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「本当に2強???」
このレースではレットディザイアとブエナビスタの2頭が有力視されていますが、本当にこの2頭で決まりなのか???
答えはNOだと思います。
まず2頭の血統を見ていきたいと思います。
レットディザイア
父マンハッタンカフェ(SS)×母父カーリアン(ニジンスキー)×母母父SW(サドラーズウェルズ)
クロス・・・ノーD 4×4
全体的にスタミナと底力が強調された配合で、切れ味しか問われない流れは向かない印象。
血統だけ見れば2400m王道血統と言っても差支えないと思います。なのでJCや宝塚記念といったある程度のペースで流れてスタミナ勝負になる牡馬混合戦でこそ真価発揮だと思います。
ブエナビスタ
父スペシャルウィーク(SS)×母父カーリアン(ニジンスキー)×母母父Lord Gayle(ターントゥ)
クロス・・・ニジンスキー 4×3
ニジンスキーのクロスが濃い分、末脚は息が長くスタミナが強化されています。ただニジンスキー特有のエンジン点火までの助走距離を必要とします。これで取りこぼしたのが秋華賞と札幌記念です。なのでこちらもある程度早い段階でラップが上がっていくレースがベストです。また京都外回りのように坂の下りからペースアップしていく流れはベストコースといえると思います。
血統的には2頭とも2400mの本格派であることが分かると思います。
では今回問われる適性はなにか・・・?そのヒントは、コイウタ・エイジアンウインズ・ブラボーデイジーにあると思います。これらの馬たちは、軽いSS系で切れ味を武器にすることと、前で先行(6番手あたり)から33秒代の上がりを使えることです。
逆に人気で消えた馬を考えてみます。
2007年
カワカミプリンセス 1番人気 10着
スイープトウショウ 2番人気 9着
2008年
ウオッカ 1番人気 2着
ニシノマナムスメ 2番人気 5着
ベッラレイア 3番人気 8着
この事から、牡馬と勝負出来るスタミナを持つ馬で後方から行くタイプは壊滅的であるということです。
レットディザイアとブエナビスタはこの点で過去に沈んだ馬たちと適性面、脚質面で消えるパターンに入るのです。個人的にはレットディザイアは消えるのではないだろうか。と見ています。下手すれば2頭とも消えると思います。
攻略ポイント
・軽くてキレるSS系と前に行けるパワー
軽くてキレるSS系と言えば、フジキセキ・アグネスタキオン。もしくは母父SSで切れ味をダイレクトに生かすタイプです。また前に行けるパワーのあるヴァイズリージェント系、ミスプロ系も適性が高いと言えるでしょう。
逆にダメなのが欧州ノーD系です。ただ今日は母父トニービンのブラットバイアスがありました。
・前に行けて上がり3ハロン33秒台
二つ目のキーポイントとして前に行けて上がり33秒台の末脚を使えるということです。ただ今の馬場は異常ですから、前に行けるというのはもっと重要なポイントかもしれません。
・ブエナビスタ>レットディザイア
ブエナビスタは先行策の経験がある分、レットディザイアよりは魅力があります。
印は明日発表します。