鬼滅の刃 映画興行記録を塗り替えてしまった「鬼滅の刃」。その根底には新型コロナウイルスを調伏したいという人々の願いが込められているのでしょうね。無限の夢の中に閉じ込められてしまった竈門炭次郎。同じ夢を扱った「インセプション」より、文学色の濃い「惑星ソラリス」を想起した。牧歌的な家族団欒の中に埋もれることを許さなかったのは、ひとえに現実に残されている妹の存在があったからなのでしょう。あくまでも真っすぐな炭次郎と煉獄さん。笑って死ねる人生。それさえあればいい。