今日は、飛鳥時代(西暦600年頃)、皇極天皇の御代に始められ、今尚続く
「新嘗祭(にいなめさい)」の日であります。
宮中におかれましては、畏くも天皇陛下御親、五穀の新穀を神さまに捧げ、
その年の収穫に神恩感謝あそばされ、また御親もお召しあがりになる大儀が
行なわれます。
また、勅使が御差遣される伊勢神宮をはじめ、全国の神社では、神恩感謝の意を
込めて祭事が行なわれ、併せて、皇室・国家・国民の平安と繁栄が祈念されます。
日本国民も、それぞれの地方で神社に新穀を捧げ、その年の収穫を神々に
感謝して、お祝いをしてきました。
明治6年(1873年)の新暦採用以前は、旧暦11月の2回目の「卯の日」に行われ
ていた「新嘗祭」ですが、またまた占領軍指導の悪法「国民の祝日に関する法律」
にて、勤労感謝の日と改称(改悪)したのであります。
そして、今、宮内庁が「新嘗祭(宮中祭祀)」の執り行い方を変えようとしております。

本日は、この「新嘗祭」の持つ本来の意味を考え、
食物の大切さとありがたさを改めて認識し、
感謝をする日にしようと思います。