あの頃の私は
言いすぎてダメになった
そう思えて仕方なくて

言葉を溜める癖がついた
自分でも気付かないうちに

何だか今は
言わなすぎてダメになりそう
そう思えて悲しくなった

「嫌なものは嫌と言える子」
保育園の先生がくれた言葉

普通に言えば
自分勝手でワガママで頑固

それでも先生は
「それがあなたのいいところ」
そう言ってくれた けど

難しいよ、せんせい
もう疲れちゃった

これもきっとお見通し
呆れた先生の笑顔が見える

分かってるよ、せんせい
極端なんだよね、私いつも

時間をかけて考えてみるよ

私が私でいられるように
私が私を伝えられるように


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
今日の空は雲のないお天気。
やわらかなうす水色が広がっている。

時々無性に行きたくなる場所。
昔通っていた保育園。

あの頃の私は、まだ4、5歳だったけれど、
家に居場所がないことを知っていて。

大嫌いな人を大好きな振りをして。
怒られないように嫌われないように。

あの頃は保育園が唯一の居場所。
あの場所には、心からの笑顔が残っている。

でもまだ、あの場所に近づくことが怖くて。
何年か前、一度だけ行ったことがある。
わざと休みの日を選んで。

あの頃の笑顔、今の私にはできない?
そんな気がして、せんせいには逢えなかった。

今、また少し行きたいって思ってる。
あの場所を離れて18年。

それでもまだしっかり覚えているの。
歩いていけそうなくらいに。