女が乗っているぞ!」
その声が上空を旋回する11機の特攻機まで届くことはなかった。
白いワンピース姿の女性を乗せた機体を操縦していたのは
谷藤徹夫少尉(当時22歳)、
女性は妻の朝子(当時24歳)だった。
1945年8月19日、満州。20代の青年将校たちの、
ある者は許嫁の自決を見届け、ある者は恋人を連れ、
そして谷藤徹夫は妻を乗せ、空に消えていった。
「妻と飛んだ特攻兵」、
その衝撃の事実を迫った歴史ドキュメント!!
―「BOOK」データベースより
満州隊のソ連軍への特攻は、あまり取り上げられないので、多くの人に知ってもらいたい史実。
この主題に対して、資料、記録等が少ないのか。証人が少ないのか。本書の大部分は、著者の意見が入った支邦事変から大東亜戦争の時系列的説明であるのが、残念である。