数多 久遠/著 「黎明の笛―陸自特殊部隊[竹島]奪還―」

内容
空自幹部の倉橋日見子は、二年間交際していた
陸自・特殊作戦群の秋津和生からプロポーズをうける。
だが、上司に婚約の報告をしたその日から、日見子に対する情報保全隊の
執拗なマークがはじまった。
身辺を疑われる覚えのない日見子は、情報班の部下、安西とともに
真相を探るべく、密かに動き出す。
その矢先、秋津率いる約四〇名が演習場から突然失踪。
直後、「竹島を“奪還”した」という驚愕の一報が!緊張が走る航空総隊司令部。
はたして失踪メンバー、秋津たちの真の目的は?
そして日本政府は、自衛隊はどう動くのか?情報の閉ざされた中、
日見子の孤独な二四時間の戦いがはじまる…。
航空総隊司令部を舞台に元空自幹部の著者が放つ、
緊迫感あふれる異色のエンターテインメント登場!
-「BOOK」データベースより

政治家の怠慢=法的整備の不足、そんな政治家に表を投じる民の為、主権国家としての体を成していない日本国の問題、特に自衛隊に関して学ぶ入口としてよい小説ではないか。
・テンポの良く、シミュレーションとしても中々の出来で読みやすい。
・少し都合よく展開しすぎているのが気になるが、、、
・小説「麻生幾/著 宣戦布告」や「黒崎 視音/著 交戦規則ROE」などの自衛隊の武器使用の問題点や、弱腰な政治家達のやり取りを描いた作品と同じように楽しみながら知識がつく。
★★★★☆(やや良い)
問題提起としての面もあるからプラス★一つ。