将口 泰治/著 「キスカ島 奇跡の撤退 -木村 昌福中将の生涯-」

内容
昭和18年、壮絶な玉砕で知られるアッツ島の隣島キスカからの撤退は、
完璧に成し遂げられた。
陸海軍将兵5183名の全てを敵包囲下から救出したのだ。
指揮を執ったのは、木村昌福。海軍兵学校卒業時の席次はかなりの下位。
だが、将たる器とユーモアをそなえ、厚く信頼された男だった。
彼の生涯と米軍に「パーフェクトゲーム」と言わしめた撤退作戦を描く。
-「BOOK」データベースより

軍上層部(戦略)、政治家(政略)の低堕落、赤い国謀略により、敗戦という結果となった大東亜戦争(WWⅡ太平洋戦線・日米戦争)時にも有能な現場指揮官は多く居た。
・人物像に焦点が当てられており、中将の行った部下との信頼関係の築き方なども記されており、現代人にも有益な記述が多い。
・事実と著者その他の者の推測、意見が織り交ぜてある為、それを見極めて読む方が良いだろう。
・何はともあれ、素晴らしい日本人の話は読んでいて痛快な気分になる。
★★★★☆(やや良い)
全体の信用性に?が残る部分もあるので★5からマイナス★一つ。