Q.
給料はあなたの価値なのか?
A.
世論としては、YES
市場価値(発揮した成果や重要性/稀少性)によって決まると信じられている。
アメリカの社会学者である著者が様々な企業や業界の実態調査を行った結果、発した回答は「NO」であった。
市場価値が高まると給料は自然と高くなっていく。
経営者や部下に給料を告げる上司としては、市場価値≒給料という神話を押し通したいところである。
しかし、著者の調査結果を踏まえると、決して間違いではないが、YESと一概には言えない。
「NO」につながる著者の見解を1つ引用する。
株式資本主義とは、収益が労働者ではなく、経営者と株主に分配されるようになったシステムである。これが、ここ数十年のアメリカ人労働者の賃金の停滞につながっている。労働者の賃金は、さまざまな形で影響を受けている。最も大きいのは、給与そのものの削減である。
そういう構造の社会で生きている。
“給料”を第一に目指す場合は、構造を踏まえて動かなければならない。
“資本”を第一に目指す場合は、分配される側となる株主として力をつけていく動き方もあるだろう。
“給料”や“資本”を追求しない動き方もある。
自身に照らすと、いち会社員として会社より給料をもらって生活をしている。
“給料”は上げたいが、経営者に回りたいかは異なる。“資本”も欲しいがそこに注力しきるほどの資金力や気概はない。
“給料”や“資本”とは別の軸での自由や喜びも欲しい。
分かりやすく1つの道を選べない優柔不断さを抱えつつ、また悩み少しずつ生きていきたい。
(参考図書)
『給料はあなたの価値なのか_賃金と経済にまつわる神話を解く』
ジェイク・ローゼンフェルド 川添節子 訳
NTT Group BIBLIOTHECA-the weekend library-(2024.2.3 放送回)にて紹介
(J-Wave/土曜日15:00-15:45)