保阪 正康/著 「昭和史 七つの謎」




内容
過ぎ去ろうとしない「昭和」という時代
史実を知れば知るほど、調べれば調べるほど歴史の闇は深まる。真珠湾奇襲やソ連の侵攻、そして東京裁判の背後にはいったい何が蠢いていたのか? 卓抜な史眼の著者が資料の山にわけ入り、数多くの関係者の貴重な証言を基に昭和史に肉薄。文庫化にあたり新たに原武史氏との対談「昭和天皇の『謎』」も収めた。






所謂「自虐史観」しか知らない人には読んでもらいたい一冊かも知れないが、
部分的に著者の偏った考えも見受けられた。
また、真実の昭和史(特に戦争)に関していえば「コミンテルン」にふれなければ、
事実は見えてこないが、本書では「スパイゾルゲ」の部分で「コミンテルンのスパイ」
として出てくるだけで、その「ゾルゲ」についても2頁ほどで内容はうわべだけである。
「ヴェノナ文書」公開後の2000年に初版が出版されているのだから実証に取り入れて
いないのは不自然ではないか。


 ★☆☆☆☆(良くない)
新しい情報を加味して考査してないのでマイナス★二つ。