間違いだらけの憲法改正論議

倉山 満/著

 

 

内容

誰も書かなかった憲法&改正案の「欠陥」
安倍総理、改憲で日本は変わりますか?

総理大臣が〈菅直人氏〉でも大丈夫な憲法とは?

◎「憲法改正」は永遠に恥を残す
◎有事には天皇の「御聖断」でしか対応できない
◎自民党案は「基本的人権の侵害」か
◎いまの「国民主権」は「マルチ商法」と同じ
◎じつは誰も止められない「山本太郎総理」の誕生

自民党改憲案を支持する人に問いたい。

あなたが支持する憲法案で、菅直人氏が総理大臣でも大丈夫なのか。

いまの日本国憲法を守りたい護憲派の人にも問いたい。

あなたは、いざというときに、菅直人氏が総理大臣でもいいのか。

日本国憲法は、

敗戦のような大混乱や、二・二六事件のような無秩序状態や、

大震災のときに菅直人氏が総理大臣であるような状態から守ってくれるのか。

「そもそも占領軍に押しつけられた日本国憲法は無効である」

と説く気鋭の憲法史研究者が、

天皇、人権、議会、内閣、司法、財政、そして第九十六条など、

これまで語られてこなかった日本国憲法の矛盾点を突く。

 

 

 

独特な視点、切り口のため、とても勉強になる倉山満氏の著書。

憲法改正が現実味を帯びてきた今、国民投票に備えて、昨年より色々な関係書を読むようにしている。

東大憲法学に毒されていない倉山氏の著作はおススメ。

中でも、本書は現憲法(当用憲法)の問題点、それを下書きにしている所謂右寄りの自民党や産経新聞

の憲法草案の間違え、問題を具体的に書かれている。

まず最初の憲法関連の書として、多くの人に読んでもらいたい一冊。

 

 

★★★★★(良い)

日本国憲法のあるべき姿が学習できる良書。