梅は咲いたか

梅は咲いたか

一人娘の幼、小、中学受験の記録を、思い出すままに書いていこうと思います。

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本命の幼稚園の説明会が終わると、次は抑えの幼稚園の説明会です。
抑えの幼稚園の説明会は、土曜日の午前中に行われました。

ここで本命と同じようにお受験スーツを着ると確実に浮く、ということで、スーツは避けてちょっと小綺麗な服装ででかけたのですが、着いてみたら皆かなりの普段着。赤ちゃんがそこらで泣いてたりして、かなり自由な雰囲気。本命とは全く違う空気に、頭が混乱状態でした。
説明の内容は、子どもだけでなく親も育てるプログラムを組んでいる、とのこと。といっても、園の運営に関わるのではなくて、親向けの講座やサークル活動が盛んということらしいです。
その後園舎を見学。本命ほど綺麗というわけにはいかないけど、「まあ、こんなものでは」といった感じ。園庭も想像より広いし、「ここも悪くないかなあ」いう感想でした。

まあ、今から思えば、両方とも表面しか見えてなかったんですよ…。

さて9月。

9月の半ばは幼稚園の説明会が解禁となります。

私は本命の幼稚園と、室長おすすめの抑えの幼稚園の2つに行く予定でした。

 

本命の幼稚園は、現在は予約が必要のようですが、当時は確か予約はいらず、これは抑えの幼稚園も同様。

というわけで、まずは本命の幼稚園へ。

 

説明会は幼稚園が終わってから行われるようで、午後の時間帯だったのですが、子どもは連れてきてはいけないということだったので、娘は託児所に預けることに。

元々通っているプレスクールは託児サービスも行っているので、そこでお願いし、ネットで調べた通り、紺スーツ、いわゆるお受験スーツで向かいました。

 

会場である講堂に入ると、すっごい人一杯。一面紺だらけ!この立派な講堂、結構広いのに、始まる5分前には着いたのに‥‥、とただただ唖然。

夫婦で来ている人たちが多く(平日の午後なのにい)、とんでもない緊迫感が漂っていてびっくり。そして皆姿勢が良く、すっごい静か。

その後も、どなたか先生がやってくる度に、皆一斉に(号令も何も無いのに)立ち上がって深々とお辞儀をする。退場するときも同様。それを延々とくり返す。

「お受験」というものに初めてきちんと出会った気がした私は

「そうか、幼稚園の説明会ってこういうものなのかあ」

とつくづく感心していたのでした。

 

説明会終了後、園舍を見学。

こじんまりとして、特別豪華とか綺麗とかいうわけではないけど、ほのぼのとして子どもが過ごしやすそうな園舍で好感(何しろ今までごちゃごちゃしたり汚かったりするところを多く見てたもので^^;)

気になったのは、移動の途中にいる警備員に挨拶する人としない人に分かれていたこと。そして挨拶する人は皆とても親しそうであり、また必ずと言っていい程いかにも「お金持ち」といった感じであること。

「合格する人はあんな風に屈託なく挨拶できるような人なのかなあ」

とぼんやりと思いつつ、帰路についたのでした。

さて、7月も下旬となり、夏期講習がはじまりました。

といっても、ここのお教室では他に幼稚園受験の子はいないし、相変わらず室長と絵合わせやパズルなどで遊んでいるような時間が一週間程続きました。

あとは簡単な知恵の輪を渡されて、「これを暇な時間はやるように」とのこと。

勉強系としては、それほど大きく進展するようなことはなかったです。

 

その間、私は身だしなみについて室長からいろいろと言われました、

例えば髪型。当時の娘の髪型は普通に二つ結びだったのですが、毛先がまとまらなくて見た目ちょっとはねているような感じでした。

 

「こんな、髪の毛があっちゃこっちゃいってるような髪型では駄目よ」

ある日、注意を受けました。

「どんな髪型がいいんでしょうか」

「そりゃあ、おかっぱでしょ。昔ながらのおかっぱが一番です」

 

というわけで、娘はじめての美容院へ。

キティちゃんの美容院、といういかにも子ども対象といった美容院で、おしゃれな髪型にしてくれるような若い美容師の方が中心だったのですが、その時たまたま担当になったのはなぜかおばさんの美容師さん。そして本当に日本人形みたいなおかっぱになる、という結果‥‥。

 

でも室長は大喜び。

「昔ながらのおかっぱ」だったことと、多分自分の指示通りにすぐ動いたのが嬉しかったらしい。

あと、近所のおばあ様たちにえらく好評で、一時は取り囲まれて「かわいいかわいい」と言われて、その度に娘は固まってました(笑

週に各一回、プレスクールとお教室通いが始まりましたが、プレスクールだけでは物足りなくなってきていた娘にはちょうどいい刺激のようでした。

 

で、当然ですが必ずしも志望の幼稚園に受かるとは限らないわけでして、落ちたときに入園する幼稚園を探しておかなければいけないこととなり。

とはいえ、もう探しに探しまくって見つからなかったからこの事態だったわけだし、一体どうしたら良いのか。というわけで、室長に相談。

 

挙げられたのは2つの幼稚園。

一つはうちからちょっと歩くけど、まあ通える範囲。

(しかしここは3年保育のみなので、うちの場合は無理)

もう一つはうちから電車とバスを乗り継いで1時間近くかかる、不便なところ。

ここまで離れている場所は考えていなかったので、初めて耳にした幼稚園でした。

 

前者は最初から無理なので後者しか選択肢は無く、でもこれ以上自分で探すことは出来ないと思ったので、後者の幼稚園を後日見学に行くことになりました。

 

この時期娘がやっていたのは、相変わらずパズルや絵合わせの類。

行動観察はあまりやらずじまい。ここのお教室では、幼稚園受験希望の子が娘くらいしかいなかったため、グループでの行動の練習は全く出来ませんでした。

体験で訪れたお教室は、雑居ビルの中の1フロア。大きな駅から徒歩7,8分といったところ。中は思ったよりも狭くて、「少人数制にせざるを得なかった」感じ。
そして入り口の辺りには合格者の氏名が張り出されている、というお教室に良くある風景。ん?でも幼稚園の子は極端に少ないような‥‥?
でもお教室自体が初めてだった私は、またもや「こんなものなのかなあ」と思い、そのまま進んでいきました。
 
上履きに履き替えて靴箱にしまう。ここら辺はプレスクールで慣れているので、問題なし。声をかけると年配の女性室長がやってきました。
その後、娘と簡単なパズルや絵合わせをして、改めて私と志望の幼稚園などの話を始めました。
プレスクールに通っていたからか、ある程度のことは身に付いていたので、
「今からでも見込みはあると思います」
とのこと。
しかし、このときすでにもう6月の半ば。入試は11月初め。1,2歳から準備を始めることも珍しくない幼稚園受験の世界では、遅すぎるスタート。
 
「もう他のところでは受付けてくれないと思う」
「ぜひともうちで見させていただきたい」
「もうすぐ夏期講習もあるし、今すぐ入会してくれないか」
 
畳み掛ける勧誘に、私も「今入っておかないと、行き場がなくなっちゃうのかな」と焦り出し、結局入会することに。
そして娘のお教室通いが始まったのでした。