祖父たちの零戦
神立 尚紀/著
内容
「ミノル、俺たちのやりたかったのはこんなことだったのかな」――
“二十七機撃墜・味方損失ゼロ”奇跡の初空戦を指揮した進藤三郎、
敗色濃くなった南太平洋でなおも完勝をつづけた鈴木實、
交錯する二人の飛行隊長の人生を縦糸に、
元零戦搭乗員一二四名へ未踏の
二〇〇〇時間インタビューを横糸にして織り上げた、
畢生のノンフィクション!
<推薦コメント>
日本人として身震いするほど感動した。
この書は、名もなき英雄たちの叙事詩であり、鎮魂歌でもある。
百田尚樹(作家)
空で勇猛だった零戦搭乗員が、
下界へ戻ると無口で茶目ッけの多い平凡な若者に変る。
その清々しい生き方を描いた感動的物語。
阿川弘之(作家)
沈黙していた「大空のサムライ」たち。
名もなき英雄たちの叙事詩、鎮魂歌。
-BOOK」データベースより
戦記として書かれた零戦に関する本が大半を占めるが、本書は、それだけに留まらず、
2人のゼロ戦飛行隊長の生涯を中心に100名余に対する聞き取りをもとに書かれており、
違った視線で読むことが出来た。
特に戦後の生活や元零戦乗りの関わった「ねずみ講」の事などのところは必読。
★★★★★(良い)