馬人(うまんちゅ) -2ページ目

第33回:競馬ダイジェスト番組について考える

「うまなでくん」を見て以来、良い競馬ダイジェスト番組とはなんだろうと考えさせられる毎日であるが、一言でいうと「競馬の芯」をたった30分でとらえ表現しなければならないとことなので、非常に難しいことである。

まずキャスティングだが、競馬のことを知っていて鋭くかつ面白いコメントも出せる人を選出するということで、非常に難しいことだが、重要である。

CXの福原アナはCXをクビになっても間違いなく、競馬解説者・コメンテーターとして

活躍することができる貴重な存在だ。マスクもいいので、悪い印象もない。

こういう存在はなかなかいない。どうしても競馬解説者というと、オヤジというイメージがやはりどこかであるからである。

女性としては元競馬騎手で解説者に転向した細江純子氏がいるが、最初はどうなるかと思うほど原稿棒読みで、カミカミだったが、最近は本当に成長したなあと驚かせる。

ちょっとした気の利いたコメントがファンにとってはうれしかったりする。こういったことができるかどうかが、ポイントなのだ。

メインとしては福原・細江この2人を軸にした番組が良いと私は思う。

そして競馬のご意見番及び競馬初心者の女の子。この計4名がレギュラーで、あとはコメディアンやタレントが純レギュラーとして登場するとかあとは企画内容によって広げられる。

そして企画内容だが、当日のメインレースのビデオはもちろん次の日のメインレースの予想。これは最低限必要だが、「かつての名馬に会いにいく。」なんてコーナーがあっても良い。それというのは大種牡馬のサンデーサイレンスの2世で一昔前に日本の競馬戦線をにぎ沸かした馬たちが、今の現役競争馬のほとんどの父なのだ。

ダンスインザダークの菊花賞やタニノギムレットの日本ダービーなど、今でも鮮明に覚えているのだが、その子供たちが今のクラシック戦線をにぎわしている。当然昨年大活躍したディープインパクトの子供もあと3年後にデビューするのだ。

こういった世代交代のサイクルが非常に早いのが競馬の醍醐味でもあるのだ。

競馬に興味を持ってもらえるという視点ではこれが最も良いことなのではないか。かつて自分の応援した馬が親になり、その子供がまた走る。これが競馬なのである。

またせっかく競馬初心者の女の子を出すのであれば、3ヶ月間の牧場体験記なんていうコーナーを設けてもよいかもしれない。全く競馬を知らなかった女の子が3ヶ月間牧場での馬との生活を通じて、競馬の厳しさや楽しさを知ってそれをレポートするなんていう企画はどうだろうか? 見ていてその子を応援したくなる気持ちと、競馬に共感を生む内容ができるのではないかと思う。

競馬の醍醐味・切り口は様々にある。それを感じることができるのには少なくとも3年はかかる。3年間を通じて競馬初心者に競馬の楽しみを共感してもらえるような内容の番組づくりを高学歴のテレビ局員には期待したいものである。

第32回:良い競馬ダイジェスト番組とは


先週、うまなでくんについての批評を書いたが、かなりの反響があった。

ミクシイの競馬コミュニティでのこの番組についての批評もものすごく、間違いなく1Qでの打ち切りは決定といっていいだろう。

しかし、批評ばかりしていてもしょうがないので、今日は良い競馬ダイジェスト番組について考えてみたいと思う。

まず、30分の競馬ダイジェスト番組で最低限必要なものは

当日のメインレースの実況・結果(最低でも4コーナーからゴールまでは流して欲しい)

翌日(土曜日の場合)のメインレースの予想(調教ふくめて)

当日の競馬トピックス、翌日にあるイベント

この3つは最低必要だと思われるが、うまなでくんはなんとこの3つのポイントすべてがないのである。この3つの必要最低条件を満たすだけでも10分は使うが、あとの20分で番組の個性を演出しなければならない。

その方向性を決めるのが、キャスティング及び企画内容といえるのだが、これにも

いくつか基本パターンがある。

タレント+予想家+局アナの場合:エンターテイメント性が強く、どちらかというと競馬はサブ的な位置づけ。エントリー層向け。タレントがどれだけ競馬のことについて

知っているかも企画に左右される。

予想家+競馬実況アナ:競馬にのみ特化した内容。マスター向け。

局アナ+予想家(+タレント)の場合:デスクでは競馬ダイジェスト&予想、別コーナーとしてタレントが予想したり、競馬の取材をしたりするケース。

繰り返しになるが、うまなでくんはこの3つのどれにも当てはまらないある意味異次元の番組である。では良いダイジェストの企画内容とは実際どういうものなのだろうか。

次回その企画内容についての私の思うところについて書きたいと思う。

第31回:うまなでくんを斬る!


CX系列土曜日深夜1:15~の30分枠で、昨年若槻千夏がメインを勤めた「うまッチ!」の後任番組が今年1月からスタートしたが、この番組は本当にひどい! 今日は少しこのふざけた競馬番組に渇を入れようと思う。


まず私が思う、ひどい理由をざっくりと列挙すると

①出演者の安田美沙子を含め3人全員の女性が、誰も競馬について知らない。それによるカンペの棒読みが見ているこちらが恥ずかしくなるくらいにバレバレである。


②本来の競馬ダイジェスト番組という機能は無視したのか、土曜日のレースの結果もでないし、また次の日の重賞レースの予想もない。ただし、一週前の重賞レースのダイジェストだけは流す。このタイミングで前週のレースのみをレビューするのは少し遅いと思う。あと安田美沙子が女性キャスターのなりでニュース形式でしゃべるのだが、滝川クリステルのパクリがバレバレ。


③女性の足元を意識した異常なローアングル。この時間の枠はいつからギルガメになったのか?

 

④うまなでくんという競馬のぬいぐるみが出題する競馬をネタ×エロを交えたクイズコーナー(名前忘れました)について、下心がミエミエの出題であまりにくだらない。またクイズに負けた子に対して、エンディングで罰ゲームをする。にんじんをしゃぶらせてみたり、何をさせたいのか?くだらない。恋のから騒ぎのパクリか!?


一言で言うと、競馬をバカにしているのかという内容である。

競馬初心者に対して、競馬に関心を持ってもらえるような内容にはなっていないのである。

ただ女の子を出しているだけ。しかも3人ともが頭の悪そうな。競馬はキャバクラではないのである。


JRAがせっかく今、近年にない良いブランド広告を行っている中で、競馬の品格をあまりにも下げる番組である。

高学歴のCX局員は少し考えて欲しい。誰のために、何の為にこの番組の企画を行っているのか?

ディープインパクト引退後に、競馬の知識はないが、ディープインパクト効果で関心を持った層を対象にしているのであれば、

アプローチの勘違いもはなはだしいのである。JRA及びJRAのブランディングを担当する大手広告会社からこの番組にクレームが入り、打ち切りになるのは時間の問題であろう。競馬ファン及び番組視聴者をバカにする番組は公共の電波で流すのはやめてほしい。私ももう2度と見る事はないだろう。

第30回:FEEL LIVE

正月ボケでブログ更新をサボってしまいましたが、今年もより一層競馬のお役立ち情報をご提供させていただければ

と思っておりますので、よろしくお願いいたします。


2007年の中央競馬の開催もすでに2週目に入って、熱いレースが繰り広げられています。

そしてJRAの今年のブランドコンセプトは「FEEL LIVE」という実際に競馬場に行って生のレースを体感して欲しいという競馬の躍動感を伝える内容でキャラクターに織田裕二氏が採用されている。

具体的な施策としては、ディープインパクト引退後の競馬ファンはなれを抑制する躍動感のあるブランド広告展開や、東京競馬場にある日本で最もワイドなスクリーンの設置を他競馬場にも導入していくなど競馬場内の改修も今後進めていくという方針だ。


ブランド広告は織田裕二氏が「FEEL LIVE」というテーマで競馬の躍動感を伝えるものと、競馬を人生に反映させた

ような印象的なコピーをかかげレミモロメンの唄に乗せたタイプの2パターン並行で走っているのも特徴だ。

今後の展開が楽しみである。


また2006年のJRA賞も発表され、年度代表馬に二年連続でディープインパクトが選出された。

実績結果からいえば当然であるが、凱旋門賞失格や51億円の種牡馬としての価値など競馬に馴染みのない人々にも

あらゆる意味でインパクトを与えた。今年は256頭もの種付けが決まっており、すでに1回の種付け料が破格の1200万円

とさらに話題はつきないが、今後の種牡馬として良い産句を出してくれる事を期待したい。


いろいろと話題は尽きない競馬界であるが、このうまんちゅも「FEEL LIVE」精神をモットーに読者の方々に

お伝えできればと思っておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。



第29回:有馬記念

今年最後の大一番、有馬記念が終わった。

結果はディープインパクトの圧勝。 引退レースを飾った。

文句ないレース。そしていつもの衝撃の大外一気。すべてがディープのために用意された舞台であった。


ディープ効果でいろいろあった2年間。これからの競馬界が寂しくなるが、2世へ期待したい。


また若槻千夏も本日でラストラン。共にお疲れ様でしたといいたい。

第28回:若槻千夏一瞬(ひととき)の復活!

CX系、「スーパー競馬」、「うまッチ」のメインキャスターを務める若槻千夏が体調不良から約2ヶ月、来週の有馬記念ウィーク

でひとときの復活を果たす。体調不良の原因が、生中継の競馬番組のプレッシャーによる大腸性胃潰瘍という診断だが、もともとアナウンサーでもない彼女が競馬の難しい用語や払い戻し金額を間違いなく、正確に報道しなければならないと言うプレッシャーのため、夜も眠れなかったということだ。若槻は意外にも繊細な心の持ち主。競馬番組での払い戻しの番号の間違いで、怖いおじさんに刺される夢も見たそうだ。そんな彼女は有馬記念でのディープインパクトのラストランを伝え、競馬番組から姿を消す。

いろいろなプレッシャーがあったかと思うが、お疲れさまといいたい。

第27回:サニーブライアンの大西騎手引退

今週、私にとってショックなニュースがあった。

97年の皐月賞、日本ダービーを、いずれも人気薄のサニーブライアンで鮮やかに逃げ切った大西騎手の引退が決まった。


大西騎手は皐月賞制覇までは私も名前を聞いたこともなく、地味な存在であった。もちろんそれまでG1は未勝利。騎乗技術は高いが、営業ベタ(いい馬が回ってこない)不器用な騎手であった。そんな大西騎手が、皐月賞では不利といわれる中山競馬場の大外18番枠から鮮やかな逃げ切りを決めた。皐月賞が行われる中山は直線も短く、先行馬に有利なコースなのだが、幸運にもこのときの1番人気が最後方からの追い込み一手しかできないメジロブライト。1番人気をマークするスローな流れにもなったため、運もサニーブライアンに味方した。日本ダービーでは皐月賞で追い込み届かず4着に敗退したメジロブライトが、直線の長い東京競馬場のダービーではとどくであろうであろうとのファンの読みから再度1番人気になる。そしてまたしてもサニーブライアンは18枠。このときも運命はあった。

大西騎手はレース前からの逃げ宣言。レース前のインタビューで「1番人気はいらない、1着がほしい」という名言を語ったが、

サニーブライアンは皐月賞を勝ったにもかかわらずこのダービーでは6番人気。皐月賞がフロックであったというファンの見解であった。しかしその前評判を覆す、4コーナー先頭から他馬を突き放しての逃げ切り。サニーブライアンの強さが本物であったことを証明した。しかしこのサニーブライアンはこの日本ダービーを最後に引退。 大西騎手はこれ以来また華やかな競馬界から静かに消えたのであった。


引退後は競争技術を指導する会社に就職し、後輩の指導にあたるという。 本当にお疲れ様でした。といいたい。 



第26回:阪神競馬場リニューアル

先週東京競馬場で行われたジャパンカップでのディープインパクトの鮮やかな勝ちきりから、1週間明け、舞台はいよいよ暮れの中山(関東)、阪神(関西)と移る。

今日はその阪神競馬場でG1の2歳牝馬による阪神ジュベナイルフィリーズが行われたが、昨日から開幕した阪神競馬場リニューアルの新コースによる初めてのG1レースである。


リニューアルされた阪神競馬場は、直線は外回り477mと長く、東京競馬場(530m)に次ぐ、JRAで2番目の直線の長いコースが誕生した。極端なカーブが多かった旧阪神競馬場に比べて、カーブもなだらかになり、芝も深く、スピード馬というよりも力のある馬が力を出し切れるコースと性格が変わった。


阪神競馬場というと、本日のジュベナイズフィリーズも1600mであったが、4月に行われる春の3歳牝馬クラシック第一弾1600mで行われる桜花賞は特徴的なレースで、スタートしてからすぐにコーナーに入るコース体系の為、内の1枠に入る馬と大外の8枠に入る馬で1秒以上のハンデがあり、かつ逃げ先行馬が良いポジション取りを行おうとするため、前半のペースが後半にくらべてかなり早くなる「魔の桜花賞ペース」といわれる波乱のレースであったが、来年からリニューアルされた新コースで行われる

桜花賞はスタートから最初のコーナーまで400m直線があるため、内枠と外枠のハンデがほとんどない。

そのため、力のある馬が順当な結果に落ち着くレースと性格を変え、また桜花賞で好走した馬が、そのまま3歳世代女王の東京競馬場で行われる2400mのオークスで結果を出すという傾向はますます強くなってくるであろう。


また秋のG1菊花賞(3000m)のトライアルレースの神戸新聞杯も、新コースの整備により、来年より2000m→2400mと距離変更になり、ますますトライアルレースとしての位置づけが重んじられるであろう。


来年のクラシック戦線を、新コースで行われるレースの傾向を今から把握して、検討していきたい。



第25回:外国馬不在のジャパンカップダート、たった2頭のジャパンカップ

今年のジャパンカップウィークは土曜日のダートが外国馬出走なし、日曜日の芝は2頭と非常に寂しい結果となった。ジャパンカップは国際招待のG1レースであり、JRAが外国馬の来日に関するすべての費用を負担する。そして芝の方は2億5千万という

日本のG1レースで最高賞金のレースである。にもかかわらず、外国馬の来日が土曜日は0頭、わずか2頭これは何を意味するのか。簡単にいうと、日曜日は超ハイレベル。土曜日はジャパンカップダートの国際的地位が低いという事を意味している。


日曜日のジャパンカップには言わずと知れたディープインパクトが出走する。凱旋門賞では3位入線、失格と苦杯をなめたが、

1番人気に支持されるほどの世界的に見ても逸材である。9頭中ディープを除く8頭が欧州の馬だったのにもかかわらず、1番人気に支持されたということは、世界広しとしても、相当日本の競馬レベルも上がってきているということである。

またそのディープに日本馬で唯一先着し、海外G1を勝ったハーツクライ、3歳クラシック2冠のメイショウサムソン、菊花賞2着のドリームパスポート、天皇賞2着のスゥイフトカレント。日本馬の層の厚さはジャパンカップ史上最も厚いといっていいだろう。

この層の厚さに、各国の有力馬が敬遠したと考えられるが、外国馬の中でも今年の欧州年度代表馬のウィジャボード+世界一の騎手と呼ばれるランフランコ・デットーリとのコンビはかなり見ものである。

ウイジャボードは去年もジャパンカップに来日したが0.3秒差の5着。十分食い込む可能性はある。

また日本来日常連のハモンド厩舎のフリードニア。日本のレースを知り尽くしている厩舎だけに不気味な存在だ。


土曜日のダートの方は、万年G2ダートクラスの馬の集まりで非常に寂しいレースとなった。

このメンバーで国際G1の格付けを与えるのが適切かどうか。JRAもG2に格下げも検討して欲しかった。残念である。









第24回:15年ぶりのG1レース1位入線降着についての論議


今週は、失格論議に沸いた1週間であったので、馬人も1日2話のビック更新である。

日曜日に行われた古馬・3歳のメス馬のG1レース「エリザベス女王杯」において、G1レースでは15年前ぶりになる1着馬の降着事件がおきた。15年前の天皇賞・秋で武豊がメジロマックイーンで1位入線(2着に5馬身差の圧勝)で18着最下位に降着した事件がおきて以来の出来事である。


その馬はカワカミプリンセスといい、牝馬限定のG1オークス・秋華賞を勝ち、ここまで5戦5勝。このエリザベス女王杯で6戦6勝になるはずであったが、事件は4コーナーを過ぎて最後の直線でおきた。ヤマニンシュクルという馬の進路を妨害(斜行)というのが審議の対象であった。このヤマニンシュクルは最後の直線でカワカミプリンセスに前に入られ、一瞬立ち上がるような場面があり、レース終了後騎手が下馬。その後予後不良というかわいそうな事態になっている。


このカワカミプリンセスは1番人気で現在まで無敗。失格にするには主催者側のJRAもかなり勇気が言ったのではないかと

思う。ディープ事件もあり国内の競馬はクリーンな競馬を実施していると思われたいJRAの意向もあったのかもしれないが、

パトロールビデオを見ても確かに斜行しており、現実的な証拠はそろっていた。


結局カワカミプリンセスはヤマニンシュクルが12着であったため、その後ろに降着のため12着。無敗がこのような形で

閉じた。