俳優のアラン・ドロンさん(1935~2024)がお亡くなりになった。私は多くを語るほど彼の作品を見ていないが、大好きな映画生涯ベストテンに間違いなくランクインする「太陽がいっぱい」主演俳優として深く印象に残る。ここでは「太陽がいっぱい」の拙ブログを再掲する事で追悼としたい。アラン・ドロンさん、どうぞ安らかにお休み下さい。

名古屋は暑い。数年前の夏に訪れた際も暑かったが、今年も天気予報で連日37度だ39度だと、聞くだけでめまいがしそうな猛暑である。その名古屋が今年はとりわけ暑い。いや、熱い。いや、アツい!それは何故か。

現在全国各地の京アニグッズ取り扱い書店やアニメショップなどで「京アニ・アニメ絵・展」が開催されている。私は近場で行けるところがあったら行ってみるか、くらいの気持ちだったのだが、「けいおん!きねんび!」というX(旧Twitter)で驚くべき情報が流れたのである。開催場所によって展示内容は異なるのだが、そのうち6カ所でなんと「けいおん!」関係の展示があるというのだ。岩手、長野、福岡の3カ所は時間的、金銭的にさすがに難しいが残り3カ所は全て名古屋なのだ。これなら行ける!と思い、弾丸日帰りで名古屋の3店舗、ハンズ名古屋店、アニメガ×ソフマップ名古屋駅西店、三洋堂書店新開橋店を廻ってきましたよ。「けいおん!」関係の展示はないですが、ついでなのでTSUTAYA BOOKSTORE則武新町も含めて名古屋コンプリートしました。

「ユーフォニアム」の優子

「ユーフォニアム」の奏

など、アニメーションで一瞬で流れていってしまうには惜しいような素晴らしい原画がたくさん展示されていました!

通称「久美子ベンチ」など、背景もホントに美しいですね~!「氷菓」の芸術的な背景もたくさんありました!

そんな中一番心打たれたのは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の原画でした。なんと「本編ラストカット」と書かれており、大変重要な原画ですね。

この原画にはスタッフの指示が書かれており、そのアツい内容にこちらもアツくなります。

さて肝心の「けいおん!」なのですが、オリジナルの素材と効果を加えた最終的な画像の比較が展示されていましたが、残念ながら原画は展示されていませんでした(泣)アノ回、コノ回、映画のアノシーン・・・の原画を見たかったのですが、残念です。

まあその代わり「けいおん!」と同じ堀口悠紀子キャラデザインの「たまこまーけっと」の原画がふんだんに展示されており、それを堪能できたのは嬉しかったです。たまこ、かわいい!

 

もともと私ひとりで名古屋に乗り込むつもりだったのですが、妻が「おいしいもの食べさせてくれるなら一緒に行く」と言うので(笑)ふたりでの日帰り旅行となりました。三洋堂書店新開橋店がある堀田駅は隣の神宮前駅に徒歩圏だったので、猛暑の中歩きました。

いやあ熱田神宮、素晴らしかったです。(本殿は撮影禁止で撮れませんでした)あ、ちなみに京アニ展は撮影可のイベントです。念のため。

TSUTAYA BOOKSTORE則武新町は隣にノリタケの森があったので、こちらも行きました。あまりの暑さにやられましたが、もう少し陽気が良い時にゆっくり来たかったです。

小倉トーストのモーニング

熱田神宮のきしめん

エビフライ

名古屋名物?ひよこ型プリンのぴよりん、と名古屋グルメも堪能しました!

本来京アニショップでしか買えないらしい「けいおん!」の映画バージョンのアクリルスタンドがハンズで売っていたので、5種コンプリートで買いました!最近は売り切れで、やっと再入荷した商品のようなので、ここは買っとくしかないか。

この日は名古屋のみで京都には行かないから、新幹線の乗車証明取ったところで特典のクリアファイルはもらえない(受け取り場所は京都駅の京アニショップのみなので)んですが、4月の京都旅の時の「響け!ユーフォニアム」のスタンプラリーのエクストラチャレンジの場所が名古屋駅の銀時計だったので、せっかくなのでデジタルスタンプをゲットしておきました!有効期限が7月いっぱいだったので、ギリギリでした!

 

肝心の「けいおん!」の展示は原画がなくて残念でしたが、京アニの素晴らしさは充分に堪能できる素晴らしい展示会でした。でも、こういう一過性で全国に散らばせるんじゃなくて、もっと資料を一カ所に集結した本格的な展覧会を開催するか、常設の京アニ博物館を作って欲しいと改めて感じました。入場料取っても絶対全世界からファン来ますよ。目録売れば絶対売れますよ。京アニさん、本気でご検討下さい。

 

もうこのトキメキ 止めないで!

声優の山本圭子さん(1940~2024)がお亡くなりになった。心よりご冥福をお祈りいたします。このところレジェンド声優の訃報が続き、昭和のテレビっ子であった私たちは大きな喪失感を味わっており、寂しい限りである。

ここに使用した写真は1970年代のものであるが、私が初めて山本圭子のお顔を拝見したのは徳間書店から発行されたロマンアルバム「タイガーマスク」に掲載された写真であり、そのイメージをずっと抱いていたので、古い写真ではあるが敢えて使わせて頂きました。

 

「サザエさん」で1970年代から2023年に降板するまで50年余り担当した花沢さんは代表作のひとつだろう。降板間際はあの独特のダミ声の「花沢節」が聞けなくなっており、寂しかった。

二代目カツオを長く演じた高橋和枝(1929~1999)が危篤の際、関係者が駆け付け呼びかけたが反応がなく、山本が花沢の口調で「磯野くん!」と呼びかけると微かに返事をしたというエピソードが残っている。同じく高橋の葬儀の際に弔辞を読んだ波平役の永井一郎(1931~2014)は「カツオ!父さんより先に逝くやつがあるか!」と涙ながらに語ったそうだが、サザエさんファミリーには泣けるエピソードが多い。

 

「魔法使いサリー」(1966~)では珍しく?イケメン枠の健ちゃんを演じている。健ちゃんは登場回数は多くないながらも準レギュラーだが、担当声優は小原乃梨子、白川澄子と一定しなかった。最終回でサリーとカブを見送る場面ではよし子、すみれ、三つ子とともに立ち合い、この回を演じた事により山本圭子の健ちゃんも印象深い。(「海辺のサリー」の白川澄子版健ちゃんもはっちゃけていてサイコーだが)

「タイガーマスク」(1969~)のガボテン(第56話以降)のタイガー・ザ・グレイト戦で反則攻撃に苦しむタイガーにかけた「ゆ、指がさけちゃうよ・・・」のセリフや

「もーれつア太郎」(1969~)のア太郎は加藤みどり演じるデコッ八とのコンビが記憶に残る。

でもやっぱり私は「がんばれ!!ロボコン」(1974~)のロボコン役が大好きでした。リアルタイムではあまり見てないんですが、夕方の再放送は毎日楽しみにしていました。

後年リメイク版が作られた時にはオリジナルビデオ「燃えろ!!ロボコンVSがんばれ!!ロボコン」(1999)も製作され、ここでまさかの初代ロボコンを演じ、二代目との共演を果たした。このビデオはロビン役の島田歌穂とロビーナ役の加藤夏希の二大ヒロインも出演している奇跡のような作品であり、未見の方には是非オススメいたします。

 

山本圭子さん、長い間お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

 

さようなら、花沢さん。

 

さようなら、ロボコン。