城山 三郎/著
指揮官たちの特攻
~幸福は花びらのごとく~
内容
神風特別攻撃隊第一号に選ばれ、
レイテ沖に散った関行男大尉。
敗戦を知らされないまま、
玉音放送後に「最後」の特攻隊員として
沖縄へ飛び立った中津留達雄大尉。
すでに結婚をして家庭の幸せもつかんでいた青年指揮官たちは、
その時をいかにして迎えたのか。
海軍兵学校の同期生であった二人の人生を対比させながら、
戦争と人間を描いた哀切のドキュメントノベル。
城山文学の集大成。
―「BOOK」データベースより
やや左的な位置で書かれた航空特攻の本。
代表的(象徴的)な2人の特攻隊員を取り上げ、ドキュメント的に仕上げてはある。しかし、
所々、特に最後部には、隊員の心中を強引に推測し著者の考えに寄せている感があるのが、
残念である。
余談ですが、あの”永遠の0”の元ネタになっているという噂がある。