あら、もう6月…、早いものですね。。。

ということで、6月のおすすめ映画はこちら。

<イチオシ>→『ザ・ロード』

同じ終末ものの『ザ・ウォーカー』の影に隠れてしまっているけれど、これ、傑作です。

世界が死滅し、わずかに生き残った人々は食料を求めて人喰いと化す中で、
父は幼い息子に「人喰い集団の餌食になるぐらいなら、自殺を選べ」と銃の使い方を教え、
生きることを諦めた人たちが自殺、もしくは餓死している人を見て怯える息子に対し
「こんな光景はもう見慣れただろう」と強くなれといわんばかりに諭します。

父子が旅の途中で出会う老人(ロバート・デュバル)がつぶやいた
「死にたいかって? そんな贅沢を望むのは愚かだ」という言葉に表されているとおり、
生きることがいかに過酷かが伝わってくるのと同時に、
それでも強く、気高く生き抜こうとする父子の姿にやられます。
かつ、全編が緊迫感にあふれ、そのへんのホラーよりよっぽど怖いです。

原作は、『ノーカントリー』のコーマック・マッカーシー。
個人的には、今年上半期のベストワン映画となりました。

ちなみにヴィゴ・モーテンセン、この映画でも2度ほどムダ脱ぎされております。
滝壺で水浴びするシーンなんて、息子役の少年はTシャツとパンツをはいてるのに、
ヴィゴは生まれたまんまの姿ですっぽんぽん。普通は逆でしょう(笑)。
この人、どんだけ全裸が好きなんだ…。

<ニオシ>→『告白』

これはもう言わずもがなですが、最後まで映画の圧倒的な力に押され、目が離せません。
あの映画化しにくそうな独白形式の原作を、原作以上のミステリーに仕上げていて、
中島監督すごいです。もうアッパレ、という出来。

松たか子が「このクラスに娘を殺した犯人がいます」と告白するシーンなんて、
中島監督の演出&編集術と松たか子の怪演が混じり合って、もう鳥肌ものです。

<サンオシ>→『アイアンマン2』

これも詳しくは書きませんが、前作よりも格段に面白くなってます。

あとは『純喫茶磯部』で評価された吉田恵輔監督の『さんかく』もおもしろい。
ナンパ男からも「ブス」と言われてしまうストーカー女を演じた田畑智子のウザさがリアルでいい。
かつ、AKB48にはあまり興味ないけど、小野恵令奈のふにゃんとした小悪魔ぶりもよかったです。

もちろん『セックス・アンド・ザ・シティ2』もすごく楽しかったですが、
今回はとくに何が起こるわけでもないので、ファン以外にはおすすめできませぬ。

ほかにもまだあるけど、とりあえず6月はこんな感じかな。

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ツイッターに映画『告白』とドラマ『Mother』の子役は同じか?と
つぶやいたけど、やっぱり同じ女の子だったんですね。
まあ、調べればすぐにわかることなんだけど。

たぶん、天才子役と言われるには、演技がしらじらしすぎるんだけど、
『Mother』は嘘をついている親子関係で、
彼女自身、作り笑いをするシーンも多いので、
それぐらいがちょうどいいのかと。

『告白』においては、登場シーンが少なく、
なんか似てるな、でも小さい、的な認識だったけど、
そういう印象の残り方でも、
人に記憶させる何かがないと生き残れないんだろうな、とも思う。

ちなみに、その子役の正体は、芦田愛奈ちゃん。
愛奈と書いて、「まな」と読むんだそうな。

2004年6月23日生まれ、ってことは、まだ小学校就学前か!?

いや、あれ? 小学校って何歳からだったっけ?

子供もいないわ、自分の過去はとおの昔だわ、で、
そんな一般常識もわからんようになっておるわ。。。
やっと『告白』を見た。

独白形式の原作をうまく処理し、
それでいて強烈なインパクトを放つ演出は
中島哲也監督ならでは。

他の監督が撮っていたら、もっと平坦で、普通の映画になってそう。
原作の特徴を生かしつつ、それでいて自分の個性を出すって、
すごいぜ、中島監督。

加え、松たか子の演技もすごい。
無表情の奥に隠された壮絶な怒りが、
ときおり透けて見えて、背筋が凍る感じ。
やっぱり松たか子はうまい女優さんですね。

超過保護なママ役の木村佳乃も、
ウザイ熱血教師役の岡田将生もがんばってた。
最近こわれた役が多い木村佳乃はいわゆるハマリ役だけど、
岡田将生はもう生徒じゃなくて先生役なんだな。
ま、さすがに13歳じゃ、生徒役は無理か。