気付けば、手術から4日が経っていた。

熱を出し、病院でみてもらったらインフルエンザで、手術の感傷に浸る間もなく、辛い高熱。

踏んだり蹴ったりだ。



まだ出血は続いていて、時折大量の出血もある。
痛みもある。
私の身体は、大丈夫なのかな...。



私は、昔から大きな虚無感に襲われながら生きてきた。
何をしても満たされないような。
何かが違うと常に感じているような。
それが、彼に出逢って変わったんだ。
欠けていたパズルの1ピースが、パチリとはまっまような、そんな感覚だった。

けれど、それは、長続きはしなくて、
彼は、家庭あっての私なんだという事実が苦しく感じ始めてから、
私は何やってるんだろうって、
自分の全てを否定したくなるような、
虚無感なんて言葉では足りないような、
人前に立つことさえ躊躇われるような、
そんな感覚に陥るようになった。


彼も、私と離れるなんて考えられないと言ってくれるけれど、それは、私だけへの感情ではない。
奥さんと子供と、離れられないんだ。。。
私の妊娠が発覚した時、
彼は、私の妊娠のことなんて放ったらかしで、
家族と離れるなんて、絶対に無理だという気持ちでいっぱいになり、
なんの言葉もかけてくれなくなった。
それって、答えじゃないか。。。
そう迫っても、彼は私との別れを決断してくれない。

当然、して欲しいわけない。
私と歩むことにしたと言ってほしい...
でも、無理じゃないか...
その道を歩みたいというあなたの意思を感じられる瞬間は、もう、今となっては一つもなくなってしまったよ。


結局、あなたは妻を愛している。
情や責任だと言うけれど、すべて歩み寄れてしまうというその言葉は、一番の愛の形ではないだろうか。


ねぇ。
私への愛は、どんな愛なの?
愛していると言ってくれるけど、どんな愛なの...