中山(14日)-競走馬たちの光と影 | 馬券究所~競馬ですノート~

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この分析方法でレースを振り返り、潜在能力と将来性を判断する!

◇芝は、水準よりも少し時計(前日と比較すると0.5秒ほど)が速くなり、ダートは1800mに関してだけ0.5秒ぐらい水準よりも遅かった。


2R 3歳未勝利 1800mダート

1着・キリキングスター=前走からの上乗せあるかどうかが鍵だったが、大きな前進で水準以上に駆け2着に5馬身差。道中で気合い付けながらの追走から判断して、距離は長くて良く今後の成長もありそう。

*初ダートで2着のリバティバランスは、母系的にもダートで変われたといえ、ただ粗削りな走りだけが気懸かり。これで競馬を覚えたら、次にも勝ち上がれそうな気配。


5R 3歳未勝利 1600m芝

1着・ケイアイルーラー=経験馬を相手に最内枠でのデビュー戦で、気の小さい馬なら見せ場なく終わるところを、苦にせず立ち回って水準以上の走破レベル。これからテンションが高くなるとか、他に癖がなければ昇級後も楽しみ。

*2着のコスモカンタービレは、中山だと評価を下げられないようで、休み明けで3着のケイビイテルマは、以前からジリっぽいので上積み微妙としても、今の未勝利なら次からの1.2回で卒業しなければ先がない。

いつもテンションが高めのプレタポルテは、攻め控えて4キロ減の馬体が敗因で、そろそろ気性的に上積み疑問となり、これに前走で先着していたランダムトークも気丈なタイプとは言えず、今回は外から先行できなかったのでサッパリ。内に潜り込むか、楽な先行が理想。


6R 3歳500万下 1200mダート

*勝ったアイシークレットは、他のスピードタイプを気にせず逃げたのが正解ながら、このあとは古馬混合の時期になるまで評価は据え置きとなり、2着のエアティアーモは最初に躓いたのが惜敗の原因だが、すんなり逃げられるようなら次にも勝ち上がれそう。ただし、それ以上ではないので、リズムが狂うと着順を下げる可能性もある。

3着のココカラは、先行馬が多いのを察知してか、内枠から控えて差す戦法に出て差し切れなかったが、短距離の方が走れるのは間違いなく、次以降もメンバーと展開次第で、逃げず好位策で4着のグランデワイルドは、1000mを逃げ切った実績があるから、この距離でもバテを恐れず先手を取りに行った方が良さそうで、今回は完全に決め手負け。学習が実るか、それともスケールを小さくしてしまうか、あと2.3走が鍵となりそう。


7R 3歳500万下 2000m芝

2着・クォークスター=かなりの確率で逃げるのは今回の勝ち馬と見ていたから、この馬の位置取りが勝敗の分岐点だと思っていたら、一列分だけ後の位置取りになり、スムーズに馬群を捌けなくて完敗の2着。この競馬しかできないようだと、勝ち上がった場合には展開待ちとなるので大きくは化けられそうもない。

*楽な先手で逃げ切ったマルカボルトは、今後も先手を主張するのが生きる道といえ、昇級しても同じ形に持ち込めるなら、チャンスなしとは言えない現代競馬。


8R 500万下 1800mダート

*ここに来て、やっと走るスイッチが入るようになっていたカーネリアンシチー。地方とはいえ、川崎・船橋の左回りで1.2着の実績があるのに、なぜか東京での出走を回避して一息入れ、それで使ってきたら内にモタれるのが悪化して馬群に沈んだ。もともと良い仔を出している母ではないから、こういったリズムの狂いは気懸かり。元の、凡走続きの時代に戻らないことを祈る。


9R 1000万下特別 1200m芝

*遠征競馬ながら、距離短縮の鞍上強化で相手関係も楽だったウインキングストン。小倉まで待たずに取り上げようかとも思ったが静観したら、直線では内に詰まって追えないままゴール。あまり馬体重が減るのは良くないとしても、今回の上がってくる姿を見たら、1200mは初でも一番合っているようにも感じた。これなら、稽古内容が良ければ、阪神(コース2戦1勝)で同じ距離に使ってきたら見直す手あり。


12R 1000万下 1800mダート

ベルモントガリバーは、スタートで少し後手に回り、そこから脚を使っての好位追走で、こうなるとバテなくても切れる脚がないので、ハナ差の惜敗は鞍上が押せるから頑張ったもの。甘い鞍上だったら、今回は4.5着の内容。今後、この不安点が出なければ勝機を掴むかもしれない。

メイショウパルマは、切れの点では上記馬以上だが、内枠ということもあってか無理な位置取りをせず、そこから向正面で外に出した時に舌を出したようで、動きたくなかったとは思うが動きかけ、また止めて気持を整えて追い込んだが、最後は集中力を欠いて馬券の圏内に残れず。癖を体験していないと乗りにくそうで、今回は手替りがマイナス材料になった。そういった意味での敗戦だから、今回の結果だけでは見限れない。

ちなみに、このレースの勝利で、蛯名Jは1800勝まで残り1勝と迫った。