弥彦温泉「バーデンヴァイス」 | 馬の会長日記

馬の会長日記

「馬の会」の会長“のみ”の気まぐれ日記。
競馬はもちろん、前に住んでいた新潟のこと、
今住んでいる埼玉のこと、趣味の旅行に、
アルビレックス新潟、グルメなどなど
その時思ったことを気ままに更新してま~す。

先日、「弥彦神社」に初詣に行った後に、またもや温泉に浸かってきました。

「弥彦神社」の門前にはいくつかの温泉宿があり、
「弥彦温泉」は古くから参拝に訪れる客に親しまれているんですよ。

そして今回は「弥彦神社」の鳥居の目の前の通りに面している日帰り温泉
「バーデンヴァイス」に行ってきました。

イメージ 1


表の参道側に面したこの洋風な外観は実は裏口の宿泊施設「ホテル ヴァイス」や、
地元の素材を使った本格フレンチが楽しめる「レストラン ヴァイス」の入り口で、
通りをグルっと逆側に回ると日帰り温泉施設用の正面入り口があります。

温泉の受け付けはこの正面玄関の入り口にあり、参道側から入ると靴を脱いで一度お風呂の前を過ぎ、
長い長い廊下を歩いて行かなければなりませんが、この日はお風呂の前のフロントで対応してくれましたよ。

イメージ 2


実はここにはもう何度か来た事はあったのですが、
久しぶりに来てみたらいろいろと営業形態が変わっていました。

もともとは「東京亭」という旅館だったのですが、雰囲気ある洋館の様に
2003年の4にリニューアルオープンし、当時は結構賑わっていたんです。

ボクも「弥彦神社」に近い、ちょっとオシャレな日帰り温泉としてなかなか気に行っていましたよ。

それが、今では土・日・祝日のみの営業なってしまい、
フロント近くにあったお土産売り場無く、大きな休憩所も利用できなくなり、
この日も他のお客さんとも会う事もありませんでした。

この約9年間、いったいこの「バーデンヴァイス」に何かがあったのでしょうか?

イメージ 3


ありました・・・色んなことがあったんです。

まず、大きな出来事としては2004年、2007年に新潟を襲った2回の大きな震災で、
確実に県外からの「弥彦神社」に足を運んでいた客足が減少しました。

さらに、2006年の10月には以前にもご紹介しました、
弥彦温泉の1つの「桜井郷温泉」を源泉とする「さくらの湯」が開業されたんです。

ここはボクも★4つをつけたオススメの日帰り温泉移設で、
そちらに多くのお客さんは流れて行ったことでしょう。


そう言う事もあり、利用客はボクらだけ。

貸し切り風呂じゃないのに貸し切り状態で、写真も自由に撮れちゃいましたぁ♪

イメージ 4


脱衣場にはリストバンドのカギ付きロッカー、ドライヤーや整髪料、そして紙コップの置いてある給水機があり、
息子が積み重なっている紙コップを崩して散らばせちゃったけど、
他のお客さんに迷惑かからなくて助かったぁ♪


さらに、ここまでお客さんが離れてしまった一番大きな事件として追い打ちをかけたのは
2007年12月に「バーデンヴァイス」を利用した60歳代の男性が
発熱や肺炎の症状がみられ亡くなったんだそうです。

死因はレジオネラ症と診断され、新潟県が「バーデンヴァイス」に立ち入り検査を行ったところ
国の基準を最大で5600倍も上回るレジオネラ属菌が検出されたそうですよ。

この男性以外の利用客からはレジオネラ症を発症したとの報告もなく、
この男性との因果関係もはっきりはしていませんでしたが、
「バーデンヴァイス」はこの後しばらくの間自主休業し、清掃や消毒をし、
水質の再検査をしたうえ翌年の1月に営業を再開したんだそうです。

不明なところも多いですが、やっぱり不安になりますよねぇ。
飲食店やこういうところは、一度こういった疑いがかかるとキビしいもんです。

イメージ 5


浴室には一部からジェットが出る大浴槽に水風呂、サウナ、そしてジャグジー風呂・・・があるはずでしたが、
この時はジャグジーのバブルが止まっていて残念。

相方に話を聞くと、女風呂は蓋が閉められていたそうです。

ん~客がボクらだけだからって、この手抜きは無しでしょ!

ちなみに、これら内湯は残念な事に温泉ではありません。


唯一の温泉が楽しめるのは露天風呂のみ。

この日の男風呂は岩造りで雰囲気もありますが、周辺はホテルの壁などに囲まれているので
眺望がいいわけではありません。

ちなみにこの日の女湯の露天風呂は一枚岩をくり抜いた浴槽で、男女の浴室は日替わりです。

イメージ 6


この源泉は「弥彦温泉」発祥の地である湯神社が鎮座する場所を
2007年11月に新たに再掘削した新源泉「弥彦湯神社温泉」です。

もともと「バーデンヴァイス」はちょっと離れた「弥彦温泉」の1つの源泉「観音寺温泉」をひいていましたが、
新たに弥彦神社敷地内から湧いたありがたい温泉、「弥彦湯神社温泉」を利用することにしたんです。

しかし、「含硫黄-ナトリウム-塩化物冷鉱泉」であった「観音寺温泉」は若干硫黄臭もし、
硫黄泉と塩化物泉の二つの性質を合わせ持った欲張りな湯として人気があったのですが、

新たな「弥彦湯神社温泉」は神聖なお湯ではありますが、
泉質は「アルカリ性単純温泉」の無色透明無味無臭のため、温泉感があまり無いうえ、

レジオレラ等の菌を予防殺菌するために次亜塩素を使用し、温度が低いので加温し、
湯量が少ないために加水をし、循環ろ過もしているんです。

ん~・・・お湯が「いかにも温泉」というものから遠のいた。
これもお客さんが離れて行ってしまった要因でしょうね。

イメージ 7


ちなみにこれはサウナ↑

3人ぐらいでちょうどいい広さなので、あんまり混むのもつらいかもしれませんが・・・


しかし!

結果的には「観音寺温泉」から「弥彦湯神社温泉」の源泉を変更して正解だったんですよ。

ナゼなら、「観音寺温泉は」昨年の3/11の「東日本大震災」の影響で源泉水位が低下したため、
温泉の供給が停止してしまったんです。

それによって廃業してしまった温泉宿や施設もありました。

いくつも重なってしまった不運でしたが、今もなお、こうして営業できている・・・

もしかしたらここで「おやひこさん」が守ってくれたのかもしれませんね。

温泉の質としては薄められていて満足いくものでは無いかもしれませんが、
「おやひこさま」のおひざ元に湧いた神聖なる温泉として、ご利益があるかもしれませんよ。




※泉質、施設、アメニティ、料金、アクセス、雰囲気、清潔度、混み具合、
その日の気分、体調などなど、ボクの独断と偏見とわがままで付ける、★5点満点の温泉「お好み度」。



・・・お好み度★★★☆☆

お湯としては満足度がかなり下がるけど、洋風な雰囲気も悪くないし、
ホテルなだけあってアメニティも充実しています。

ポジティブに考えれば、空いていて貸し切りだったのは最高だね♪

なんたって歴史ある「弥彦温泉街」の日帰り温泉で、
数々の不運を乗り越えてきた施設だし、ご利益がありそうですね。

ってことで、オマケと今後の期待を込めての★3つ!

弥彦温泉「バーデンヴァイス」

新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦2929
電話:0256-94-5612
料金:大人/750円 小人/500円(バスタオル・フェイスタオル付き) 3歳以下/無料(タオル無し)
営業:11時~17時(土・日・祝日のみ営業)
※悪天候などにより臨時休業や早く閉館することもあります。