2017年は今までで一番ゆりかもめに乗った1年だったなぁ。
そして、花鳥風月終わったなぁ。
去年の元旦にドクロイヤーが発表されて(早バレしてたけど)、「太 一 出 る よ ね ! ?」。
とは言え、まさか2回も出るなんて夢にも思わなかった。
天魔王やるための蘭兵衛だったのは後から知った話。
青山劇場でワカドクロ観て蘭兵衛に持ってかれて太一ファンになった私としては、もう一度蘭兵衛やる、しかも天魔王は未來さんってだけでもう期待しかなかったし、実際鳥初めて見た後の1発目の感想は「感無量」。
もう一度見れるなんて思ってなかった。
ん。月の話をしよう。
蘭兵衛が死んで天魔王として蘇った訳で。
鳥で未來さんが歌っていた口説きの歌詞そのまんま月の口説きになっていたり、
鳥では蘭兵衛が言っていた「人間五十年 夢幻の如くなり」を月では天魔王が言ったり、
鳥では天魔王から蘭兵衛に問いかけていた「楽しいなぁ」が蘭兵衛からの言葉になっていたり、
はたまた、捨之介の「今度は間に合わせる」の意味、鳥観てないとわかんないし…!とか、
初日はそりゃー「ぐおぉぉぉぉ……!」ってなったもんです。鳥引きずったまま観に行ったから余計。
そういう観点では「ぐおぉぉぉ……!」ってなったけど、
それ以外ではもう、主に捨之介と蘭兵衛で、どうしようこれ何回も見るのに大丈夫かなって。
でも1週間後に観たら二人ともぐいっと成長してて「あ、これ大丈夫かも」と思い、
見る度に二人とも着々と進歩していて、それを見るのがとても楽しかった。
平均点高く素晴らしいと思っていた霧丸と兵庫も、他のメンツも、みんな一緒に良くなっていくのを見るのが楽しかった。
(ただ、私の中で蘭兵衛はどうしても太一の蘭兵衛でイメージが出来てしまってるので、無意識かもしれないけどどうやらあんまり三浦くんの蘭兵衛を見てなかったっぽい)
でも蘭兵衛はスタートダッシュは早かったけど、ある時から自分のスタイルが決まっちゃったように見えて。
なので結局黄泉の笛の立ち回りはずっと好きじゃなかった。頑張ってたのは認める。
「早けりゃいいってもんじゃねぇんだよ」って言葉をプレゼントしたい。
あ、登場シーンの立ち回りは下手でこちょこちょやってる捨霧見ててあんま見てない。
着実に千秋楽まで色んな面で進歩し続けたのは捨之介かなと。
結局ずっと「今なんて??」って滑舌の悪さはあった(主にサ行とタ行)けどw
それ以外は通ってる間に気になってた点は楽日までにはほぼ解消されていたような。
自分が喋るところ以外はほぼ突っ立ってるだけって状況はだいぶ早い段階で改善されてたし、
「俺か?浮世の義理も(以下略)」等々でやってた傘を肩に背負う時の仕草とか板についてない割に多発してたのが気になってたけど、徐々に両袖を引っ張ってみたり、袖を抜いて懐から手を出してみたりが増えて頻度が減ったし。(そして着物の時のそういう仕草が分からなかったんだろうなぁと想像)
思い返せば初日はあんなに着流しの裾ガバーしてなかったよなぁ。
爽やかな捨之介だなぁってずっと思ってて、太もも出そうがふんチラしようがなんとも思わなかったんだけど、
千秋楽ですごい色気を感じた瞬間があって(別に太ももとかふんチラとかしてない)、やっと「捨之介」たる捨之介を見た気がした。
贋鉄斉の庵のシーンも去年中はずっと台本通りで、ずっとそのままなんだろうなと思っていたけど、年が明けたら急に拙いながらもアドリブが入り始めて、段取り忘れちゃうとかそりゃあかんでしょってのもあったけど、それでもアドリブ出来るようになっただけ舞台に立つと言う事に対して多少の余裕が出来たって事なわけで、頑張ったなと思う。
千秋楽の「終わりたくないよー!」は可愛かったし嬉しかった。あぁ楽しかったんだなって。
「この人多分もう舞台やらないだろうな」って思っちゃうような人もいるからね、たまに。
そんなぐいぐい成長していった二人を見ていたので、ホント風のむかいりは怠慢。(事あるごとに言う)
いやぶっちゃけ初日の立ち回り見た時は二人とも風蘭の再来かと思ったけど。成長具合が違いすぎる。
福士くんはもう一度舞台やる事があったら観たいなぁと思う。
初舞台を踏まえて、次どうやるのかを見てみたい。
天魔王も、ホントやりづらかったと思うんだよね。
ワカ&トリで未來さんの天魔王を3桁回見てる訳で、どうしても身体にしみついているものがあるだろうし。
実際台詞のリズムとかブレスの位置とか、同じだと思うとこ多々あるし。
ただそれがむしろ「鳥を生きた蘭兵衛が死んで上弦で蘇った天魔王」と思うと狂おしい。
「南蛮渡来の夢見酒♪」だけワカなのつらい。
でも「少なければ少ない方がよい」は謎日本語だからね。
でも見事に新しい天魔王を生み出していて、しみじみファンでよかったと思う。ここ最近の成長っぷりはホントに。
なんだろうな、気付くまでは鈍足なんだけど、気付くとものすごい勢いで伸びるなぁ。
「信じて着いてきた」とか言える程の真摯な気持ちではないし、飽きたらやめよって思ってるクチだけど、それでも「ファンでよかった」と思わせてくれた。
そういえば千秋楽だけ首と手の赤の彩度が高かったの気になったなぁ。何の意味があったのか。
聖子さんの太夫が大好きすぎるって話は普通に呟いたからいっか。一番好きな太夫だった。
下弦はライビュ1回現場1回のみだったけど、ライビュが濃すぎて胸焼けしそうだったんだよ。
演技過剰じゃね?と思った位。その後で現場で後方列で観れて印象がプラスになったからよかったけど。
フラグ立てもとても明確に分かりやすく立ててて、初心者のための髑髏城の七人だなと思った。けど、私2度目に見て「うわこんなところでもあんなところでもフラグ立ててるじゃん!」みたいなのが好きなので、やはり違う。
あとは蘭兵衛が正直…でした。優しく言えば「ワカを見た蘭兵衛だね」だけど、「やりたかったからって同じようにやるんじゃキャスト変えの意味がないしそれはコピーでしかないんだよ」って話。
でも、もしかしたら下弦を先に観てたら上弦は薄くてつまらなかったかもなって思わなくもない。
あと下弦の新感線みの薄さは何故なのか、答えが明確に出ない。
全体的には下弦の方がお上手だったとは思うけど。でもなんか私には違った。
あて書きはしてないって話だったけど、
でも全体的に、企画段階では前提として上弦のキャストありきの月髑髏だったのかなって思ってる。
天魔王誕生シーンが増えていた事とか、何も捨ててなくて天魔王を殺さない捨之介とか、ウィンドミル上手い霧丸とか。
あと、映像にした時には上弦の方がよさそうだなって思ったんだよね。
さっきも書いた通り、下弦チームはみんな「舞台としての演技」だから映像にすると濃すぎて。
その点映像班から来た捨蘭はライビュがなかなかよかった。
そういえば、ライビュで映った捨之介の膝が痣だらけだったのが。そりゃそうだよなーそうなるよなーって思いました。
鳥の方が全体的に出来がよかったと思ってるし好きなんだけど、
月(上弦)はぐいぐい良くなっていくから「もっと見たい」と思う謎の魅力があったなと。そう思う。(捨口調)
そう、鳥。殺陣の手数減らされてないサダヲすげーな。
風と月では捨之介の殺陣の手数が減ってるなーって見てすぐ思ったんだけど。
サダヲは動けるって新感線側の信頼があってこその手数だったんだろうけど、あの年齢であんだけやったのホントすごいよ。感服です。
今まで捨之介に感情移入なんてまるでできなかったのに、出来るようにしてくれたのが鳥の捨之介だったんだよー。
サダヲ大好きになったし、福士くんも気付けば好きになっていた。ぐるぐる劇場通いすごい。
既出なんだろうけど3人をワカから中の人年齢で並べると
ワカ→捨天蘭
花→蘭天捨
鳥→捨天蘭
風→蘭天捨(捨天)
上弦→蘭天捨
下弦→捨天蘭
ってなって、天は中間子拗らせた結果のアレなんだなと思いました。
とのー!天を愛してあげてー!中間子逞しく育つけどその分拗らせたら大変だからー!w
って、以前呟いたやつ。
意図的なキャスティングだなと。
そんなこんなで、ワカの蘭兵衛さんと月の天魔王を踏まえた上で、今とても鳥の蘭兵衛さんが観たいです。
BD出るのいつかなぁ。だいぶ先になりそうな気もするよねぇ。4本?5本?あるわけだもんね。





