八幡和郎 著
「会津悲劇」に異論あり
内容
【これが真実の会津藩だ‼】
会津藩士は信州人?
松平容保は「忠義の士」ではない!
会津戦争時、庶民は官軍に味方した!?
斗南は不毛の地ではなかった……
藩の裏側を知れば、「敗者」の事情が見えてくる
「会津の悲劇」は、幕末史における決まり文句として語られる。
たしかに維新の戦いにおいて、会津藩は多くの戦死者を出し、
しかも「賊軍」という汚名を受けた。
素晴らしい「士風」を保ち、代々の殿様が善政を敷いて
天皇と幕府への忠義に生きたにもかかわらず、
理不尽な扱いを受けた。
これを「悲劇」というが、実のところは……。
本作は「会津びいきの立場に立たない会津もの」という
趣旨のもとに執筆した。
意外に思う事柄も多いだろうが、すべて真実である。
(はじめにより一部抜粋)
元官僚の歴史本。
”本作は「会津びいきの立場に立たない会津もの」と”いうことで、勝手に公平な立場からの
書と考え(勘違い)購入。しかし、まったく違い「薩長閥」側びいきの書であった。
著者の思い込みによるものが多々見受けられ、主観まみれの会津叩きの本である。
京都守護職時の容保公の行動や幕末時の幕府の対応などは、共感できる部分も少しはあるが、
全体的に事象、データを自説に都合よく引用、解釈しており、悪意すら感じる部分もある。
★★☆☆☆(歴史書としては★一つ)