「済衆院チェジュンウォン」 36話 2010 SBS
演出:ホン・チャンウク 脚本:イ・ギウォン
韓国時代劇というと、朝鮮王朝時代の史実の人物を入れた
(登場させた)フィクションが多いですよね。
いつも気になって、どなたが実在の人物で、
どのような方だったのか調べたくなりますね。
(歴史上実在した人物なのか?
名前はそのままドラマで使用されているのか?など)
で、済衆院も朝鮮王朝末期に設立された
西洋式病院ーということだけは、知っていました。
調べると、2010年の作品なのでそれはそれは、
皆様のブログはウィキペディアよりも詳しく、図書館よりも詳しく?
関心します。圧倒されましたね。
ですが、ドラマ鑑賞の途中に色々知ると、
その後のドラマがちょっとシラけてしまいました。
(最終回を見た気分?) 完璧なフィクションだわ~!
実際だと○○なのに・・とか、今まで熱く感動していたのが・・・
なんとなシラーっとなってしまったのです。(すでに遅し-)
多くの方に知られている内容の詳細を改めて書きませんが
(知らなかったのは私だけ---)
本当にフィクションと思って鑑賞しないと、いろいろと無理がありますよね。
でも日韓の歴史がそのままだと思う方はないと思いますが。
ただ、主人公のファン・ジョン(パク・ヨンウ)という方は
架空の人物ですが、
白丁ペ゚クチョンから朝鮮初の医師になられた
朴瑞陽(パク・ソヤン)という
実在した人物をモデルにしたドラマ
(朴瑞陽1887年生~1940年没)
延世大学医科大パク・ヒョウウ教授がパク・ソヤンの一代記を
史料の考証と通して明らかにし論文に書き、
また「済衆院」という本を書きその本がドラマのモチーフを提供したこともあって、
パク教授がドラマの医学諮問を引き受けられた。
ということでこのドラマ「済衆院チェジュンウォン」は、
パク教授によって世間に知られることとなった。
ドラマでは、最終回にソンナンさんと結婚されますが、
パク・ソヤンは結婚してから済衆院に入り医学の勉強をしたそうです。
お相手のユ・ソンナンのモデルとなった
朝鮮初の女医パク・エステルさんという方は牧師の助手の方と結婚されています。
ちなみに・・・ドラマの最初に出てくる絵ですが
↑ 1885年最初の「広恵院」のちに改称された「済衆院」ですよね。
↑で、この4人の男性も!! よく見たら
ひげで横顔の先生が初代院長アレン先生ですよね!?
その右側の方が、4代目院長のエビスン医師ですよね!
あとのお二人の先生はたぶん、2代目と3代目の
院長様ではないかと想像ですが・・・パク・ソヤンがいない?
1代目のアレン医師と4代目のエビスン医師の写真は、
検索すると沢山アップされてまして
拝顔することができましたので間違いはないかと思いますが。
(知らなかった~のは私だけ・・・)
まだ、最終回まで見ていませんが、
ペク・ドヤン様(ヨン・ジョンフン様)が
翻弄されている様が痛ましく感じました。
時代が朝鮮王朝末期なので、
その時代を描くのは難しいのではないかと。
2010年作で、こんな感じ?
これも表現のひとつ・・・
この時代の同じ場面はどれも違います。
「明成皇后」※未視聴124話
「炎のように、蝶のように」視聴済 など同じ時代ですが表現がそれぞれですね。
この時代のドラマ(映画)考えさせられます。
それぞれの意見がありますから、表現もそれぞれなんですが。
1800年(純祖)以降、勢道政治が60年も続き王権は弱体化し、
その結果不正腐敗の社会になり結果、
民の反乱は起きるようになるし、
併せて水害(不作にも影響する)コレラの蔓延・・・
まだまだ追い討ち西欧諸国の軍艦が頻繁に出没
(1845年イギリス 1846年フランス1875年には
日本軍が開国を求めて浸入 等)
こんな状態(人も資金もない)で身分制度は続いていたし。
この国をどうしたら立ちなおせるのか?
それぞれの人々が愛国精神で開国を目指す偉人、
でもそれはまた売国奴になる。 また次回へ