リリー・フランキーの演技の振り幅が話題「何もしない凄さ」評


 同時期に公開された映画『凶悪』と『そして父になる』。その両作に出演するリリー・フランキー(49才)..........≪続きを読む≫




『凶悪』を観てきました。




凄惨な事件を元にしているので、内心ビクビクだったのですが、最後まで引き込まれました。


狂気に堕ちていく山田孝之さん、死刑囚役が妙にしっくりくるピエール瀧さん、淡々としたのが逆に恐かったリリー・フランキーさん。山田さんの妻役池脇千鶴さんの心が壊れていくのもゾクゾク。




凄惨な暴力シーンに目をそむけながらも、段々慣れてコントのように見えて。


血に酔い、その時の記憶を抜け落ちる。某集団暴行事件の加害者少年のルポを急に思い出しながら。




暴力や言葉で人を傷つけるのに感覚が麻痺するのはおっかないですね。SNSも。


もし、心が弱ってしまっている時、何かの弾みで暗い方に傾きかねない。そんな恐さを感じました。


死刑囚の絵画展もちょっと前に観てきたのもあって、色々と考えさせられます。




イチャイチャしていたのに、おっぱいシーンで無言になっていた二つ隣席のカップルと、


1人でポップコーンとホットドックをこれでもかと頬張り、ビールで流し込んでいた三十路過ぎのOLさんを横目で見ながら、明日も頑張ります。