地球を球体によって表現した模型である。平面の地図では、距離・面積・形の歪みがないように表現出来ないが、地球儀は地球と同じ球体である為、その全てについて正確性を追求することが可能となる。縮尺は様々であるが、縮尺と大きさを独立に決められる平面の地図とは異なり、縮尺を決めると球体の大きさも決まる。

同じような製法で天球儀・月球儀・火星儀なども作られている。これらを組み合わせることによって、地球の表面(地表)以外にも、他の天体の表面についても、理解出来るようにしたものとして、地球儀と月球儀あるいは地球儀と天球儀を組み合わせた『二球儀』や、地球儀と月球儀の他に天球儀を組み合わせた『三球儀』と呼ばれるものもある。

中世に於いては、イスラム世界で地球儀が製作された。現存している最古のモノは1492年にドイツのニュルンベルクでマルティン・ベハイムが製作したものである。