老いというのは

突然やって来るわけではない。


年齢に関係するとも限らない。

スピードもそれぞれ。

老いかたもそれぞれ。



自分に限っては無いと信じていた更年期。

気持ちを無視して

ちゃっかりとやって来た。



見た目はシルバーでも

心はプラチナでいたいと望んでも

そう簡単にはいかない現実!



この頃うっかりが多くなった。


以前は笑って過ごせたことが

今はすべてが老いの不安につながる。



認めたくはないけれど

素直に認めて自分に注意喚起し

くい止めるしかない。



私が自身の老いを認めているのに

娘たちは愚痴や僻みとしか思っていない。


優しくしてほしいとか

依存したいとか


ましてや

同居や援助なんて考えていない。



ぎりぎりの年金生活は実際厳しい。


けれど、援助を受けたら

私の性格では

贅沢というほどのものではなくても

買い物もお出かけもためってしまうだろう。

だから足腰の立つうちは

頼らず自由に生きていたいと思う。


亭主に限らず

「親も元気で留守が良い」



何かをしてほしいのではなく

母親の老いを見守っていてほしいだけ。



   「 蝋梅の
              あわてふためき
                               咲きにけり」




自分の母の老いを認めたくない気持ちも

わからないわけではない。



私も私の母の老いていく姿を見るのは

嫌だったし、辛かった。


でも、母の通った道を辿りながら

母の気持ちが少しずつだけど

分かるようになってきた。



愚痴も、僻みも、憎まれ口も全て受けとめた。

繰り言も何度も何度も聞いた。



それでももっと理解してあげられたことが

あっただろうにと後悔がある。



一緒に暮らしていないから

わからないことだらけなのはお互い様。



だけど……

老いは突然来るんじゃないんだよ。



それをわかってほしいだけ。



「心配しなくても大丈夫だよ」

そのひと言でこころが救われるのに……



「めんどくさ…」と

呟かれた親の気持ちなんぞ

解りはしないのだろう。