あの戦争になぜ負けたのか
半藤 一利, 中西 輝政, 福田 和也,
保阪 正康, 戸高 一成, 加藤 陽子
内容
「対米戦争の目的は何だったのか」、「陸軍エリートはどこで問違えた」等、
戦後六十余年、「あの戦争」に改めて向き合った六人の論客が、
参戦から敗戦までの疑問を徹底的に掘り下げる。
「文藝春秋」読者賞受賞。
-「BOOK」データベースより
著者略歴
半藤/一利
1930(昭和5)年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。
「週刊文春」編集長、「文藝春秋」編集長、専務取締役等を歴任。
『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)『ノモンハンの夏』(山本七平賞)ほか、著書多数
保阪/正康
1939(昭和14)年生まれ。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰者。
同志社大学文学部卒業。近現代史をテーマとする作品を多数発表。
平成16年、菊池寛賞受賞
中西/輝政
1947(昭和22)年生まれ。京都大学総合人間学部教授。
京都大学法学部卒業。ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。
主な著書に『大英帝国衰亡史』(毎日出版文化賞)等
戸高/一成
1948(昭和23)年生まれ。呉市海事歴史科学館館長。
多摩美術大学美術学部卒業。
国立公文書館アジア歴史資料センター委員、総務省一般戦災データベース委員等
福田/和也
1960(昭和35)年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部教授。文芸評論家。
慶應義塾大学文学部卒業。主な著書に
『日本の家郷』(三島由紀夫賞)『甘美な人生』(平林たい子文学賞)『地ひらく』(山本七平賞)等
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
加藤/陽子
1960年生まれ。89年、東京大学大学院博士課程修了(国史学)。
山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て、
現在は東京大学大学院人文社会系研究科助教授。専攻は日本近代史
-「BOOK著者紹介情報」より
題名買いをしたが、内容的には「あの戦争に突き進んだのはなぜか」の方が、しっくりくる。
時間軸にて論議するのではなく、「対米戦争の目的」「ヒットラーとの同盟」「海軍が持つ欠点」「陸軍の間違え」
「大元帥陛下」「新聞、世論の熱狂」「山本五十六・真珠湾の罠」「特攻・玉砕」
などとテーマを決めて論議されている。
所謂、自虐史観ではないが、表面的な内容で、深く掘り下げられてはないので、入門書として読むには良いが…
第二部は、著者それぞれが思うことが書かれている。
★★★☆☆(普通)