宮古の文化「オトーリ*」を「ビール・泡盛・ウイスキー」でまわす事を



毎年4月に開催される全日本トライアスロン宮古島大会にかけて、



夜のトライアスロン(鉄人レース)と(一部で)いいますが、

 

一人呑みでも出来る「夜の十種競技」というのを考え、



日々励んでいます。



夜の十種競技とは、

 

「ビール・焼酎・泡盛・日本酒・ウイスキー」の飲み物5種と



「刺身・焼肉・揚げ物・ご飯もの・青果物」のつまみ5種を



一人で飲食する事をいいます。





 *オトーリとは
宮古に伝わるお酒の飲み方を指し、そのルールは独特で、効用も様々です。

準備するものと、その使用方法
お酒・・・・・主に泡盛です。
空瓶(ピッチャ-)・・・泡盛を水割りする際に使用します。よく洗っておくとベスト。
氷(水)・・・・・・飲み始めには大抵必要です。

使用される主な単語
番・・・・・・順番のこと。例「誰の番?」
スピーチ・・・挨拶や自己紹介。最初の親番にみんなが行う。
回す・・・・・お酒をついで渡すこと。例「オトーリまわせ」
親・・・・・・お酒を回す人。例「次の親は誰?」
繋ぎ・・・・・親が交代すること、またはその際にお酒を飲むことです。例「つなぎます」
使用される主な方言
ばいる・・・・お酒をわること。例:水割り
どぅす・・・・友人。例「どぅすを連れてきたよ」(友達を連れてきたよ)
ばん・・・・・私。例「ばんがな?」(私がですか?)
うヴぁ・・・・お前。例「うヴぁが?」(お前が?)
 オトーリの進め方
(1)親お酒を飲む準備が整えば、次は親を決めます。その場の雰囲気で決まることが多いです。 親になった人は利き手にお酒を持ち、スピーチをします。初めて会う人たちで飲む場合、よく会う人たちで飲む場合、いずれにしてもスピーチをします。 初めての場合は、自己紹介や誘ってくれた人への感謝等が好ましいかもしれません。いずれにせよ、「楽しく飲みましょう」という気持ちが大切です。 スピーチの締めくくりは「一杯づつ回します」が大抵で、自然です。スピーチを終えたら、利き手にあるお酒を飲み干します。
(2)回す飲み干したグラスにお酒をつぎ、横の方に回します。時計回りか半時計回りかは、地域によって違うようです。 お酒をつぐ量は、親に委ねられます。なるべくならば、相手が大分酔ってる、お酒に弱い、等を聞く、または察しましょう。 お酒を渡す時には会話を交わしましょう、良い機会です。相手が飲み終わりましたら、グラスを受け取ります。 そしてお酒をつぎ、横の横の方に回します。と、いうように、順々に全員に回します。 人数が多い場合「2重回し」といって、親が同時に2人、2ヶ所から回すこともあります。 親が3人であれば「3重回し」というように、数が増えます。 なお、人数が多くなければやってはいけない、というルールはありません。ルールなんてものは、その時飲むメンバーで決めましょう。
(3)繋ぎ全員に順々に回すと、一周して自分の番になり、そして親が交代となります。 基本的には横の方(一番最初に親が回した方)となりますが、新顔さんに早めに親をしてもらい、早めに面識を深めるように気を回すと良いでしょう。 親が変われば、(1)に戻り続けます。

いろいろな人がいます。盛り上げ役や面白い人、気を使う人、静かな人。お酒を飲むと変わる人がいますが、これは判断が難しいところですが。 とにもかくにも、オトーリとは、通常よりも親睦を深めようとする要素の多い、そして人間関係の縮図を成すお酒の飲み方なのです。

 オトーリ・ミニミニ知識
親を中心に時計回りをすることを「大漁回り」
その逆に回すと「豊作回り」
どっちにしても縁起がよいのである
コップのギリギリまで注ぐこと・・・・・・・平良線
やや上の方に注ぐこと・・・・・・・・・・・上野線
少なめに注ぐこと・・・・・・・・・・・・・下地線
薄めに作ること・・・・・・・・・・・・・・城辺線(うすく)
飲みたくない時・・・・・・・・・・・・・・伊良部線
量が足りない時は・・・・・・・・・・・・・多良間線と言ってリクエストする
よっぱらってしまってキケンな状態・・・・・池間線


-あぱらぎ.netより








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